128話 古代王都イーリオス攻防その1



------(第三者視点)------☆




\バリ、ボリ、バリ、ボリ/


≪なかなか、イケルw≫


と、まるで煎餅でも食べるように音を立て、自身が倒した


デーモンサハギントータス(悪魔+魚人+亀)の死骸を貪り食う


禍龍かりゅう


その傍らでは、チーム『ナル』のマリーナ(マカナ)が、


「えいー!」


と悪魔専用のブーメランを投げつけ、デーモンサハギン


ヒトデ(悪魔+魚人+ヒトデ)の悪魔核を次々に破壊し、


サハギンヒトデ(悪魔+魚人+ヒトデ)となった魔物達を


同じくチーム『ナル』のトリン(ナイア)が、自身の


ブランチスキル『使役』を発動させ、悪魔の憑依が解


けたサハギンヒトデ(魚人+ヒトデ)達を使役して、まだ


悪魔が憑依しているデーモンサハギンヒトデ(悪魔


+魚人+ヒトデ)達と戦わせていた。


 始めは、デーモンサハギンヒトデ(悪魔+魚人+ヒト


デ)に瞬殺されていたサハギンヒトデ(魚人+ヒトデ)達


も次々と悪魔核をマリーナ(マカナ)が投げるブーメラン


で破壊されると同時にトリン(ナイア)に使役され数が


増していくにつれ、戦いは拮抗して行く。


そこへ、体長15mの黒いマーライオン(上半身ライオ


ン+下半身魚)の姿が現れ、


「お前らは、絶対生かしてはおかん!」


と黒いマーライオンが叫んだ。


それを見たチーム『ナル』のマリーナ(マカナ)は、


トリン(ナイア)に聞く、


「なんなのあれ?」


その言葉にトリン(ナイア)が少し考えてから、


「ひょっとして、さっきそこで頭だけプカプカ浮いてい


たベビルデーモンなのかも?」


と答えると、のマリーナ(マカナ)が、驚いた様子で


「えっ、でも、頭だけだったよね……こんな姿してた


っけ?」


とトリン(ナイア)に聞き返すと、


「所謂……第二形態じゃない?」


と答えると、マリーナ(マカナ)はその言葉に、


「へー、第二形態あるんだ~」


と感心するのだった。


そんな2人に黒いマーライオン(デッド団長)は、


「これでも喰らえーっ!」


と叫び、口を大きく開け超音波を放つ。


((((((ビヨ~ン)))))))


「あぶない!」


トリン(ナイア)がそう叫びながら、マリーナ(マカナ)


に庇うように飛びつき、黒いマーライオン(デッド団長)


の攻撃を回避する。


 しかし、さっきまで2人が居た付近で戦いを繰り広げて


居たデーモンサハギンヒトデ(悪魔+魚人+ヒトデ)とサ


ハギンヒトデ(魚人+ヒトデ)達がその黒いマーライオン(デ


ッド団長)の超音波攻撃を受け、体が粉々になり全滅する。


「味方まで!」


とその様子に驚くトリン(ナイア)だった。


 ※因みにマリーナ(マカナ)とトリン(ナイア)が海中


で会話できるのは、マリーナ(マカナ)のブランチスキル


『会話』を発動させているためである。














------(テンタ視点)------☆





「あれは、ベビルデーモンだ!みんな戦闘態勢を取れ」


のクリスタルマンルビー(カラン)さんの言葉に俺達全員


が戦闘態勢を取ると、マンモスの頭蓋骨の兜にインディ


アン風衣装の男は”ニヤリ”と笑い。


「このファング族長が相手をしてしんぜよう」


と言いながら、持っていた象牙の牙を付けた槍をかざすと


……。


\パッ/とファング族長(マンモスの頭蓋骨の兜に


インディアン風衣装の男)の周りに大勢の合成魔獣達が


現れると同時に俺のセンサーが反応し、



\ピッ/


【デーモンサハギンアルマジロ(悪魔+魚人+アルマジロ)】


H  P   1800+180


M P    500+140


運動性 130+ 90


攻撃力    800+140


防御力   1500+ 80


命中      89+ 5


回避 79+ 10



・悪魔闘気(魔法無効)


