第8話

ミュージカルの1人の登場人物のための衣装を、1から作りあげる仕事をまかされた。

主役ではないけれど、かなり重要な登場人物だ。

「日曜日も出勤して作っていいですか?」

って上司に頼み込んで了解を得て、日曜日も会社で製作していった。

平日は先輩方に教わりながら作っていって、完成させること出来た。

登場人物の成長に合わせて、変化していくという新しく斬新な衣装で、だから新人のボクに、まわってきたのかなあ~とも思った。


初めて会う女優さんとかは、ボクのこと女の子だと思ってくれている。

何回か、いっしょに仕事している女優さんからは

「あやめちゃん~」

って言って可愛がってもらっている。

ボクは衣装を作るの好きだから、女優さんたちも、ボクのこと、めっちゃ信頼してくれている。


大御所の女優さんから楽屋に呼ばれて

「よろしくねっ」

ってあいさつされた。

「衣装のことは、おまかせしますから...」

って言われて、めっちゃ緊張した。


劇場に入る時は、ボクは舞台に立つわけではないのに、いつもドキドキわくわくしてしまう。これこそ劇場の持つマジックなんだろうなあ~って、毎回思う。


家に帰ったら、優奈ちゃんと晩御飯を食べながら、その日の仕事の話とかもしている。優奈ちゃんも、ちゃんとボクの話を聞いてくれて、アドバイスもくれたりする。

夜は優奈ちゃんとえっちするけど、いつも女の子どうしの可愛いえっちだ。

優奈ちゃんもボクも、2人のそんな可愛いえっち大好きだ。


しおりちゃんも3人でのえっち好きだから、たまに家に来て、3人で女の子どうしのえっちをしている。


優奈ちゃんとしおりちゃんとボクの3人で、夏休みにアメリカに行ってきた。

ニューヨークでミュージカルを観てから、サンフランシスコのアクセサリー店に行って、おばあちゃまにも会った。

優奈ちゃんの作ったアクセサリーや、しおりちゃんの作った服を、おばあちゃまに見せたら

「どれも、めっちゃ可愛くて好きよ~」

って言って、お店で売ってくれることになった。

「また良いの出来たら、いつでもすぐ送ってね~」

って言ってくれて、優奈ちゃんもしおりちゃんも気合い入ってた。


しおりちゃんは、1人で先に帰国して、優奈ちゃんとボクはディズニーランドのホテルに1泊した。

いつもは女の子どうしのえっちだけど、ディズニーランドで記念に初めて優奈ちゃんと本当のえっちに挑戦してみた。

ボクのはちっちゃくて、やっぱり女の子どうしのえっちになってしまう。

でも2人とも、そんな女の子どうしのえっち、実は大好きなのだ。


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