1-2 錬金術師の紡ぐ旅。(9/29更新)

【タイトル感想 9/14誤字修正】

旅のあとに「。」がつくのがいいですね。

旅の終着を思わせて。

これは作者さんに意図を感じるぞ。

シンプルだけど素朴な感じがして良いな。

読後感が良さそうなイメージがあります。

そっと心に余韻を残すような出会いと別れの物語を見たい気持ち。いや別れなくてはいいですずっと一緒にいて……(本文未読)


【あらすじ感想 9/14】

この旅に終着なかった……すみません本当に。


連作短編系なのかな。

一話で出逢ったおじさんを語り手として(とはいえ三人称な気がするが)アウレリアについて紡いでいく……というスタイルなのかと思ったけど、このおじさん一話でちょっと話すだけの関係な気もするな。


一話だけの語り手で、一話ごとに語り手が変わる形のような感じも。

そして最後に読者には見えなかった旅の意味がほんのり腑に落ちる。


それはアウレリアにも分からなかったことで、そして彼女の旅はこれからも続く、みたいな。


ただ、『彼女の名前はアウレリア。~』から始まる段落が気になるんだよね……。

この語り手は誰だろう。このアウレリアの物語を紡ぐ、別の誰かがいる気もする……。

ホームズにおけるワトソン的な……。これはミステリーではないけれど。



〝――だけど、きっと安心して。

    意味は、あとから付いてくる〟


これは自分に言い聞かせているわけではなくて、その語り手のアウレリアへの、ひいては読者への気持ちだと思うんだよね……枠組みの外から見れば、作者様(神)になるのか?



タイトルの通り、爽やかだったりほっこりだったり切なかったり、いい読後感を味あわせてくれるのは確かそう。


ただちょっとアウレリアはお転婆な女の子なので、そこはどうかな?

一筋縄ではいかないかもね。

この彼女が錬金術師であることがどう物語にかかわってくるのか……。


アウレリアの意味をわざわざあらすじで明記すること、その意味のひとつが「救済」であること。

それに何かの意図を感じずにはおれないんだけど……。

また深読みですか? 和崎さん。


旅に大層な目的はないけど、たどり着く先を持たない、拠点がなさそうに見える、というの何か意味があるのではないかな。

誰かとの約束のために旅をしていたり、できれば何かを見つけたかったり。


そういう何かを、本文で掴めたらいいな~。


【本文感想 9/29更新】

神秘領域、という土地の存在は意外だったけど面白いね。

あらすじからは特にこんな危険な土地を行くようには見えなかったけども、結構ドンバチありの展開になるのかな?

独特の語り口も相まって、ハマる人にはハマりそう。


今回は本当に冒頭の冒頭のようだったので、ふんわりとした世界観の説明と事件の予感を醸す形だったようですね。

そして旅の目的のひとつがお父さんにお灸を据えること。

妻の死に際してお父さんがどういう風に変わったのか、いままでどれほど箱入りに育てられてたのか、も分かればもう少しアウレリアちゃんに感情移入できたかも。


いやあでも本当に箱入りお嬢様のようで……今まで神秘領域に入ったことはあるのかな?

冒頭の守衛さんの言葉を鑑みるに、同行者がいなくても無理っぽそうなんだけど……。

自分に自信を持つのはいいことだけど、危なっかしいのでできれば相棒が欲しいところですね。


でもアウレリアちゃんはこちらの心配など知ったこっちゃないので「私は錬金術師よ!」で突破していきそうな気がする。

勢いがすごい。


しかし旅のはじまりから物語が紡がれるとは思わなかったなあ。

幼いけれどベテラン旅人の錬金術師ちゃんがでてくるものと。

家族に縁薄めかな……と勝手に思ってたので、そこもそういえば意外だったな。

案外一回目の旅は早めに終わったり……?

この旅は家出なので、できれば早めにパパンと和解してちゃんと堂々と行ってほしいね……絶対心配しているので……(親目線)。


でもそれも知ったこっちゃなさそう、アウレリアちゃんなので……。でもそれでいいんだ、君はまだ子どもだから親の気持ちは知らなくていい……。

ほのぼのまったり、というよりは、ハラハラドキドキ見守ることになりそうなアウレリアちゃんの旅路。

多分BGMに初めてのお使い流しちゃう。

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