第3話  15歳

春になり

指月しづき翔琉かける

伍香ごこう沙紀

畝田うねたエリーネ瞳 

14歳は中学二年生に進級した


翔琉は相変わらず同校の悪童達から

へっどとして扱われ

近隣中学校の悪童達からも恐れられる存在


阿座巣あざす中学校との一件以来

悪童達は毎日マンションの外まで

ぞろぞろと群がり

翔琉を送り迎えしていたのだが

「ほんとに止めて!」

との翔琉の懇願により

送り迎えは校門に変更された


雨が降ろうが槍が降ろうが

校門前に毎日整列し

朝は『おはようございます!』

帰りは『お疲れ様でした!』

声を揃えての挨拶


沙紀は

「なんと忠誠心に厚く

 律儀な子供達ではないか」

と感心し

瞳は

「蝉丸も出世したなぁ」

と心から染み染みと言う


・・・ただ、目立つ事この上ない


―――――――――


さて中学二年生ともなれば

そろそろ進路を考える頃


今日も沙紀と瞳は翔琉の部屋に居る


前世からの習慣なのか

携帯電話なる文明の利器があるのに

ほぼ毎日のように集まる三人


「二人とも高校は何処にするの?」

翔琉の問いに沙紀は

「親の希望で茶水大付属

 将来は外交官になりたいんだ」

「それはいいな

 ラテルに打ってつけだと思うぞ」

と瞳が言うと

「へえぇ外交官かぁ」

(外交官て何屋さんなんだ?)

全く分からないのに一応話を合わせる翔琉


「ルクトは決めたの?」

「実は父親のアメリカ赴任が決まって

 来年の夏には

 家族揃ってアメリカに移住だ。

 妹が楽しみにしている」

「そうなの⁉大変だね」


「いや、俺はマサチューセッツ工科大学を

 希望していたから絶好のタイミングなんだ

 将来はノーベル物理学賞だ!」

「ノーベルには成らないって言ってたのに?」


「確かに言ったが

 ノーベル賞を取らないとは言ってない」

(なにが違うんだろう?)

翔琉には迷宮の謎である


「翔琉はどうするの?」

「お前の成績なら

 東京六大学の付属も狙えるぞ

 まぁそれは全て

 前世での俺の教育指導のお陰だがな」

(ゲッ相変わらずオジさんは上から目線かよ)


「私はまだ何も決めていない・・・

 朱鷺門領詮ときかどりょうせんの封印の日まで

 残り一年だから

 その為に転生を繰り返し

 ここまで来たんだもの

 自分の未来は無事に済んでから考える」


「そうだよね、

 蝉丸はその為に

 千年も旅を続けて来たんだものね」

「俺もラテルも

 蝉丸の協力をする為に転生したんだ

 その為なら何でもするからな!」

(だからぁ

 あんたらは呪術が使えないでしょうが

 でもねっ、

 一緒に転生してくれた事には感謝してます)

「うん、ありがとう」


ひとりで千年かぁ、遥か長い時だね」

「ああ、長い長い独り旅だな」

「でも今は仲間がいる、もう独りじゃ無い」


「そうだね」

「そうだな」

「うん!」


蝉丸は23回目にして

初めて共に転生する仲間を得て

孤独から解放されていた

(あと一年だ

 それで全てが終わる長い旅路だった・・・

 土階様、蝉丸は必ずや

 朱鷺門領詮の封印やり遂げます)

一人そう強く心に誓う翔琉


その日も沙紀と瞳を玄関で見送った

振り返るといつの間にか

母が音もなく背後に立っていて

思わず

「あっビックリしたー」

と声をあげた翔琉


一人息子が人生最大のモテ期であると

人生最大の勘違いをしている母は

諭すように話し出した


「翔琉ちゃん、

 ニ兎追うものは一兎も得ずなのよっ」

「???」

(いったい何?)


「モテルからって図に乗ってちゃダメよ」

「???」

(なに?なに?何のこと?)


