130話 古代王都イーリオス攻防その3
------(テンタ視点)------☆
クリスタルマンルビー(カラン)さんは通路が崩れると同時位に
空中へ飛び上がり、空中に制止して、
「初歩的な罠だな」
と呟く。
長さ100mにも及び、通路に穴が開く。
深さは……下までここからではよく見えないが、俺のコンバット
スーツのセンサーによるとおおよそ20mの深さみたい。
(これ、普通の人間なら下手すりゃ即死だわ)
このまま歩いては通れないが、幸い全員空を飛べる。
今空中で静止しているクリスタルマンルビー(カラン)さんはもとより
チーム『デビライザー』の4人は背中から蝙蝠の羽を出し、この100
mに及ぶ落とし穴を難なく超える。
俺は、その場で小槌からスカイバリアンをだして跨……る?
\ドシッ/
”?”何やら重みを感じて後ろを振り向くと、そこには口を開け、
\ハァハァ/言っている大きな犬が居た。
「犬(かりゅう)お前飛べるだろ!」
と俺が後ろの
≪この姿では飛べん!≫
と胸を張っておっしゃる。
(はぁ、まぁいいけど)
俺は
皆の後を追いかけるように大きな落とし穴を越える。
すると、先頭を飛ぶクリスタルマンルビー(カラン)さんが後ろを振り
向き、
「このまま飛行して進もう」
と俺達に言うと、そのすぐ後ろを飛んでいるデーモンレディー(マヤ)
さんが、
「えっでもそれだと罠の発見が……」
と聞くがそれに対して、\ははは/と笑いクリスタルマンルビー
(カラン)さんが、
「ここの罠は特別な能力とか使わなくても、左右の壁をよく見ていたら
すぐわかるよw」
と答える。
「すぐわかる……?」
クリスタルマンルビー(カラン)さんの言葉に疑問に思うデーモンレディ
ー(マヤ)さんだったが、そのすぐ後ろを飛んでいたチーム『デビライ
ザー』のリーダーであるザマタン(エディー)さんが、
「そー言えば……落とし穴の所の左右の壁に、窓や扉のような跡が無く、
唯の壁だったような……」
と口を挟むと、デーモンレディー(マヤ)さんは、後ろを振り返り、
「あら、そーだった?」
とザマタン(エディー)さんに聞き返すと、
「ああ、そうだったと思う……」
と少し自信なさげに言うが、その時ザマタン(エディー)さんの隣を
飛んでいたイマタン(ジェシー)さん、ガマタン(チャド)さんが、
「うん、確かに扉や窓の跡がなたっかな」
「うん、確かになかったぞ」
とザマタン(エディー)さんの意見に同意する。
すると、それを聞いていたクリスタルマンルビー(カラン)さんが、
「うん、正解w」
とにこやかに言うと、デーモンレディー(マヤ)さんは驚いたように
「えっ、私はてっきり
能力で察知したのかと……」
その言葉に、クリスタルマンルビー(カラン)さんが右手を振りながら、
「違う、違う、クリスタルアイやイヤーにそんな能力はないよ」
と笑いながら言うのだった。
そんな話をしながら400~500m進んだろうか……突然、クリス
タルマンルビー(カラン)さん右手を上げ止まれの合図を出すと共に、
通路の床に降り立つ。
当然、後方を飛んでいる俺達もその場に降り立った。
辺りを見ると、先ほどの話のように前方数メートルの両方の壁には、
窓や扉の跡がなく、きれいな石を積み重ねたような壁だった。
そして、
「みんな、あれを見てくれ」
とクリスタルマンルビー(カラン)さんが天井を指さした。
俺達全員がその指さす天井を見ると……。
「あら、沢山の穴があいている」
とデーモンレディー(マヤ)さんが言うと、クリスタルマンルビー
(カラン)さんは、通路の床に落ちている石片を手に取り、そこに
投げてみた。
”ポイ”
すると天井の穴から\ピシュッ/とものすごい勢いで何かが飛ん
できて、\パリッ/とクリタルマンルビー(カラン)さんが投げた
石片が割れると共に\\ズバーン//と通路の床に太い槍が突き刺さ
っていた。
「おお!」×5
驚く俺達。
すると、クリタルマンルビー(カラン)さんが俺の方を見て、
「
と聞くと、俺のスカイバリアンの後ろに乗る
徐にスカイバリアンを降りると、
≪少し下がっていろ≫
と言うので、
4人に向かい。
「危ないから、少し左右に避けてください」
と伝ええ、俺もスカイバリアンを右側の壁へと避ける。
皆の位置を確認した
元の龍の姿に戻ると、天井にあいた無数目掛け目から光線を放ち、
\ピキピキピキ/凍らせすべての穴を氷で埋め尽くした。
それを見たクリタルマンルビー(カラン)さんは、
「では、先を急ごう」
と再び飛びあがり飛行する。
それにチーム『デビライザー』の4人も再び羽を広げ、クリタル
マンルビー(カラン)さんの後を追う。
俺もみんなの後を追うため、再びスカイバリアンに跨ると……。
\ドシッ/
”?”何やら重みを感じて後ろを振り向くと、そこには
(……なにも元に戻らなくてもそのまま飛べばいいんじゃ
ねぇ?)
