第10話 おやき
どこのおやきが一番おいしいのか? もし、私自身が長野の人間でなければ聞いてみたいだろうと思う。そして、結果にがっかりするのだ、本当においしい野沢菜のおやきは市販品には無いことに。
野沢菜漬けは本物は塩漬けで、最終的に発酵が進み少し酸っぱくなるものだ、市販品はだいたいが浅漬けのようなもので、本来の野沢菜漬けとは少し違う物だと思ったほうがいい。発酵が進んだ野沢菜漬けを切り、水に浸けて塩出しをした物を再度醤油などで味付け直した物をおやきの具として調理したものが一番おいしい。なので、野沢菜のおやきはそこそこのものしか市販品には存在しない、と思っていた方が良い。
それでは、どこのおやきを買えばいいのか? となると、おやきの基本を承知していなくてはならない。
おやきは、蒸す、油で焼く、蒸した物を油で揚げるなど様々な方法があり、皮も小麦粉を混ぜただけの物から、重曹を入れふっくらさせた物や、小麦粉にそば粉を入れた物など、幾つかの種類がある。
私の一番好きだった、店はもう店じまいしているのでなくなってしまったが、おやきの店はそれなりにある。その中からおすすめを紹介しようと思う。
まず、蒸かし系、皮がモッチリとした、おやきの
次に紹介するのが、油系だ(油で焼く)。ここは、稲葉のおやき屋をおすすめしたい。私の好きなのは、そら豆あんことポテトだ。そら豆あんこは白あんと違って素朴な味で、ポテトもマヨネーズ味とかではなく、多分大勢の方がイメージするポテトとは別物になると思う(甘味噌味のじゃがいもきんぴら風)。駐車場はネットに書かれているとおり二台分あるそうだが、ほぼ期待出来なく、注意して行って欲しい。ちなみに、ここのおやきも人気で遅くなれば、品切れなどもあったはずなので、おやきも温かく(保温されているのかも)、売り切れていない午前中がおすすめだ。
私の好きなおやきはわかったが、観光地として、人気のおやきはどうなんだ? と言われたら。小川の庄は山奥の本店以外の所にも行ったが、もし、小川の庄のおやきを食べることになったら、少し無理をしてでもせっかくだから山奥の本店に行って、おやきを鉄のほうろく鍋の上に載せ、薪で炙った遠赤外線効果が期待出来る焼きたてのおやきじゃないと……と一応書いておく、いろは堂はどうだ? と聞かれたら、鬼無里は山道が大変だから行きたくない、新しく出来た長野インターそばの施設には行った、と答えておこう。おやきを作っているところが見学出来るのはいいが、ここはおやきが高いので、あまり買わない。ここで好きなおやきは、かぼちゃとあざみ、皮と具のバランスで、少し甘味のある味付けの具のほうが好きだ。
神戸の方には、おやきっておいしくない、肉まんのほうがおいしいと言われたことがあるが、まぁ、その通りだと思う。食べ慣れていない物を無理して食べることもないだろうと思う。
ちなみに、せんべいにマヨネーズを付けるように、私はなすのおやきにマヨネーズを付けて味変をして楽しむことがある。これは、マヨラーの方におすすめ。
ついでに、変わり種として、もう一つ、
小説は、今週分のストックが出来た。来週分に取り掛かる。まぁ、でもいくらでも他の人がいい小説を書いているので、私なんかの作品は必要ないのだけれど、こじんまりと作品を掲載してちまちま更新する。いつか上手く書けるようななれたらいいなぁ。
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