第31話 カラッポになるモチベーション

 丸亀製麺の冷やしトマたまカレーうどんが美味しい。


 何かににているな、と思ったら、そうだ、担々麺によく似ている、と感じた。

 コクがあってクリーミーで辛い、どこかで食べたような濃厚な担々麺を彷彿とさせる。しかし、トマたまカレーうどんは、基本がカレーなので、味自体は担々麺と違い、酸っぱ甘辛い。うーん、あとからスパイスがガツンとくる、これは広告にも書いてあったとおり……夏まで販売してくれればいいが、サラダうどんも控えているし、六月中旬に他のカレーうどんと共になくなってしまうかもしれない。ああ、そうなったら残念。

 値段も普通の丸亀うどんの商品よりは高いが、まぁ、うどん専門店よりは、安い値段だ。美味しいので、また、食べにこようと思う。


 のんびりしていたら、以前紹介した五千部までは印税七パーセントの出版社が、部数にかかわらず、これからの刊行は一律印税を十パーセントにすると変更してきた。

 知りたい方もいるかと思うので、一応書くが、これはアルファポリスことだ。

 良いことなので、企業名を書いてもいいだろうと思い名前を出してみた。

 しかし、売り上げが見込めない作家の販売部数は、少ないかもしれないので、その点は致し方ないと諦めるしかないが……(五千部からかな?)。

 アルファポリスは短編が多いイメージだったので、書籍出版出来る長編小説の募集や、自社コンテンツである、アルファポリスのウェブサイトのてこ入れでもするのかなぁ? という印象だ。

 何はともあれ、明るい話題だ。

 七パーセントと十パーセントでは、だいぶ内容が違う。多分、印税に関しては、大手出版社と同じ条件になるのだろう。売り上げの予測出来ないまっさらの新人でも十パーセント……ある意味チャレンジだけど、こうした情報が出回ると、アルファポリスに行こうかな、という創作意欲がある方々が反応するのかもしれないので、今後アルファポリスで、出てくる作品にすこし注目することにした。


 小説の続きが書けない、モチベーションがあがらないし、書く気になれない。他の読んでみたいシチュエーションの小説のネタなどがあっても、頭の中で妄想している時はいいが、書いてしまうと、陳腐になる。

 頭の中にあるときは、それなりに面白いのに、書けば、頭の中にあったとおりには書けないし、脱線して、どうにも続きが書けなくなる。

 多分、書けないのは、自分のその小説に対する期待値が高くて、なんとなく、心にブレーキをかけてしまうことと、単純な実力不足。書き始めればなんとかなるのかもしれないが、モチベーションがあがらず、どうにもならない。


 五月になると、長野の山では、根曲ねまががり竹という、タケノコが採れる、日本でも場所によっては、姫竹ひめたけと言う、細くて小さなタケノコだ。中国産の水煮もあるが、採れたての生から調理したタケノコと比べると、味にはっきりとした違いがあり、中国産の物はどうも薬品臭いのか、ちょっと食べるのが難しい(個人的な意見です)。

 長野北部と新潟の上越では、これにサバの水煮缶を合わせて(サバ缶は、マルハニチロの月花つきはなが美味しい)、タケノコ汁を作る(味噌汁)。それぞれのご家庭によって内容が違い、溶き卵を入れたり、玉ねぎを追加したりしてオリジナリティを出すが、サバから魚の旨味が出るので、だしの素などは入れないが、その代わり、サバの臭み消しの為に日本酒を入れて、味を締める。タケノコは一番下は固いので、そこは捨てて、さらに、ある程度の所まで、固いふしを切り捨て、柔らかな所だけを切り取り、調理するので(普通のタケノコと違い、下茹ではしないが)手間がかかるが、この時期だけのごちそうなので、皆、タケノコを買い求める(信濃町の山にタケノコがえているので、ここの地場産業(いっさっさ)に行けばある。あるいは、アップルラインのアグリながぬまにもあることも……)。

 残念なのは、去年までは、根曲がり竹一束五百五十円だったのが、今年は、八百円から九百円に値上がりしたことだ。

 採る人が高齢化していなくなったのか、このご時世の値上がりの為なのかはわからないが、一度こうして値上がりした物は下がらないことが多い。

 こうしてみると、毎年楽しみにしていた、根曲がり竹は、もう、気軽に食べられる物ではなくなり、貴重な物になったのだと感じた(このタケノコは、皮を剥いて、節を取ったら、思った以上に量が少なくなるので、よけいにそう感じるのかも)。


 このタケノコ汁は、普通のタケノコと違い、根曲がり竹独特のタケノコのキュキュッとした歯ごたえと食感が楽しい。

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