理不尽な形で格闘技トーナメントに参加させられる羽目になった主人公。 その命がけのデスゲームの果てには何が待つのか? よく練られた設定が光るディストピア短編作品。 特に最終話の格闘バトルシーンの描写は圧巻です。 是非ご一読を。
地下闘技場で目覚めたメタボ体型の“ぼく”はロボットによって、格闘技のトーナメントに出ることを強制される。その格闘戦は敗者には死が突き付けられる恐ろしいもので……。メタボな男のトレーニングと、命を懸けた迫真の格闘がリアルな筆致で描かれる。その戦いの果てに、予想もつかない結末が待っている。健康であることのありがたさと自堕落な生活の耐えがたい誘惑という相克を描いた新感覚サスペンスアクション。