・高速回転攻撃


・魔法攻撃各種


体長1.8m



×200




【デーモンサハギンクロコダイル(悪魔+魚人+ワニ)】


H  P   2300+180


M P    600+140


運動 120+ 90


攻撃力   1600+140


防御力   1700+ 80


命中      89+ 5


回避 76+ 10



・悪魔闘気(魔法無効)


・噛みつき


・銛(もり)


・魔法攻撃各種


体長2.8m



×600



【デーモンサハギンバット(悪魔+魚人+蝙蝠)】


H  P   2300+180


M P    600+140


運動 120+ 90


攻撃力   1600+140


防御力   1700+ 80


命中      89+ 5


回避 76+ 10



・悪魔闘気(魔法無効)


・催眠音波


・吸血


・ナイフ


・魔法攻撃各種


体長1.8m



×200


と魔獣のデーターがヘルメット内に表示されたと、同時位に、


ファング族長(マンモスの頭蓋骨の兜にインディアン風衣装


の男)が配下の合成魔獣達に言う。


「小僧だけを狙え!」


と言うや否や、デーモンサハギンアルマジロ(悪魔+魚人+ア


ルマジロ)達が体を丸くしたかと思うと、その場で


((((キュルキュルキュル))))


と高速回転をはじめそのまま俺目掛けて飛んでくると同時に通路


の天井近くに居たデーモンサハギンバット(悪魔+魚人+蝙蝠)達が


俺目掛けて急降下してきた。


 その時、俺の前にクリスタルマンルビー(カラン)さんが俺を庇


うように立ち、クリスタルバリアーを張る。


 ※クリスタルバリアーは魔法攻撃だけでなく物理攻撃も防げる


クリスタルマン達が使うバリアーのこと。


\ボンッ/、\ボンッ/、\ボンッ/


と俺の前に張られたクリスタルバリアーが、回転しながら俺を


襲おうとするデーモンサハギンアルマジロ(悪魔+魚人+アルマ


ジロ)達を次々と弾いて行く。


そして、弾かれたデーモンサハギンアルマジロ(悪魔+魚人+


アルマジロ)達は、そのまま同じく俺を襲おうと天井から急降下


してくるデーモンサハギンバット(悪魔+魚人+蝙蝠)達にぶつか


って行った。


\\フギャー//


そして、両方ともそのまま気絶して通路床にたたきつけられた。


それを見たチーム『デビライザー』のザマタン(エディー)


さん、イマタン(ジェシー)さん、ガマタン(チャド)さん


の3人は、すぐさまクリスタルバリアーの前に出ると、3人が


持つ腰のレイピアを抜き、お互いのレイピアの剣先を通路の床


に倒れているデーモンサハギンバット(悪魔+魚人+蝙蝠)とデー


モンサハギンアルマジロ(悪魔+魚人+アルマジロ)達に向け、


「「「スパオ!」」」


と叫び、彼らの合わせた剣先から音波のようなものが出て、


”ビヨ~ン”~~~


デーモンサハギンバット(悪魔+魚人+蝙蝠)とデーモンサハ


ギンアルマジロ(悪魔+魚人+アルマジロ)達の悪魔核を破壊


し、レッサーデーモンの憑依を解くと、素早くチーム『デビ


ライザー』のデーモンレディー(マヤ)さんが、それら合成魔


獣と憑依を解かれ空中に浮かぶレッサーデーモン達の所に突っ


込み、


「デーモンディスチャージ!」


と叫んで、全身から高圧の電気を放出し、”あっ”と言う間


に空中に浮かぶレッサーデーモン共々それら魔獣達を焼き尽


くす。


\\グギャー//


すべてのサハギンアルマジロ(魚人+アルマジロ)とすべての


サハギンバット(魚人+蝙蝠)及びそれに憑依していたレッサ


ーデーモン達は消滅するのだった。


(スゲー)














------(第三者視点)------☆




「味方まで!」


とその様子に驚くトリン(ナイア)とその横のマリーナ(マカナ)