「どちらかを選ばないと

 二人共から愛想をかされるのよ」

「???」


「沙紀ちゃんと瞳ちゃんの

 どっちが好きなの?」

「はあぁ⁉」


「女心をもてあそぶなんて許せない事なのよ」

(女心って・・・弄ぶって・・・)


「翔琉ちゃん!どっちが好きなの⁈」

(どっちって言われても

 両人共、立派な男何ですよ!)

「友達だからね!

 女だなんて思った事ないからね!

 大事な仲間で親友なんだからね!」


「あら、そうなの⁈」

「そうなんで!すっ!」


「あら嫌だわぁホッホッホッ」

母は誤魔化し笑いをしながら

「ママお夕飯の支度しなくっちゃ」

とキッチンへ消えて行った

(まったくもぉ、

 いつもながら良く分からない母親だ)


だが蝉丸は、そんな母を嫌いではない

むしろ幼い頃から的外れな言動で

家族を笑わせる母が好きだし

産んでくれたことに感謝していた


翌日

沙紀と瞳に母の勘違い話をしたら

「プップップップ・・・

 小母おばさんて本当に愉快な女性だね」

「ガッハッハッハ・・・可愛いじゃないか」

と爆笑の嵐となった


「なあ来年は俺もアメリカだし、

 お前らも受験で大変だろ

 今のうちに楽しもう」

「何を楽しむの?」


「映画とかカラオケとかだ」

「いいね僕も賛成だな」

「私も構わないよ、

 ルクトが日本にいる間に一緒に行こう」


「俺は❝半落ち❞が観たい」

「僕は❝ハリーポッター❞がいいな」

「私は❝NARUTOーナルト❞が観たいんだけど」

『子供かよ!』


それからは翔琉・沙紀・瞳は

大いに青春を謳歌する事に専念した


ただ律儀な悪童手下達は

「来ないでよ」

の翔琉の言葉を無視して

「翔琉さん、お供します」

何処どこへでも

ぞろぞろと付いて来る

最後には翔琉も業を煮やし

「付いて来たらブッ飛ばす!」

マジギレの一言を発し

お供制度は廃止された


映画にカラオケに流行りのスイーツ屋

夏は海水浴、冬はスキー

ただ、カラオケでの瞳の選曲には

翔琉も沙紀も疲弊ひへいした

なんといっても古い昭和歌謡のオンパレード

しかも時折号泣しながら歌っている

外見は美少女でも

やっぱり中身は

57歳のオジさんである・・・


―――――――――


翌年の春・・・四月

指月しづき翔琉かける

伍香ごこう沙紀

畝田うねた瞳15歳

兎良つら蝉丸が平安の世から転生してから千年

いよいよ朱鷺門領詮ときかどりょうせんの封印が解ける時が来た


中学三年生となる春休み

「当日は長袖長ズボンにスニーカー!」

との翔琉の指示通りの服装で

三人は始発の新幹線に乗り

一路京都を目指した


翔琉は緊張した面持ちで

静かに目を閉じている


平安時代から

朱鷺門領詮の封印を果たすため

数えること23回の転生を繰り返し生きてきた

今ようやく長い転生旅が終着を迎える

だが封印に失敗すれば

朱鷺門領詮の怨念おんねんにより

民にわざわいが降りかかる


(失敗は許されない

 命に代えても民を守らねば)

15歳の少年陰陽師は

使命感と緊張で心を震わせていた

それを感じ取った沙紀も瞳も

何も話さず

ただ大切な仲間である翔琉に

寄り添っている


―――――――――


京都に着くと

ず師匠の安倍晴明がまつられる

晴明神社に向かい参拝をした

遥か懐かしき我が師匠

今でもその背中が目に焼き付いている

翔琉は

「本日これより安倍晴明最後の弟子

 兎良つら蝉丸は

 民を守るため

 朱鷺門領詮の封印に向かいます

 どうぞ不肖の弟子にお力をお与えください」

深々と頭を下げた


沙紀と瞳も翔琉の両隣に立ち

深々と頭を下げ願う

(安倍晴明殿どうかフォーラ、

 いや蝉丸にお力を

 ニナオイスⅢ世心よりお願いいたす)

