第9話 シャインマスカット

 私の好きなぶどうにシャインマスカットがある。ぶどう三兄弟、ナガノパープル、シャインマスカット、クイーンルージュ、シャインマスカット以外は長野で開発された品種で、私は全部食べたことがあるが、この中で一番好きな物はシャインマスカット。クイーンルージュはまだ知られていないかもしれないので、簡単な説明をすると、皮ごと食べれる皮の薄い、赤紫色の甘くてジューシーなぶどう。私は、皮のパリッとしたマスカットらしい味が口の中で広がるシャインマスカットの方が好みで、九月の下旬~十月の中旬までは、シャインマスカットを求めて、長野市を始めとした近辺をうろちょろすることがある。

 だいたい行くところは決まっていて、私は小布施の南、須坂市のAコープ(須高)に行くことがあるが、ここの地域には古くからのぶどう農園が多く、この中の地元農家が出しているコーナーは、小さい場所ながらも、結構品質の高いぶどうのはね出しがあるので、期待が持てる。事実、私も今年はここでお値打ち品のシャインマスカットと種無し巨峰を買い、季節の味を楽しんだ。ここまで行くのが面倒なら、地元長野(本社小諸市)のツルヤスーパーがおすすめ。ここはシャインマスカットの取り扱いも多く、オンラインショッピングも行っており、オンラインショッピングでのシャインマスカットは売り切れになるほどの人気で、店舗では、ピーク時に一房千円前後でシャインマスカットを販売しており、もちろん粒も揃っている。

 私はちょこちょこぶどうを房から取って、ちまちまと食べることが楽しみなので、結局は気が付いたら終わってしまうが、毎年シャインマスカットは楽しみにしている。

 

 小説をちまちま書き、皆さんがコンテストに作品を出していることを知ると、私も一度ぐらい出してみたいなぁ、と思う時がある。でも、十万字かぁ、と少し書くことに自信が無く、二の足を踏む。

 話は変わるが、私も好きな作品の作者の方なのだが、しばらく前に、前書きで、その方は一週間ごとの更新だったのですが、忙しくなるから頻繁に書けなくなるようなことをおっしゃっていて(私は無断でエタりましたが……)、私はふぅん、忙しいんだ、待っていよう。と思っていたら、次の更新で前書きに感想欄で更新をしないことをなじられた、ということが書いてあり、書籍発行は契約をしているから締め切りがあるけど、なろうの更新は義務でも契約でも無いという意味のようなことが書かれていて、正直、作者に更新をしないことを非難する内容を感想欄に書く人間がいるのだなぁと驚いたことがあります。

 無料で読むことが出来る小説サイトの作品は作者さんたちの善意で公開されているものであって、作品そのものの権利者は作者に帰属し、他人が強要発言をするものでは無いと思っていたんですよね(更新、はよ。は可愛いので、これぐらいはいいのか? と思うが)。

 私も、幾つかのエタった他の作者が書いた作品を残念に思いながら、途中までを読んでもいましたし、無料の小説サイトで更新されなくなった書籍化作品を本として購入し(本としては続いている)、読み続けたこともあります(残念ながら途中で話が中だるみになって離れましたが)。しかし、この方が更新されなかった時には、最悪、書籍も止まるのではないかと(私は応援の意を込めてこの方の書籍も購入している)ヒヤヒヤして、本当に心配でした。

 エタったからわかるのですが、書かなくなると、再び書くのに精神的な苦痛を伴います。気合いも入らないですし、そんな風に書かれた後なら尚更です。

 なろうで、長編を書くことのなかった私なら「ああ、大丈夫だったんだ、良かった」で終わりますが、書いている今ならわかります。次にまた書かれたら精神的に危ないんじゃないかと(タフにならないとなろうでは無理なのかな)……作品を書いている作者にはデリケートな方もいますし、作品を書いている時には作者はナーバスになりやすいです。

 え? 私がナーバスになることがあるのかって? なりますとも、作品を書かなければならないと、少し鬱々とすることもありますし、自分自身が思うように、自由自在には書くことが出来ないので、活動的なイライラではなく、鬱々とネガティブな方向に精神が傾き、落ち込むことなんてザラにあることです。

 

 まぁ、気分転換すれば持ち直せるので、大丈夫ですが、基本的に無理はしませんし、無謀なこともせず、安定的な執筆を私は目指したいです。

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