第5話

今振り返ってみると、義父が一番やっかいな人だったのではないかと思う。

昔の人だから、頑固で、自分が絶対、男尊女卑をモロいっちゃってる人。

だから事あるごとに言われた言葉、子供産んで、育ててないから、いつまでたっても大人になれないんだ。

本当に言うからね、あのお方。

最初の頃は、びっくりして何も言えなくて、確かにそーなのかなぁとか思ってたけど、最後の方は、これ人権侵害だよねと思っていた。子供ができにくい人にも言うのか?

頑固って、時にはいい役割するけど、あんまり頑固だと、こじれるよね。

だからか、義父の兄弟たちは、義父を除いて、皆仲がいいらしく、義父だけが、のけ者?のような状態らしかった。

義父は、家族って言葉、やたらと出してくるんだけど、色々私に言う割には、私の事、家族としてみてくれてなかったみたいだ。

あいつはただの居候、デブ旦那が義父が私の事そう言ってるって教えてくれた。

またも聞きたくないことわざわざ教えてくれて、

さすが、デブ旦那、義父の子供だ。

時がたてばもう、悲しくなったりしなくなるかもしれないけど、私一生、言われた言葉忘れない。

自分が否定されたこと忘れない。

毎日、否定されたこと忘れない。

今すごく幸せだから、そう思える。

忘れないで、毎日これから幸せに生きていこうと思う。

誰かが言ってた。

こういう家には、もう、お嫁さんこないと思うよって。



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