第8話

ママは日本人だけど、パパは日本人とアメリカ人のハーフだ。

日本人のおばあちゃまと、アメリカ人のおじいちゃまは、サンフランシスコで、アクセサリー店とクリーニング店をやっている。

夏休みに家族でサンフランシスコに行ってみた。

ケーブルカーの走っている道沿いに、2つのお店は並んでいた。

おばあちゃまもおじいちゃまも、めっちゃ喜んでくれた。

アクセサリー店に入ったら、店の棚や壁や天井いっぱいに、いろんなアクセサリー飾られてあった。

ボクも高校の工芸科の授業で、アクセサリーを作っていて、それをいくつか持ってきてた。

「あやめちゃんの作るの、可愛くてオリジナリティーあって、良いね~」

って言って、お店に飾って売ってくれた。

「ちょっと買い物に行ってくるから、お店、見といてね~」

って言われて、妹と2人で、店番をしていた。


日本人の大学生のお姉さん3人組、お店に入ってきた。アメリカ旅行に来てたらしい。

「可愛いアクセサリーいっぱいありますね」

って言って、いろんなの買ってくれた。

「あなたたちも作ってるの?」

って聞かれて

「わたしはまだ作ってないけど、あやめっちは可愛いの作ってるよ~」

って妹は嬉しそうに答えていた。

そして、ボクの作ったアクセサリーをお姉さんたちに見せていた。

「あら、可愛いわね~」

って言って、ボクのも、いっしょに買ってくれた。

「お姉さんたちは、日本のどちらの方なんですか?」

って聞いてみたら

「3人とも関西だよ~」

「いいですね~。ママは大阪の人なんです~」

「あっ、そうなんや~。2人はサンフランシスコで暮らしてるの?」

「いつもは沖縄だけど、夏休みでサンフランシスコに来たの。今は店番してるんです」

「え~、沖縄もいいね~!あれっ?あやめっち?...もしかして西表島で会わなかったっけ?」

「あーっ!西表島のホテルでスイカいっしょに食べたお姉さんたちなのー?」

「うわ~!あの時の姉妹~!あやめっち!サンフランシスコで再会するなんて思ってなかったわ~」

「きゃあああ、ビキニのブラのひも、ほどけてて、可愛いおっぱいの見えた、あのお姉さん」

「やっぱり、おっぱい見えてたのね...」

「あははは」

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