第3話 ステージ2

よく寝たな・・・えっと今何時だ・・・って時計はないのか。


確か昨日は急に眠くなってそのまま寝て・・・そこから記憶がない。それに体が、デカくなっている。


もしかしてステージが進行したからか?


(解、ステージの進行により成体に近づいた為、ステータスやサイズが上がりました)


なるほどステータスも上がってるなら見ておいた方がいいだろう。


種族子黒竜stage2

名前オメガ

level1/10

HP75

MP50

攻撃力35

防御力25

魔攻35

魔防30

素早さ30

ランクG+

スキル

鑑定level1 ベビーブレスlevel2 噛みつきlevel2 竜の尻尾level2 世界の声level1 闇魔法level1 竜の爪level1 突進level1 闘争心level1

固有スキル

竜鱗level1 終焉の加護level3 異能喰らいlevel1

耐性 麻痺耐性level1

称号

転生者 終焉龍の息子 竜族


(子黒竜stage2 G+)

黒龍種の幼体のstage2へ移行した姿。

ステージ1より大きくなり牛と同じ程度の大きさまで成長している。

親が、居ない過酷な環境で育っているのが原因なのか他の竜種よりも獰猛で格上の魔物に挑む事もある。結果は、死ぬか、敵を食い殺してより獰猛な黒竜になるかの2択である。


新しく竜のつめと突進、闘争心を入手していた。名前通りの技だろうが攻撃手段が、増えたのはいい事だ。闘争心は多分ステージ2の説明にもある獰猛さの原因だろう。

まあ俺は人間の頃の理性があるから抑えられてる・・・はずだ。


それに大きくなったからか腹が減った。もう卵だけでは腹は満たされないだろうし他の魔物を食べるしかないな。大きくなった俺なら何か狩れるはずだ。




平原は昨日と同じ様子だった。ワイバーンの姿がチラホラと見える。それに馬とバッファローの姿も見える。


ハグれた馬なら今の俺なら殺せるだろうか?

あの馬の情報欲しいな。鑑定は届くかな?


俺は少し遠い場所に居る馬のステータスを鑑定するとステータスが出てきた。鑑定は問題なく成功したようだ。


種族イレイエクウス

level6/10

HP46

MP20

攻撃力15

防御力20

魔攻3

魔防20

素早さ39

ランクG

スキル

踏みつけlevel1 突進level1 逃走level5

耐性

恐怖耐性level3

固有スキル

硬い蹄level2

称号

チキンランナー 逃走のプロ 臆病者


(イレイエクウス G)

臆病な性格な草食の魔物。逃げる事しかできない臆病な馬。だが自分より格下には、強く出てその蹄で蹴り上げ頭蓋を踏み潰す。7頭くらいの群れを作り草原を走り回って生活している。群れのルールを破った者は追い出されハグれ者になるが、ハグれは絶好の獲物で様々な捕食者から狙われる。


臆病な性格なのか。それにステータスも低いし狩るにはもってこいだ。


でもバレずに近づかないといけないからそこを、なんとかしないとな。


獲物が決まったなら早速探すとしようっと思ったが探す必要はなかった。


群れの近くに追い出されたハグれを発見した。

幸い近くには背の高い茂みがある。そこから飛び出して襲うとしよう。


俺はゆっくりと足音を立てないように茂み近づいて行く。何とか茂みにバレずに隠れる事ができた。あとはこっちに来るのを待つだけだ。


「ヒィヒィン・・・ヒィン」


群れを追い出されて不安なのかキョロキョロと辺りを、見回しながら寄ってきた。


茂みの中に草の実でも見つけたのか頭を突っ込んできた。このチャンスを逃す訳はなく俺は、イレイエクウスに飛び掛った。


「ギィラァァァ!」


「ヒィヒー!?」


茂みから自分より少し大きなトカゲ、いやドラゴンが飛び掛ってきたら急には動けないだろう。


俺は首根っこ目掛けて食らいつく。牙が皮膚を裂き血の味が口の中に広がる。


それに伴い心臓の鼓動が速くなる。そのまま体重を掛けて押し倒す。


「ヒィ!ヒィィィ!」


「ギュァァァ!」


もちろんイレイエクウスも立ち上がろうと必死に藻掻く。俺は爪をガッチリと腹に固定して押さえつけ何度も何度も首に噛みつく。だが奴も俺を蹴って攻撃してくるが、引き剥がす程の威力はない。


「ヒィ・・・ヒィ!」


「ギルオォォ!」


もう何度噛みついたか分からない。草原には血溜まりが、できていた。


俺はゆっくりと立ち上がり頭に拳を叩き込む。


俺は何度も何度も頭を殴打した。


(経験値140入手しました。levelが3に上がりました)


イレイエクウスが息絶えたことを経験値を獲得したことで実感する。


目の前の骸にヨダレが止まらない。俺は焼かずにそのまま貪った。血が、肉が、臓物が口の中に入ってくる。俺は我を忘れて肉を貪った。



腹がいっぱいになった頃には、イレイエクウスは骨だけになっていた。


質量保存の法則どこいったんだよ・・・ってか美味かったな。また狩ってもいいな。改めて思い返すとグロテスクだったが不思議と罪悪感などは湧いてこない。本当に人間辞めたんだな俺。


もし生きていけるなら住処を森に移すのもありだな。餌も豊富だしこの前行った時に川が、流れているのも確認した。もう少し大きくなったなら森に引っ越すとしよう。

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