(安倍晴明よ蝉丸を守り給え)


参拝を終え

朱鷺門領詮の封印される西を目指し

バスに乗り

バスを降りると

住宅地を抜け歩き続け山に登った


獣道さえ無い山を

草木をかき分け登る翔琉

沙紀と瞳は何も言わず

ただその後ろを付いて行く


朱鷺門領詮の難から千年

既に人々の記憶から消えた

遠い昔の出来事

誰も訪れる者も無い山の中の小さなほこら

その場所へ何の迷いもなく進む翔琉・・・


翔琉が立ち止まり

目の前に茂る草をき分け始めた

それを無言で手伝う沙紀と瞳


やがて小さな石の祠が姿を現した

だが祠は千年の時を経て

雨風に侵食しんしょくされ

すでに原型をとどめてはいない


「ここに朱鷺門領詮が封印されているのか」

瞳の言葉に静かに

「うん」

とだけ返す翔琉


その脳裏には

千年前に都中の陰陽師等が集結し

怨霊・朱鷺門領詮を封印した

あの光景がよみがえっていた

そして親の無いおのれ

親代わりになり育ててくれた

教育係の土階つちしなの事を懐かしく思う


(土階様、蝉丸は千年の時を旅し

 辿たどり着きました!)

そう心の中で叫ぶ


「これから朱鷺門領詮と最後の勝負だ」

翔琉が突き出した拳に

拳を合わせる沙紀と瞳と


「危ないから離れていて」

翔琉にうながされ沙紀と瞳は後ろへと下がる


「もし危険だと判断したら

 私に構わず逃げてね」

「うん、分かった」

「おお、承知した」


沙紀と瞳はそう答えはしたが

二人は翔琉に危険が及べば引きずってでも

共に連れて逃げる腹つもりである


「始めるよ」


三人に緊張が走る


「オンキリハラハ!オンキリハラハ!

 オンキリハラハ!

 しゅうしつびゃくとうめつ!」


呪術を唱えると同時に

地鳴りが響き地面が揺れ

ほこらがガタガタと音を立てだした


「オンキリハラハ!オンキリハラハ!

 オンキリハラハ!」

尚も力強く唱える翔琉

祠も更に激しくガタガタと音を立てる


地響きが祠の下へと集まり

やがて

天と祠より矢の如く赤い光が

その赤い光は

一本の線となり轟音を響かせ

天高く地深く黒い火花が散った・・・


黒い火花と共に祠から何かが飛び出し

その何かが翔琉の頭上に落ち

ゴツンと音がした


「痛い!・・・何だこれ?」

それは巻き物であった


恐る恐る翔琉は巻き物を拾い上げる


沙紀と瞳は慌てて翔琉に近づき

「終わったの?」

「封印できたのか?」

「いやぁ・・・よく分からない」


「それは何?」

「へっ?」

「お前が持ってる物だよ」


「ふぅん何だろう?」

「開けてみなよ」

「もしかして、何か大切なことが

 書かれているんじゃないのか」


沙紀と瞳に促され

翔琉は巻き物の紐をき広げると


「こっこれは・・・」

「なに⁈」

「どうした⁈」


「この文字は土階様の字だ・・・」


忘れもしない懐かしい文字が並んでいる


「土階様って誰?」

「ほら蝉丸の教育係だった人だ」


「それで何て書いてあるの?

 そんな文字は読めないよ」

「そうだ早く読んで聞かせろ」

「あっ、うっうん」


翔琉は土階の書を読み始めた

「《蝉丸よこの手紙を

 其方そなた読み候らわしは誠にあらあら》」

「なに言ってるのか分からないよ」

「現代語に訳してくれ」


「あぁ、うん

 《この手紙を蝉丸が読んでいたなら、

 本当に驚きだ

 よくぞ千年の転生を成し遂げた

 天晴あっぱれである

 お前が本当に千年先に転生するか

 半信半疑ではあったが

 陰陽師皆で話し合い

 手紙を千年先の今日に届くよう

 総出で術を施した

 皆様に感謝しなさい》」


「褒められてるじゃないか

 でも半信半疑だたって?」

「千年昔から今日届くように

 巻き物を送っただと?