と心に思う俺だった。
◇
あれから左右の壁から無数の矢が飛び出す罠と床から炎が噴き出す罠を、
あの槍が天井から降る罠同様いずれも
で凍らせ罠を無効化させながら、今は5重の螺旋の通路の2つ目の通路に
入った所。
ここも、罠もしくは悪魔達の魔獣が待ち構えてるかと思いきや、まったく
何もなくここを通り過ぎ、次の3つ目の通路に差し掛かった。
(ちょっと拍子抜け)
って思っていたら……。
出ましたベビルデーモンが!。
ナポレオン風の男が立っていた。
先頭を飛んでいたクリタルマンルビー(カラン)さんが、その場に着地して、
「先を急ぐんだ、そこをどいてくれないか?」
とナポレオン風の男に言うと、
「ふん、このゾル将軍の名に懸けて、そこの小僧もろともお前達をここで
始末してくれるわ!」
と半ば宣言するかのように言う。
「仕方ないな」
とゾル将軍(ナポレオン風の男)に言うと、振り返って俺達に向かって
「みんな戦闘態勢を取れ!」
と指示をするクリタルマンルビー(カラン)さん。
すると、ゾル将軍(ナポレオン風の男)は手を挙げ、
「出でよ魔獣達よ!」
と言うと、\\ボワッ//と黒煙と共にそのゾル将軍(ナポレオン風の男)
の周りに出るはでるは、沢山の魔獣達が現れた。
\ピッ/
【デーモンサハギンハリネズミ(悪魔+魚人+ハリネズミ)】
H P 1850+180
M P 500+140
運動性 130+ 90
攻撃力 900+140
防御力 1500+ 80
命中 89+ 5
回避 79+ 10
※
・悪魔闘気(魔法無効)
・針飛ばし
・針を立てての体当たり
・魔法攻撃各種
体長1.8m
×200
【デーモンサハギンサーベルタイガー(悪魔+魚人+
サーベルタイガー)】
H P 2350+180
M P 600+140
運動性 120+ 90
攻撃力 1600+140
防御力 1700+ 80
命中 89+ 5
回避 79+ 10
※
・悪魔闘気(魔法無効)
・背中のサハギンによる銛攻撃
・サーベルタイガーによる噛みつき
・魔法攻撃各種
体長2.2m
×200
【デーモンケルベロス(3悪魔+3頭狼)】
H P 2800+540
M P 600+240
運動性 120+270
攻撃力 1600+420
防御力 1700+ 80
命中 89+ 9
回避 79+ 16
※
・悪魔闘気(魔法無効)
・噛みつき
・魔法攻撃各種
・各頭ごとにレッサーデーモンが憑依
体長10m
×200
「小僧を集中的に狙え!」
のゾル将軍(ナポレオン風の男)の命令に、前方に居た
200体のデーモンサハギンハリネズミ(悪魔+魚人+ハ
リネズミ)達が一斉に背中をこちらに向け、針を飛ばす。
”シュッ”――===
”シュッ”――===
”シュッ”――===
奴らの放った針は、空中に居る俺やチーム『デビライザー』
の4人目掛けて飛んでくるが、その時、地上に居たクリタル
マンルビー(カラン)さんが、サッと飛び上がり、俺達の前に
立ちはだかると、すぐさまバリアーを張り、その無数の針を
跳ね返す。
\カン/、\カン/、\カン/、\カン/
すると、後方に居た200体のデーモンサハギンサーベルタ
イガー(悪魔+魚人+サーベルタイガー)達が、前線で針を飛
ばした200体のデーモンサハギンハリネズミ(悪魔+魚人+
ハリネズミ)達を飛び越えこちらに突っ込んで来る。
それを見たチーム『デビライザー』のザマタン(エディー)
さん、イマタン(ジェシー)さん、ガマタン(チャド)さん
の3人は、すぐさまクリスタルバリアーの前に出ると、3人が
持つ腰のレイピアを抜き、お互いのレイピアの剣先を俺達目掛
け突っ込んで来る200体のデーモンサハギンサーベルタイガ
ー(悪魔+魚人+サーベルタイガー)達に向け、
「「「スパオ!」」」
と叫び、彼らの合わせた剣先から音波のようなものが出て、
”ビヨ~ン”~~~
200体のデーモンサハギンサーベルタイガー(悪魔+魚人+
サーベルタイガー)達の悪魔核を破壊し、レッサーデーモン
の憑依を解く。
それを見て、俺の乗るスカイバリアンの後部に座っていた
は、すぐさま地上に飛び降り、元の龍の姿に変わると、口を
大きく開け、火球をサハギンサーベルタイガー(魚人+サーベ
