第38話 異世界SP(NHK)

 テレビを見逃した……遠藤周作先生、生誕百周年記念のNHKの番組『深い河』を見る為に、一ヶ月の仮契約でNHKプラスに入会した。


 以前にもNHKさんには遠藤周作の特集を組んでもらったが、今回は前後編の二部構成だった。その初回をあろうことか日にちを間違えて見逃したので慌ててネットで視聴した次第である。


 遠藤周作先生の字の汚さ、部屋は書類が山積みで片付いていないし(私もそうだが)、本人は格好をつけて写真に応じている雰囲気だが、純文学に関しては、やはり周作だな……と、思った。『深い河』のネタバレになるが、主人公が最後に死亡とならずに危篤としたのが良かった。もしかしたら……という、神への希望が残されているのが良い。


 やはり、遠藤周作先生は偉大な大天才だな。


 その流れで、なろうの異世界などが紹介される番組があることを知り、「今夜はとことん異世界スペシャル」をNHKプラスで視聴することとした。


 三部作となっており、始めは「転スラ」、その次が「無職転生」、最後が「盾の勇者」だった。


 懐かしいな~、と思いながら視聴したが、基本的に鬱展開が駄目なので、盾の勇者の三話目がキツかった。しかしながら、まぁ、番組の内容的には分析傾向の話題で終始し、オタクらしいわちゃわちゃしているだけの微妙な番組でなくて良かったと思う。盾の勇者は海外で人気があることは知っていたし、なるほどなぁ、と思うこともあった。この作者さんたちが逃げ切りと言われていることははじめて聞いたが、確かに売り上げが桁違いだと自分にもわかる(転スラ四千万部かぁ、他も一千万部越え)。最近は、なろうでも売れないものが多いのだろう。書籍販売での爆死はなろうでは昔もよくあったそうだが、今は確実に売れるのかと予測の出来ないものは出版が手控えているのだろう。しかし、私が買ってもいいよ、と思うなろうの小説はなかなか出版されないし……え? なんで? という小説が出版されるのが日常だ。私は素人だが、これならもう少し続きを書けば確実に○万部はいくだろうと手応えを感じている小説の作品もあるが、いまだに出版には手が届かない。作者さんにこだわりがあるのか、ポイントがたくさんあるから、出版社から出版申請はされているだろうになぁ、と疑問に思う(コンテストに出してはいるから、デビューは賞を取ってからと決めているのだろうか?)。


 多分きっと、デビューは一度しか出来ないから、大切な思い出にする為に作者さんが慎重に選んでいるのだろう、と思うが、読者としては、紙媒体で挿し絵と表紙のついた本がいつ届くことかとひそかに待っているのだが、これだけ待ったのに、変な絵をつけたら許さんと内心で思っていたりもするので(部外者なのに、すみません)、どうにか上手く事を運んでいただきたいものだと思う(もういっそのこと、出来レースでその作者さんにオファーをして、コンテストを開催してそこでその作品を出品してもらったら、最優秀賞で当選させれば良いのにと思う。無理かなぁ……お金も掛かるし)。


 なろうでもきちんと賞を取った作家と、ただのなろう作家とは違うのだろうが、いつまで待つのか……早く……この作者さんの本が欲しい(完結はしているが、最後のカップルになるところまでの小説が無いので、そこの続きが読みたい)。なんだろう、有名な漫画の「花より男子だんご」のようにドラマ化しても大丈夫そうな小説なのに(私は、ドラマは基本的に見ないが……)、もちろん漫画化してもおかしくないし、どうして書籍化しないのかよくわからないが、人気はあるからいつか本になるのだろう、と待つしかないのかと少しあきらめる(前にもこの作品については書いたな……)。


 愚痴を書いてしまったが、異世界小説については、この人気がいつまで続くのか、それとも当たり前のように今後も続くのか、神のみぞ知るといったところだろう。


 中野市カフェテコは、電話のつながらない予約必須の人気の古民家カフェだ(週三日間のみの営業)。私もおやつにケーキとコーヒーを楽しむことは出来たが、予約必須のランチは食べたことが無い。まず、予約の電話は月一番目の土日、それも時間指定があるのだが、とてもではないが無理、ずっとお話し中だ。

 おやつのケーキなどは、三時頃にフリーでの入店が可能だが、コーヒーも少し大きめのカップになみなみと入れられて(しかも、ケーキセットにすると安い)、ケーキなどはオーガニック系の手作りで素朴なおいしさがある(何種類かあるが、売り切れて選択肢が無くなることも?)。食器も手作りらしいあたたかみのある可愛らしい陶磁器や珍しいスプーンが用意され、リノベーションがされた室内はドライフラワーで出来たのれん? ガーランドのような飾り付けがあり、明るいが穏やかで優しそうな女性店主が一人で対応をしているカフェだ(出身が福岡の方だそうで、とてもセンスがある。カフェとしては完成された感じで、先日には、暑い中待ってくださってありがとうと、帰りには小さなクッキーをいただいた。嬉しい)。


 県外者の来店もあり、中野市の山際やまぎわで、どう見ても立地が悪い場所にあるが、知る人ぞ知るといった感じのお店で、全国のカフェを紹介する雑誌があったら掲載されていてもおかしくはないレベルなので、ここで紹介してみた(お値段も全体的にリーズナブルでお財布に優しく、ランチは、一汁十菜で千百三十円)。


 一応、紹介をしてみたが、おやつでも前に入って食事をしている人が出ないと入れないので、もちろん長く待つこともあり、こればかりは『運』としか言いようがない。もし、ここに行かれる方がいたら、他人事ひとごとながら大変なので、健闘を祈る。

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