 続きを読んでくれ」


「あぁ、うん

 《大馬鹿者が!

 お前はいつも話を聞かずに勝手をする。

 朱鷺門領詮の呪いは

 千年すれば消えると言ったであろうが!

 なのに黒火こくかに飛び込みおって》」


「えっ・・・どういう事?」

「お前、平安時代から

 人の話を聞いてなかったのか⁉」

「あっ!・・・

 あの日の作戦会議

 ・・・聞いて無かった」


「それで続きは何だって」

「まだ何か書いてあるだろう」

「あぁ、うん

 《だがお前が民をうれ

 己を犠牲にできる

 強き男に育ったこと心から嬉しく思う

 そして千年先の平安京への転生を

 よくぞ成し遂げた

 お前は立派な陰陽師となったのだ

 胸を張れ

 さぞ苦労多き長旅ご苦労であったであろう

 蝉丸よ此れからは朱鷺門領詮のことは忘れ

 普通に生きよ普通に己のために生きるのだ

 願わくば私も千年後の世が見たかったぞ》」


「と言うことは・・・」

「もしかして・・・」

「・・・」


「蝉丸の転生って・・・」

「まったく必要無かった・・・」

「あああああー!

 なんでだぁー!

 私は何の為に何の為に・・・」


翔琉はその場に崩れ落ちた


自分はいったい

何の為に辛い思いをしながら

千年間も転生を繰り返してきたのか

何もかもが無駄だった

なんて馬鹿で愚か者なんだと

自分を呪う翔琉

そしてこれまでの23回の転生人生が

頭の中を駆け巡り放心状態


沙紀も瞳

もこれまでの蝉丸の苦労を知るだけに

かける言葉が無い

そのまま1時間が経っても

翔琉は微動だにしない

そして2時間経った・・・


さすがにこのまま

この場にとどまる訳にはいかない

沙紀と瞳は翔琉を両脇から抱え山を下った


―――――――――


新幹線の車中でも

翔琉は呆然ぼうぜんくうを見つめている


「しかしあれだなぁ

 陰陽師とは凄いものだな

 千年後に向けて巻き物を届けるとは」

年長者の瞳が口火を切る


「僕も驚いたよ、

 地球には凄い人達がいるんだね」

なんとか翔琉を元気づけようと

沙紀も明るく話す


だが翔琉は空を見つめたまま反応しない


「お前はたいした奴だ!

 俺は蝉丸を尊敬するぞ」

「僕もだよ、

 フォーラの時から蝉丸は超人だったよね」


「ごめんね・・・」


やっと翔琉が口を開いた


「ごめんね、

 必要のない転生に付き合わせてしまった

 二人に酷いことをしてしまった・・・」


「何を言ってるの

 僕は地球に転生できて本当に良かった

 イクス星には無い物を

 たくさん見て知って嬉しいんだよ」

「俺も地球に戻って

 鱈腹たらふくに米が食えたし

 新しい科学の発展を目の当たりにして

 心躍る気分だ

 必ずノーベル賞をとれる科学者に成からな

 蝉丸も土階様に言われたろ

 普通に生きろと」


「普通に生きるってどうしたらいいの?」

「そうだよね、ただ只管ひたすら

 朱鷺門領詮封印を目標に

 千年間生きて来たんだものね・・・」

「勉強しろ!

 学力を付ければ進みたい道が出来た時に

 必ず役に立つ

 前世で俺が教えた通りに勉強しろ」


「そうだ蝉丸は医者になれば」

「それは無理だろうぉ

 基本こいつの思考回路は猿並みだぞ」

「おいルクト!

