第32話 信州新町(ジンギスカン街道+将棋のおやつ)

 信州新町といえば、ジンギスカン。


 有名なのが、むさしや食品です。


 このむさしや食品は、長野東急の通販にもありますが、むさしや食品のマトンやロースなどがスーパーで売られいて(私は柔らかなロースが好きです。一袋七百円ぐらいで西友に売っており、ツルヤではもう少し高い)、もちろん信州新町ではこのむさしや食品のレストランもあり、テレビでの放送も何度かあったので有名で、休日は順番待ちになります。

 私はここでは、臭みが少々あるマトンではなく、臭みの少ないサフォークを頼みます(黒い顔の羊)。

 ここのお肉は、屑肉くずにくみたいな細かい肉も混入していますが、基本的に甘じょっぱくて、しっかりと味がついており、お子さまでも無理なく食べられるお味になっています。そしてなぜか帰りに春日井の花のくちづけの飴玉が貰えます(ミントは地元民からの評判が悪かったのだろうか?)。

 観光地としての雰囲気を味わいたいなら、ろうかく荘で、テラス席で川を眺めながらのんびりゆったり大人の時間が楽しめますが、お肉の量はすこし少なめで、手順が悪いのか、ジンギスカンが用意されるまで、わりと時間がかかるかもしれません。

 少し長野市から遠いさぎり荘では、ここの地元のサフォークを食べることが出来ますが(信州新町では、羊を飼っているが、普通に出回っているのは、海外産の羊肉)、はじめて食べたときに、結構なお値段になったのですが、私の口に合わなかったので(むさしやの方が美味しいと感じた)、ここは好みがわかれると思うので、チョイスするには、難しいかもしれません。ちなみに、ここのそばが手打ちだということで、昔は有名でしたが、今はやっているのだろうか?


 信州新町で、羊のお肉だけ欲しいよ。と、言われれば、信州新町の道の駅です。


 ここには、むさしやをはじめとした、他のジンギスカンや、鹿のジンギスカン、羊肉の塊があります。

 ちなみに、むさしやでない八百円ぐらいのジンギスカンを食べましたが、むさしやのロースのほうが美味しく(むさしや食品のジンギスカンは、ここよりもやはり、西友のほうが安い)、鹿のジンギスカンは、多分、鹿ということで、淡白な味わいだと思い、私の好みではないだろうな、と食べていません。羊肉の塊は部位ごとに、だいたい一つ数千円ぐらいで、冷凍になっており、羊の飼育を辞めた方から仕事の引き継ぎをして、新たに飼育しはじめた企業がやっているそうですが、なにしろこれは、冷凍の塊なので、切り分けたりするのも面倒ですし、値段も手頃ではないので、たまたま試食をしていたときに、ほんの少しいただいたのですが、たしかに臭みもなく、肉らしい旨味があり、美味しかったのですが自分の為には、購入する気になれなく、ストップしています(羊肉好きの方の為に、一応情報としてお伝えしましたが、せめてある程度の厚さにスライスしてあればいいのに……)。


 ちなみに、この道の駅のお蕎麦屋さんのそば信は地元民から人気があり、値段、盛り(ボリューム)が良い手打ちで(麺は普通の太さですが)、男性たちからの人気があるようで、入りやすいからか、常連と思われる年配者の方々がよくいます。   

 ここは、親子でやっているので気合いが入っており(ちなみに、お母さんと息子さんが親子です。一番若い男性の方は戸隠の高校でそば打ちを学んだ方だそうで、べつに息子さんではないですが、本当はもっと細くそばを切れるところを、この蕎麦屋の基準に合わせて少し太めに切っているそうで、若いのにそば打ちが上手です。凄い!)、いつも感じ良く他の女性の店員さんも明るく対応してくださるので、それもここの蕎麦屋の人気がある秘訣かもしれません。


 この道の駅では、秋の時期には、天然きのこが多少並び、じこぼうと地元では呼ばれる、ぬめりのある味噌汁や鍋にすると美味しいハナイグチや(古くなるとうじ虫が傘の裏にいるのでとても注意、虫がいるなら、塩水に入れると良いようですが(ネット参照)、私は虫は嫌なので、秋のはじめの出始めたばかりの小さめサイズの物を購入します)、卵の殻がじくの下に付いたようなたまごたけや、東北で貴重とされ銀茸ぎんたけと呼ばれる、秋の最後に採れる霜降しもふりしめじという一パック二千円ぐらいの高級なきのこなどが販売され(ホクトの霜降りひらたけとは別物、霜降りしめじは本当にあっさりして、クセも無く食べやすいので、大根おろしと醤油などできのこを茹でた物を美味しく上品に食べられる(繊細な味わいで、虫もいない))、週末などは早めに行って購入しないと、良い物は早々に売れてしまうこともあります。


 小説は、書きたい(読みたい)ネタや、モチーフは浮かぶものの一向に書くことの出来る気配けはいが私の中にないので、一応、題名とあらすじだけを書いてストックしているが、困ったことだと思う。


 将棋で、藤井聡太君が須坂市の東側の山の中にある高山村の高級旅館の藤井荘に泊まり、渡辺名人と同じ物を二日目の対局中のおやつに食べることになったが、そこで、長野市のパティスリーケイノシンのレモンのオペラが選ばれたと知った時には驚いた。

 高山村からお店までは結構離れているし、もっと近くのお菓子屋さんから対局中のおやつは選ばれると思っていたが(小布施のほうが長野市よりも高山村にずっと近いし、正直なところお付き合いで、近隣の須坂市の菓子屋の中から全部のお菓子を選ばれると思っていた)、今回のことは、旅館の女将さんのセレクトなのかもしれないが、ケイノシンのケーキは小さめで値段が高めで(だいたい五百円ぐらいはする)、素材もチョコレートケーキならフランスのヴァローナ社の有機栽培のカカオから作ったクーベルチュールを使用するなど、かなり本格派でこだわりのある小さなケーキ屋さんだ。

 このケーキ屋さんは、長野市でも二店舗経営しているが、知っている人は知っているという感じで、知名度もそれほど高くはなく、焼き菓子なども大きさのわりに値段も高く、どちらかというと玄人向けのお店というイメージで、オススメするには、少々難しいところだが、個人的にはここのケーキは美味しいと思うし、人によっては、ここでないとという方もいるらしい(新潟からわざわざ来られる常連の方もいるという噂を聞いたことがある)。

 今回の将棋対決で全国的にパティスリーケイノシンの知名度が上がってしまったらしいので、一応、ご紹介してみたが、ここのケーキは……私の場合、小さいからすぐに食べきってしまうので、少し淋しく感じるのだが、少食の方や、いくつものケーキをケーキバイキングのように食べたい方にはオススメをしてもいいのかもしれないと思った(チョコレートケーキに関しては甘さは、そこそこあったかも……ここのケーキは、甘さ控えめではなかったような気がします)。


 しかし、藤井聡太君が食べる物はすぐに有名になって凄いなぁ。

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