2 白雪姫、新たな世界で幸せを探す
そして白雪姫は、『シンデレラ』の世界へと入り、そこで
白雪姫「あの、私、シンデレラさんの
継母と娘「ひ、姫様!? はい、どうぞどうぞ! こんな狭い家で良ければ!」、「あの! 貴族や王子様の、お知り合いって居ますか!? 良ければ私達に、結婚相手を紹介してください!」
シンデレラの一家は、一般家庭にありがちな、とても権力に弱い人達でありました。シンデレラが居なくなった事など
それぞれの物語世界で、夜になります。ヒロインらは携帯機で話し合いを始めました。
シンデレラ「これで、かぐや姫の件は解決だな。ほとぼりが
かぐや姫「どうでしょうね。また月からの使者が来て、争いになって
シンデレラは現在、かぐや姫を育てた夫婦の家に泊まっています。金髪の彼女は明らかに家の中で浮いていて、
白雪姫「かぐや様は、ご両親と仲が良いんですね。
シンデレラ「分かるぜ。
白雪姫「シンデレラさんが居なくなっても、お
シンデレラ「さん
かぐや姫「それですけど、元の物語世界では、最終的に白雪姫は王子様と結婚するのでしょう? そういう解決方法では、いけないのですか?」
白雪姫「それは……
シンデレラ「いいね。自分の幸せは自分で選ぶものさ。あんたの望みは何だい、白雪姫」
少し考えて。そして、白雪姫は
白雪姫「私は……心が
シンデレラ「決まりだな。なら解決方法も
かぐや姫「どういう事ですか? わたくしには何も
シンデレラ「あんたも
シンデレラが言う解決策とは白雪姫を、『かぐや姫』の物語世界へと移動させる事でした。入れ替わる形で、白雪姫は『かぐや姫』の物語世界に行き、シンデレラは『白雪姫』の世界へ行って。そして、かぐや姫は『シンデレラ』の物語世界へと移動しました。
白雪姫「かぐや様の家で、歓迎してもらえて良かったです。親から愛されるって、こんなに幸せな気持ちになれるんですね……」
シンデレラ「ゆっくり休みなよ、白雪姫。
白雪姫は現在、かぐや姫を育てた両親の家に迎えられています。黒髪の白雪姫は、金髪のシンデレラよりは物語世界から、受け入れられやすかったようです。
白雪姫「シンデレラさんも、私と同じで、
シンデレラ「
かぐや姫「わたくしは、両親との別れは
ちなみに現在、かぐや姫が居る場所は、シンデレラの家です。白雪姫と
シンデレラ「姫様には優しいだろ、アタシの家は。その家で幸せになれないのはアタシだけさ」
かぐや姫「シンデレラ……」
シンデレラ「かぐや姫も、ちょくちょく、育ててくれた親の元に帰る事はできるだろうよ。それなりのハッピーエンドって
白雪姫「本当に、ありがとうございました。シンデレラさんも、かぐや姫も、どうか元気で。これからも友達で居てくださいね……」
涙声で、白雪姫が通信を切りました。
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