第35話 佐久市

 佐久市といえば、北斗の拳・武論尊ぶろんそんさんの出身地。


 有名なところでは、北斗の拳のマンホールカードなどもあり、積極的にお役所などが武論尊さんとコラボして佐久市の知名度を頑張って上げています。ある意味で、ここに来る北斗の拳のファンにとっては聖地巡礼となるのでしょうか。


 そして、佐久は鯉料理とピンコロ地蔵が有名(ピンピンコロリで亡くなるというご利益、平成十五年に長寿日本一になった記念に作られた地蔵)。


 だけど、私は鯉料理はそんなに好きじゃないので、有名な鯉料理の割烹花月でコース料理で出た鱗を油で揚げたものがまず苦手で、鯉の旨煮も実はあんまり好きではなく(内臓は美味しかったけど)、やっぱり川魚より海の魚の方が好きで、他の方におすすめするかと言われれば、疑問がある。だけど、一応佐久市は鯉で有名なので、紹介はしておいたほうがいいのかな? と書いている。


 そして、その割烹花月のそばにあるピンコロ地蔵自体も雰囲気的に霊験あらたかという感じでもなく、どちらかというとファンシーな親しみやすい感じで戸惑いました(どちらかというと、現代的な可愛い感じで、賛否両論ありそうです)。一応、観光地なので、魚甲うおこうという川魚専門の甘露煮などのお店もそのお寺の短い参道? 沿いにはありますが、これもあまり得意ではない食べ物なので、違う物を購入して帰った思い出があります(申し訳ない)。しかし、川魚好きの方にはおすすめです。


 佐久市の良いところは、プルーンをはじめとし、夏に採れるイチゴなどの果物が有名で、イチゴについてはケーキ店との付き合いで、市場にはあまり出回っていないように見えても、かなり手広く取り引きがされているようです。また少し寒冷な高原地帯もあるので、そうした場所では、夏はレタス、秋は白菜と葉物系の農産物も栽培されています。


 そんな農産物をどこで手に入れれば良いのか? それは、道の駅ヘルシーテラス佐久南がおすすめです。サクマドロップの金色の缶に入った北斗の拳のジャギ様が描かれたお土産三百円(令和五年七月現在、金運が上がりそう)をはじめとした観光地向けのお菓子が奥には並んでおり、入り口側には、花や野菜などがところ狭しと並んでいて、道の駅と高速道路の小さめのパーキングエリアが一緒になったような感じのお手頃な価格帯の土産物のお買い物が出来る場所となっております。私が行ったのは週末でしたが、蓼科牛のハンバーガーのキッチンカーが出店していたり、なかなか明るい活気のある感じとなっております。ちなみに、魚甲ではないですが、魚の甘露煮も売っております(佐久市の名物かな?)。ついでに、以前「下駄を履かせる」で書いた、ちゃたまやさんのエルゴラン命のプリンに使用している卵十二個入りが千八十円で売っており、消費税を抜くと、計算上だいたい一個八十三円……卵は以前に比べると値段も高くなっているし、しかも、元々この卵は高級品なので、ある意味お買い得かもしれません、これもお土産にいいのかも。


 では、お土産はそこで揃えるとして、めぼしい飲食店は? というと、私も残念ながら、わかりません。ネットで人気のある十割蕎麦の店にお邪魔しても嫌がらせかと思うほどの短い更級蕎麦ばかりが載せられたザルを食べたりと、あまり紹介は出来ません(こんなにがっかりするなら、戸隠のうずらやや、小布施のせきざわに行ったほうが良いと思われました)。しかし、この佐久市にはケーキブティックピータースという、格好いい外観の有名なケーキ店があり、ここのケーキは美味しいです。桃の季節限定のまるごと桃のジューシータルト六百円は、まるごと桃をタルトの上に載せた看板商品のケーキで、あまり甘さの無い桃でしたが、まるごと桃がタルトに載っており、インパクトが大きく人気があります。他のケーキも凝った飾り付けで、お花がついた可愛い物から、綺麗でおしゃれな物まで色々です。ケーキを喫茶店で食べる時には、まず、ケーキの並んだガラスケースの前でケーキを選択し、これらを喫茶店で食べたいと告げればオーケーなようで、一緒に他のお菓子を購入するとケーキ以外の会計はこの場所での会計になり、東奥の扉を開けて東側の喫茶店に入店して、ここでの会計は飲み物やケーキが一緒になった会計になります(ちょっと面倒です)。もちろんケーキでなく喫茶店にはパフェもありますので、お好きな物をご選択ください(お水は無料のセルフでレモンが入っていました)。喫茶店の紅茶の茶葉はマリアージュフレールだそうですが、砂糖とミルクがコロナのせいか、スティックシュガーとコーヒーフレッシュ……ここの紅茶は六百円以上の値段を取るのに……経費削減なのかはわかりませんが、微妙にお店側の選択が悲しく、お皿に描かれたフルーツソースで出来た絵も嬉しかったですが、どうにもコーヒーフレッシュなどの印象で居心地が悪く、また、ケーキ店の方での接客された小柄な年配女性店員も、お店の雇用されているだけの従業員といった立場でなく、お店の関係者(家族?)だったのかもしれませんが、どうも値踏みされるようなじろじろ見られる感じで(あまりにも、あからさますぎてコメントしづらいです……)、私との接客のあと常連と思われる方と大声で仲良くおしゃべりをされており、ネットのクチコミで悪いように書かれていた方と思われますが、どうもここではお客としては、傷つかないように気を付けなくてはならないのかもしれません(正直、あまり行かないケーキ店で良かったです)。お店自体はジェラートやショコラもありケーキもだいたい五百円ほどなので、田舎としては高級なケーキ店の部類だと思いますが、正直に言うとあまり印象は良く無いです(事前にわかっていれば、あまりショックは受けませんね)。


 佐久市……武論尊さんは好きだけど、私もよく知らないからいけないのかもしれないが、あまり佐久市の飲食店には、ご縁がなさそうです。ちなみにこの時は、このケーキ店の店員さんのインパクトがありすぎたので、帰りに気分転換に小諸の丸山珈琲に寄って、美味しいコーヒーを飲んで帰りました。


 小説を読んではいるが、読む気力も減少し、書く気力もない、電気代も高いのにクーラーがやめられない、完全に夏バテと鬱がきてしまっている。読みたくなる本は鬱展開のないスローライフと聖女ものとかだが、なろうで書かれている私の好きな小説の更新がいまだに無い。いよいよエタの覚悟をしなくてはならないのだろう……誰か鬱展開のないワクワクするようなチート物のナーロッパ異世界転移小説を書いてはくれないだろうか? 出来ればハーレム無しで……仕方ないから一度読んだ小説などを読み返したりしながら自分を慰めているが内心では新作が読みたい……自分で書けば地雷は無いが気力が無い。他人の書いた小説は始めまでは楽しく読めるが、途中から「え?」という展開になった場合には、ついてゆけないことが多いので読み手としての欠陥が実は私にはある。好きなシーンとしては、転移した最初の冒険者ギルドのくだりあたりの小説の部分が一番面白いが……うーん、ネットスーパー……くぅ、そろそろ続きが読みたいんだけどなぁ……。

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