 猿って言ったな私は最強の陰陽師だぞ!」


「わぁめてフォーラ手を離して

 そんなに首を締めたら

 ルクトが死んじゃうよ

 ・・・プップップップ!」

突如、沙紀が笑い出した


「ねぇこのやり取り

 前世でも何回もやったよねっ」

「そうだ俺は何回も

 フォーラに殺されかけたガッハッハッハ!」


「ルクトが悪いんだよ!私を猿って言うから!」

「良かった、いつも通りの蝉丸にもどって」

「ああ、やっぱり蝉丸は

 やんちゃ坊主でないとなっ」


沙紀がリュックから何か出して

翔琉と瞳に渡した


「二人の分もお土産買ったからね」

「えっ、ありがとう」

「おい、これ八ッ橋じゃないか」


「そうだよ京都の銘菓でしょ

 食べたこと無いからさ買ったんだ。

 持って帰ってよ」

「ダメだろ」

「ダメでしょ」


「なんで?」

「親には京都行きは内緒だろうがぁ」

「そうだよラテル」


「あっそうだった・・・どうしょう?」

『いま食べる!』


八ッ橋を食べながら

夏に瞳が渡米するまでの間に

何をして遊ぶ何処に行くと

笑いながら計画を立てる

特別な絆で結ばれた三人の仲間


―――――――――


自宅の最寄り駅に着いた頃には

すでに辺りは薄暗くなっていた

家路を急ぐ三人


「ねえ巻き物を見せて、気になるんだよね」

と沙紀が言い出した


翔琉はリュックから巻き物を出し

広げて見せた


「何が気になるの?」

「この文字が始祖ミツザネ王の書き残した

 書簡の文字に似ているんだ

 タスジャークでは誰も読めないんだけど」


「あぁそれはミツザネ王が・・・」

と翔琉は

ミツザネ王と守護神ウーシーアの関係を

二人に説明しようと


「おい、これ後ろにまだ何か書いてあるぞ」

瞳に言われ広げると

《追伸》と書かれていた

三人は巻き物を一緒に持ち

歩きながら目をやる


「なんて書かれてるの?」

「早く読んで聞かせろよ」

「《残念ながら、

 お前の呪文は少々間違っている

 それでは何度転生しても

 15歳までしか生きられない

 正しき呪文は

 我、我に呪いをかけん

 %#|¥$”#・・・》だって」


「そう言えば胸張って

 15歳までしか生きたことないって

 言ってなかったけ?」

「そうだ言ってたよな」

「うん。巻き物に書かれている

 土階様が呪文は

 私が唱えてきたものと少し違うんだ」

 

「あれ?

 でもフォーラは17歳まで生きたよね?」

「俺達三つ子は

 17歳で一緒に死んだからな」

「あっ!でも15歳で一度死にかけたよ」


「いつ?」

「そんな事あったか?」

「ほら15歳の時に

 ルクトと私が崖から落ちて

 ってか二人共

 そんなに巻き物を引っ張らないでよね

 大事な土階様からの手紙なんだから!」


「あぁごめん。崖から落ちた・・・

 あったねぇそんな事」

「でもディーゴが

 俺とフォーラの腕を捕まえてくれて

 二人とも引き上げられ助かっただろうが」

「あの時本当は死ぬはずだった、

 でもウーシアが・・・」


ゴゥォーー!

ガッシャン!!


「ウーシア様がどうしたの?」

「守護神と何があったんだ?」

「ウーシアの奴がさぁ・・・」


キィキィーー!

グゥーオーーン!

ドン!!


「きゃぁー」「大変だ人がはねられたぞ!」

「子供じゃないか」

「誰かー救急車を呼んでください!」

「早く救急車!」



指月しづき翔琉 享年15歳

兎良つら蝉丸 

  フォーラ・ゴコーゼッシュ)


伍香ごこう沙紀 享年15歳

(ニナオイスⅢ世 

  ラテル・ゴコーゼッシュ)


畝田うねたエリーネ瞳 享年15歳

(林部勇 

  ルクト・ゴコーゼッシュ)


        ~第二章 完~







 



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