第3話

中3の修学旅行で関西に行った。

大阪でバスに乗ったら、バスガイドさん、めっちゃ可愛かった。

太陽の塔の中に入った。

入口の受付の女子高生くらいのお姉さんに

「どこの中学なん~?」

って聞かれて

「どこだと思います~?」

って返したら

「質問に質問で答えるとは、なかなかやるなあ~」

って大阪の女子高生のお姉さんに誉められた。

「質問に質問で答えるとこなんかは大阪に近いから、そう考えると四国あたりかな?」

「え~っ!凄い~!当たってるわ~!」

優奈ちゃんと感動した。

「四国のどこだか、わかりますか?」

「う~ん、そうやなあ~。なんかミカンの良き香り漂ってるから、愛媛県かな?」

「え~っ、じゃあ、愛媛のどこだかわかります?」

「きれいなお城と温泉の景色、見えてきたから

松山市ちゃう?」

「きゃあああ、凄い~」

優奈ちゃんと感動しながら、太陽の塔の中に入って行った。

「ぜったい、あのお姉さん知ってたんだよ」


優奈ちゃんといっしょに観てまわった。

下から上へと登っていくにつれて、地球の動物たちの進化の過程を見れて面白かった。当時の人たちの万博への情熱を感じられた。

万博の時には、太陽の塔の手みたいなやつの先から屋上に出られたらしい。


そのあと万博記念公園にある民族学博物館に入った。

世界中の色んな国々の色んな民族の面白い展示いっぱいあった。

「こんな凄い博物館、世界中でも、ここだけだよ。きっと」

って優奈ちゃんも言ってる。

1日では、とても、まわりきれない感じ。


お土産コーナーで、インドの象さんの置物を買った。

お店の可愛いお姉さんに

「インド象の置物、可愛いですよね~。シーサーも好きだけど...」

って言われた。

「シーサーも可愛いですよね」

って、お姉さんに答えた。

「沖縄にも行きたいんです」

ってお姉さん言ってた。


バスガイドさんにインド象の置物を見せた。

「これ馬なの?」

って聞かれたから

「象さんだよ~!インドに象さんいるでしょ~。知らんけど」

って言ったら、バスガイドさん、めっちゃ笑ってた。


その日は大阪を観光してまわった。

宿舎に着いたら

「あやめちゃんは女子の部屋で寝てね~。お風呂も女子のほうでね~」

って先生に言われた。

優奈ちゃんといっしょにお風呂に入った。


「可愛い下着を集めてるんです~」

ってバスガイドさんに言ったら

「あやめちゃんにこれあげる!ちゃんと使ってね」

って言って、バスガイドさん愛用の下着をプレゼントしてくれた。女の子だと思ってるのかも。


翌日から、バスガイドさんといっしょに、京都、奈良、神戸、和歌山、滋賀と関西をまわった。


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