第9話

高校もジェンダーレス制服。ボクもパンツで行ったりスカートで行ったりしている。


走ると、おっぱいめっちゃゆれて、こすれて感じてきちゃうから、学校にはスポーツブラをして行ってる。特に体育のある日は。


みんな、ボクの女の子みたいな体も、そういうもんだっていうふうに自然に思ってくれている。

体操服も女子用だし、更衣室や洗面所も女子のほうを使っている。


高校の修学旅行は関西に行った。

大阪の空港に着いてバスに乗った。バスガイドさん、めっちゃ可愛いなあ~って思ってたら、西表島で出会った3人組お姉さんのうちの1人だった。

バスに乗りこんだ瞬間に、ボクを見て

「あら~!あやめっち~?今日は沖縄の高校生って聞いてたから、もしかしてって思ってたけど、やっぱり、あやめっちだったのね~」

って、西表島、サンフランシスコに次ぐ3度目の再会に感動していた。

ボクも

「あーっ!ブラのひものお姉さんーっ!バスガイドさんになってたんですねーっ!バスガイド姿、めっちゃ可愛いですよーっ!」

って、再会を喜んでいた。

「うちらと行動パターンいっしょなんやね。こんなに会うなんて」

「再会する率、めっちゃ高いですねーっ」

「うちらの友達とも、またどこかで会えるんちゃうかなあ~」

って笑ってた。


バスは出発して太陽の塔に向かった。

太陽の塔の中に入ったら、入口入ったところに座ってた受付の女子に

「あら~!あやめっち?あやめっちよね~」

って声をかけられた。

「うわーっ、西表島とサンフランシスコで会った3人組のお姉さんーっ」

もう1人のお姉さんとも会うこと出来た。まさか、太陽の塔の中で会えるなんて!

「お姉さんのお友達、バスガイドさんになられてますよーっ」

「知ってるけど、いっしょに来てたなんて!ゆっくり太陽の塔、見学して行ってくださいね」

下から上へと登っていくと、地球の動物の進化の過程を観ること出来て面白かった。

万博当時の人たちの情熱をめっちゃ感じた。


そのあと、万博記念公園にある民族学博物館に行った。

世界中の民族学的展示の数々、めっちゃ豊富で、優奈ちゃんといっしょに観てまわってて感動してしまった。

最後、お土産コーナーで、インド象の置物を買おうと、お店の女子に手渡した瞬間

「あやめっちだあ~!久しぶり~!」

って、その女子、ボクとの再会をめっちゃ喜んでる。

これで3人組お姉さんたち全員に会えた!

「きゃあああ、お姉さん~」

お姉さんとハグをした。

優奈ちゃんに、3人のお姉さんとの出会いと再会の話をしたら、めちゃめちゃ感動してくれた。

「関西の修学旅行、楽しんで来てね~」

ってお姉さん言われ、バスに戻ってバスガイドさんに

「お姉さんのお友達2人とも会えましたよ~」

って伝えた。

「やっぱり会えたのね」

って、めっちゃ笑ってる。

そのあと、可愛いバスガイドさんといっしょに大阪、京都、奈良、神戸と関西を観てまわった。

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