第3話 通信障害
「……ごめん、通信状況が悪くて……、あまり長いこと交信できないと思う……」
Kが言う。せっかく繋がったが、すでに画像は乱れている。確かにそう長く話していられなさそうだ。
だから、単刀直入に言う。
「Kは弔いのために星を集めていると言ったね。その、弔うべき対象とは――」
自分のことだろう? そう問いたかったが、ことばにならなかった。だが、ちゃんとKには届いたようだ。
ようやく繋がった通信なのに、沈黙が続く。
自分がいつの間にここにいたのか、まるで思い出せない。何もない、ただ真っ白な部屋。自分の意識がはっきりとしているのは、Kと繋がっている時だけだ。こちらからどこか別の星の誰かに語りかけることもできない。その答えは、きっと一つしかない。頭ではそう理解しているのに、怖くてたまらない。
「……ちがうよ」
Kが沈黙を破る。同情はよしてくれ。こちらが口を挟むより先に、Kが続ける。
「ちがう、きみじゃない。弔うべきは、私自身なんだ……」
そこで画面が大きく歪み、通信は途切れた。刹那にKの表情もくしゃりと歪んだように見えたが、それは通信のせいかどうか。こちらまで胸が苦しくなるような表情だった。ああ、Kは
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