　善光寺の阿弥陀如来とセットで語られるのが、上田市の別所温泉にある北向観音です(千手観音)。

　この北向観音は善光寺にお参りしたら、ここにもお参りした方が良いとされ、長野市からも、別所温泉に宿泊しながら、お参りされる多くの方々がいるそうです。

　別所温泉に宿泊時の昼食は？　と聞かれたら、別所温泉から少し離れた山奥には茶房パニさんがあったり(少々値段が高いがポツンと一軒家みたいな感じの雰囲気のある店、ご主人が陶芸家で、それらの皿などを使用、予約客の受付のみ)、幾つかの蕎麦屋などがありますが(あまりおすすめは……もし、行くなら話の種になる池波正太郎先生行きつけの刀屋ですが、そばは無骨だった気がします、駐車場は斜め西南向かいの建物の駐車場の半分が刀屋さん)、今回紹介するのは、トンカツで有名な六文銭です。

　六文銭は洋食屋としても活動されており、ハンバーグなどもありますが、私はここの、スタッフードカツの説明をします。このカツはカニクリームコロッケの中身が入ったカツで、食べる時にしっかりとした食感の豚肉と柔らかいクリームが口の中で分離して食べにくさ満点の記憶に残る食べ物です(カツを噛むとクリームがこぼれる)。

　他に三好揚げという梅の入ったおいしいカツや六文銭という豚そぼろの入ったカツもあるのですが(これも食べにくい)、なんといってもインパクトが大きいのはこのスタッフードカツです。初めて食べた時にはこのアンバランスな味と(ソースをかけて食べたり、かけなかったり)、食べにくさで驚きました。食べた後には今度来た時には、絶対他のカツを食べる、と誓ったのですが、なんとなく、物凄く忘れた頃に食べたくなるのがこのカツで、何年かに一回のレベルで、ついつい頼みたくなるカツです。

　県外の方々は昼食に別所温泉から離れた蕎麦屋の日賀志と別所温泉に行く途中のサンマルコに寄ることが多いようで、県外ナンバーをそこでよく見かけました。

　日賀志は、おとぎの里という道の駅の隣のトンネルをくぐったら、西に道を登った山合の所に位置し(トンネルから遠くはありませんが、ちょっと迷うかもしれません)、予約は必須で、かき揚げが有名ですが、私はこれよりも普通の天ぷらのほうが好きで、ご夫婦でひっそりとやられているので、他にお客さんがいると、長時間待つこともあるかもしれない店です(人気の店)。

　サンマルコはカンツォーネが聞こえる、普通のイタリアンレストランで駐車場も広く入りやすい店で、さて、別所温泉、どこに泊まったらいいのだろうか？　というと、古くて趣のある旅館もいいのですが、ここは、女性客に人気のある七草の湯がおすすめです。

　値段は少し高めですが、部屋に通された時の漬け物やお菓子も多く、小物類も女性が喜びそうな和柄靴下や花柄の小袋、タオルなどがあり、夕食は、スタンダードなものだと、色々細々としたものがあり、お腹もいっぱいになります。朝食の魚は、鮭か鯖かの(ハンバーグも有り)選択が出来るので、文句は無いです。

　お風呂は、別所温泉旅館全体がそれほど大きな湯船を有している所では無いこと、熱めのお湯であることなどから、どこもそうした感じだと、思ってください(ちなみに花屋旅館は古い大理石風呂、この旅館は段差、階段など有り)。

　もし、どうしても温泉を楽しみたい、ということなら別所温泉から少し離れた、室賀温泉ささらの湯をご紹介します。

　ここの温泉は日帰り温泉で、とろりとした美肌の湯で有名です。朝風呂は料金も安く、地元民が行くので混んでいます。問題は、盗難があるので、化粧品などは持ち込まないようにし、財布などもロッカーに入れてフロントに名前をシールに書いて鍵を預けるシステムだったと思います。

　ここは、温泉好きなら絶対に行った方がいい温泉で、別所温泉でさらりとした熱い風呂でなんとなく、物足りない思いをされた方でも、ここに行けば温泉に来たなー、と思われるでしょう。ここは、日ごとに男女入れ替えで、両方に露天風呂がありますが、どちらもぬるい風呂(それなりの熱さ)と熱い風呂があるのでお好みで入浴してください。

　別所温泉のお土産は、どら焼などもいいのですが、ここは、上田駅近くの飯島商店のみすず飴(昔のゼリー)がおすすめです。上田市では高麗人参を栽培している農家がおり、変わった物として名物である高麗人参のみすず飴があります(少し苦いが(甘くもある)身体に良さそう)。ここのジャムは人気で色々な種類があります。飯島商店は別所温泉の花屋旅館を経営しており、ここでの朝食にはプラカップに入った飯島商店のゼリーが出てきます。

　そうそう、秋には別所温泉の上の山は松茸が生えるので、松茸山荘などでの食事もいいですが、鍋などの量が多い所もあるので、食べ過ぎ注意です(ちなみに、秋に無断で松茸山に入ったら警察呼ばれます、旅館でも松茸が出る所も……)。

　別所温泉に行って暇なら、階段がキツイですが、安楽寺の国宝の八角三重塔もありますし、見学するのもいいでしょう(ここは、駐車場がありますが、確か始めに門を車でくぐるので、知らない方々は戸惑います)。少し離れた所でも宜（よろ）しければ胡桃おはぎで(要予約、とてもおいしい)有名な前山寺（ぜんざんじ）や戦没者の画学生の描いた絵を展示している無言館もおすすめです。

　小説を書くペースが、遅くなってきました。多分、疲れたんじゃないかな？　と思いますが、欲を言えば、カクヨムコンが楽しそうなので、短編でも出せたらいいな、と画策しています。皆さんコンテストに小説を出すらしく、エッセイなどでも書かれているので、気になってました。

　しかし、短編……何を書けばいいのだろうか？　難しいですね。