に対して、マーライオン(デッド団長)は、


「それがどうした、お前達も死ね!」


と言いながら再び大きな口を開け、


((((((ビヨ~ン)))))))


と超音波を放つが、その時さっきまで


\バリ、ボリ、バリ、ボリ/


と、まるで煎餅でも食べるように音を立て、自身が倒した


デーモンサハギントータス(悪魔+魚人+亀)の死骸を貪り


食っていた禍龍かりゅうが、


≪そうはさせん!≫


と言って\\\ガオォ――///と吠え、マーライオン


(デッド団長)の超音波を自身の遠吠とうぼえでかき消


禍龍かりゅう


「何と!」


自身の放つ超音波を禍龍かりゅうに打ち消され、驚く


マーライオン(デッド団長)。


 その時、禍龍かりゅうに気を取られているマーライ


オン(デッド団長)を見たマリーナ(マカナ)とトリン


(ナイア)がそれぞれの得物で攻撃をした。


「えいー!」


「のびろ~!」


 しかし、マーライオン(デッド団長)は、マリーナ


(マカナ)の投げたブーメランをひらりとかわし、


「ガハハハッ」


と笑い飛ばしたが、死角から迫って来たトリン(ナイ


ア)が伸ばした金属の如意棒には気が付かず、そのまま


体を貫かれる。


\\\ぬぉ~!!!///


そして貫かれた如意棒から出る悪魔核を破壊する波動を


受けそのまま絶命した。


それを見て、喜びお互いハイタッチを交わすマリーナ


(マカナ)とトリン(ナイア)だった。


そして死んだマーライオン(デッド団長)の死骸を見て、


≪これ……食べれるかな?≫


と考える禍龍かりゅうが居た。













------(テンタ視点)------☆




「えぇ~い、こうなれば!」


ファング族長(マンモスの頭蓋骨の兜にインディアン風衣装


の男)が癇癪を起したように言うと、呪文を唱えだした。


「因を律する存在 来るべき存在 その結ばれし鎖を断ち切り、今


我真の姿へと戻らん アイラーヴァタ!」


すると、モクモクと黒い煙がデッド団長が体を包み込み、その黒い


煙が消えると、そこには体長20mの黒いマンモスの姿に変わる。


そして、自身の周りに居たデーモンサハギンクロコダイル(悪魔+


魚人+ワニ)達に向かって、


「小僧目掛けて突進しろ!」


と命令する。


それを見たクリスタルマンルビー(カラン)さんは、巨大化する。


\デュイ~ン/


とは言っても身長はMAXの40mではなく30mの姿に巨大


化した。


これは、単にここの天井までの高さが40mしかないためだが、


すぐさま黒いマンモス(ファング族長)の前に立ち、自身のブラ


ンチスキル『理』(コトワリ)を発動させながら体を大の字にして、


「ルビーノバ!」


と言って体全体から赤い光を放った。


強烈な光線がクリスタルマンルビー(カラン)さんの体から発せられて


、その光を浴びた黒いマンモス(ファング族長)の闘気が吹き飛ぶと、


すぐさまクリスタルマンルビー(カラン)さんは、


「ルビニューム光線!」


と言って必殺光線を放つが……。


黒いマンモスを覆う黒い体毛に阻まれ、必殺光線が通じないでいた。


「な・何っ、!」


驚くクリスタルマンルビー(カラン)さんに黒いマンモス(ファング族長)


