第3話

ママも、妹に

「あやめは中学で学級委員なんだよ~」

って言うから、妹も

「あやめっちは、凄い」

って見直してた。


夏休みには家族で西表島に行ってみた。

夜空の星、めっちゃきれいだった。めちゃめちゃ、いっぱいあった。天の川まで、はっきり見えた。妹もめっちゃ感動していた。

同じホテルに、女子大生のようなお姉さん4人組も泊まっていた。

トントンって、その部屋をノックしてみた。

「は~い」

って言って、ドアを開けてくれた。

中にいた、お姉さんたちは

「まだ中学生なら、ちょっと早いわね~」

って、ボクに言ってるみたいな表情だったから、ボクは黙ってドアを閉めて、自分の部屋に戻った。たしかに、女子大生くらいのお姉さんたちの相手をするには、ボクはまだまだ早いなあ~って自分でも思った。


西表島から帰ってからも、夏休み中に、何回も海に行ったし、近くのプールにも毎日のように行っていた。

ボクは女の子みたいな体なので、妹といっしょに泳ぎに行っても、女の子2人に見えてると思う。

妹は、沖縄の海やプールでも、泳ぐ時だけは、ボクに対して、いつも、どや顔になってる。ボクに見せびらかすようにして泳いだり飛び込んだりしている。

妹も、沖縄の海と、めっちゃ似合ってるなあ~って思った。

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