ルタイガー)と憑依が解け彼らの頭上に居るレッサーデーモン
達目掛けて放つ。
”ビユーン彡”
\\ドッカーン//
全てのレッサーデーモンとサハギンサーベルタイガー(魚人+
サーベルタイガー)は、消し炭のごとく消えた。
一瞬にして消えたサハギンサーベルタイガー(魚人+サーベ
ルタイガー)とレッサーデーモン達を見たゾル将軍(ナポレ
オン風の男)は、
「やはり、一筋縄ではいかんか……」
と呟くと、呪文を唱えだした。
「因を律する存在 来るべき存在 その結ばれし鎖を断ち切り、
今我真の姿へと戻らん フェンリル!」
すると、モクモクと黒い煙がデッド団長が体を包み込み、その黒い
煙が消えると、そこには体長20mの巨大な黒い狼に変わる。
「一斉にかかれい~!」
とフェンリル(ゾル将軍)は側に居たデーモンサハギンハリネズミ
(悪魔+魚人+ハリネズミ)と、デーモンケルベロス(3悪魔+3頭狼)
達に向かて、
「お前達一斉に奴らを襲え!」
と命令する。
すると、200体のデーモンサハギンハリネズミ(悪魔+魚人+ハリ
ネズミ)達は体を丸めると共に背中の針を立て、勢いよく飛び上がり、
俺達目掛けて飛んでくる。
”ビユーン”〇=====
飛んでくるそれら200体のデーモンサハギンハリネズミ(悪魔+魚
人+ハリネズミ)達をクリタルマンルビー(カラン)さんが、クリスタル
念力で空中で動きを止め……。
\\バッシーン//
と通路の床に叩きつけた。
\\グエェ~//
通路の床に叩きつけられた200体のデーモンサハギンハリネズミ
(悪魔+魚人+ハリネズミ)達は、気を失い体の周りに張っていた
悪魔闘気が消える。
それを見た
\ピキピキピキ/
と丸まったままの200体のデーモンサハギンハリネズミ(悪魔+
魚人+ハリネズミ)達を凍らせすべて凍らせた。
その間にデーモンケルベロス(3悪魔+3頭狼)200体がこちらに
向かてくる。
それを見たチーム『デビライザー』のザマタン(エディー)
さん、イマタン(ジェシー)さん、ガマタン(チャド)さん
の3人は、すぐさま3人が持つ腰のレイピアを抜き、お互い
のレイピアの剣先をこちらに迫るデーモンケルベロス(3悪魔+
3頭狼)200体達に向け、
「「「スパオ!」」」
と叫び、彼らの合わせた剣先から音波のようなものが出て、
”ビヨ~ン”~~~
しかし、悪魔核を破壊し、ケルベロス(3頭狼)とレッサー
デーモン達を分離するはずが……分離できない。
「な・何っ!」×3
焦るザマタン(エディー)さん、イマタン(ジェシー)さん、
ガマタン(チャド)さんに先頭のデーモンケルベロス(3悪魔+
3頭狼)3頭の真ん中の頭が口から火を噴いた。
\グァァァッ/
その火がチーム『デビライザー』のザマタン(エディー)
さん、イマタン(ジェシー)さん、ガマタン(チャド)さん
の3人を襲った。
「なに!」
「えっ!」
「あっ!」
思わず、クリタルマンルビー(カラン)さん、デーモンレディー
(マヤ)さんに俺が声をあげる。
3人は黒焦げになり、通路の床に落ちる。
\ドサッ/
思わず3人に駆け寄るデーモンレディー(マヤ)さん。
しかし、3人は変身が解け、元の姿に戻っていた。
3人には傷一つない。
「ザマタン、イマタン、ガマタン!」
とデーモンレディー(マヤ)さんが声を掛けるも、3人は
気を失った要るようだ。
「んーっこのー!」
怒り心頭のデーモンレディー(マヤ)さんはそのまま巨大化
して、手に持った大鎌を振るい先頭の3体のデーモンケル
ベロス(3悪魔+3頭狼)うち2体の6つの頭を切り飛ば
した。
\シュパッ/
だが、先頭の残るデーモンケルベロス(3悪魔+3頭狼)
がデーモンレディー(マヤ)さんを襲う。
俺はすぐさまスカイバリアンのフロント部分を左右に開き、
中にあるミニガンを露出させる。
”キュイーンキュルキュルキュル”
\\バリバリバリバリ//
\グァァァッ/
しかし、しかしである。
俺とデーモンレディー(マヤ)さんは残りの197頭の
デーモンケルベロス(3悪魔+3頭狼)に囲まれてしまった。
(やばい、やばいぞ!)
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