2話 過去に出会った者

「…皆私が新入りだからって舐めすぎでは無いかな?まぁでもチョロくて助かるよ。」

「なんで…」

そう、私はその顔を見たかった。

「君もそんな顔ができるんだねぇ…花」

「なんで、なんで皆を…」

「憎いだろう?私が。私だってそうだったさ。もちろん最初からではないよ。私の親のようだった人が死に、それを喜ぶようにトップの座を狙っていた君達がね。まあ、他の手下達も私が可愛がっている者が始末してくれているはずさ」

そうだな…少し

「過去の話をしようか」

私はマフィアに入り少しだった頃、ボスと一緒に仕事をしていた。

とある施設で金を未だに返さないわなんやら色々と問題のある所があった。

「これは…」

「酷いね〜…」

「ボス…ここ買収しちゃダメ?いい?ありがとう」

「まってまって、まだ何も言ってないから!?」

ボスはここの院長を拷問している間私は施設の子達を世話していた。

「皆、もう大丈夫。あのハゲは私の恩人がやっつけてくれてるからね。」

そして1人、私はとある男の子に懐かれてしまった

「お姉ちゃん!助けてありがとう!」

「主に助けたのは私の恩人さんだよ」

「でもあの時俺を庇ってくれたのはお姉ちゃんだもん」

私はここの施設に来て少し見回っていた時院長に殴られそうになっていたこの子を助けたら懐かれてしまった。

「お姉ちゃん、俺お姉ちゃんのそばにいたい!恩返ししたい!」

「え、それは」

ずっとキラキラ目を輝かせてる

「ぼ、僕も!お姉ちゃんとお姉ちゃんの恩人さんにお礼を!」

「私も!」

「俺も!」

「ボ…」

ボスとは言えないし…ここはお父さんて…名前は恐れ多くて言えないし…

「晃お父さーん!」

「お父さん…?もっかい呼んでみて」

何でそんなに目をギラつかせるんすか?怖いわ

そして子供たちのことを話すと

「うん別にいいよ。まぁ、覚悟があればだけど」

「軽くね?」

そこから子供たちと言っても4人だけど。

そこからこの子達だけは私に懐いてくれた。

「施設で出会った子達だ。なかなかいい子だよ。」

「「夜月様、ほかの派閥の始末完了致しました」」

「ありがとう。じゃあそろそろアイツらも来るかな?」

バンッ!

「そんなに大きな音を立てて扉を開けないで欲しいな。蓮」

「お前…」

「夜月さん貴方は…」

「なんてことをしたの?!」

なんてことを?

「何って復讐に決まっているでしょう?ねぇ私の可愛い子達」

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