はニヤリと笑い、


「儂の神毛は、あらゆる攻撃を防ぐんだよ」


と言った。


その間に俺の方にデーモンサハギンクロコダイル(悪魔+魚人+ワニ)達


が突っ込んできたので、


「カムイさん!」


と腰の後ろの鞘に入っているカムイ(ブレード人)さんに声を掛けると、


”シュン”====


「心得た!」


と言いながら鞘から飛び出し、俺の間の前に迫ってくるデーモンサハギ


ンクロコダイル(悪魔+魚人+ワニ)達を、\シュン/、\シュン/と


次々に斬りつけて行き、悪魔の魂と合成魔獣の魂の両方を奪って行く


が……、3体のデーモンサハギンクロコダイル(悪魔+魚人+ワニ)が


カムイ(ブレード人)の攻撃をすり抜け俺に迫って来た。


俺はすかさず、左太腿の装甲版を開き、銃を取り出し、


\\バキュン//、\\バキュン//


\\バキュン//、\\バキュン//


デーモンサハギンクロコダイル(悪魔+魚人+ワニ)のワニの背中に


生えるサハギンの上半身の胸と、下半身であるワニの眉間(目と目の


間)に弾を1発ずつ打ち込むと同時に通路右の壁にあるかつては家の


ドアであろう穴に俺は飛び込んだ。


3体のデーモンサハギンクロコダイル(悪魔+魚人+ワニ)の内2体


は倒したが、残る1体が俺を追い、そのドア付近まで迫るが、


\ドン/


体の幅がドアの幅より大きいため体が使えてもがいている。


俺はそれを冷静に見て、\\バキュン//、\\バキュン//


と先ほどと同じようにサハギンの胸とワニの眉間に弾を撃ち込む


と、先ほどまで入り口付近でこちらに入ろうともがいていたデー


モンサハギンクロコダイル(悪魔+魚人+ワニ)が動かなくなった。


俺はそれを確認し、銃の空薬莢をその部屋らしき場所の床に捨てる。


\チャリンチャリン/


で、すぐさまスピードローダーを取り出し、素早く弾を装填し、


辺りを見回すと、部屋の奥の天井付近に穴が開いていた。


恐らくこれは2階に上がる階段が朽ちてできた穴だろう。


俺は素早くその穴の下からジャンプする。


「チョー!」


そして、2階の部屋らしきところで、左の太腿の装甲版を開き、


銃をしまうと共に、小槌を出してスカイバリアンを出した。


そして、スカイバリアンに跨り2階の窓から俺が飛び出すと、


そこでは、クリスタルマンルビー(カラン)さんは巨大化し、


黒いマンモス(ファング族長)と戦っていて、カムイ(ブレー


ド人)さんは、\シュン/、\シュン/とデーモンサハギン


クロコダイル(悪魔+魚人+ワニ)を斬りつけ魂を奪っていた。


俺も皆を援護しようと思っていたら……。


チーム『デビライザー』のザマタン(エディー)さん、


イマタン(ジェシー)さん、ガマタン(チャド)さんの3人


は、腰のレイピアを抜き、お互いのレイピアの剣先をデーモ


ンサハギンクロコダイル(悪魔+魚人+ワニ)に向け、


「「「スパオ!」」」


と叫び、彼らの合わせた剣先から音波のようなものが出て、


”ビヨ~ン”~~~


デーモンサハギンクロコダイル(悪魔+魚人+ワニ)達の悪魔核


を破壊し、レッサーデーモンの憑依を解くと、素早くチーム


『デビライザー』のデーモンレディー(マヤ)さんが、


カムイ(ブレード人)さん


「カムイ退避して!」


と叫ぶとそれを聞いたカムイ(ブレード人)さんは、サーと


その場から離れ、それを見たデーモンレディー(マヤ)さんが


レッサーデーモンが分離したサハギンクロコダイル(魚人+ワニ)


と憑依を解かれ空中に浮かぶレッサーデーモン達の所に突っ


込み、


「デーモンディスチャージ!」


と叫んで、全身から高圧の電気を放出し、”あっ”と言う間


に空中に浮かぶレッサーデーモン共々それらサハギンクロコ


ダイル(魚人+ワニ)達を焼き尽くした。


それを見た俺は、


(えっ、俺の出番は?)


と思うのだった。




※【解説】チーム『デビライザー』のザマタン(エディー)、イマタン


(ジェシー)、ガマタン(チャド)の 必殺技『スパオ』は、


悪魔核を破壊しますが、ただ、憑依するレッサーデーモンが


依り代としている悪魔核を破壊ずるだけで、他の悪魔用の武器


や、3人の得物であるレイピアの直接攻撃でのように憑依する


レッサーデーモンをそのまま倒すことはできません。



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