インテリジェントの効いた文章と内容、そして絶妙な主語の省略が相まってとても読みごたえがあります。また性的な表現は控えめで奥ゆかしいので品のあるエロティシズムを感じられます。憂き目にあいながらも惚れた男に思いを貫くヒロインそしてなんとも絶妙な煮え切らなさで受け止める主人公の姿にいつも胸を打たれています。執筆者の世界観にはまり自身の価値観はおろか性癖までも(良い意味で)変わってしまった気が(笑)これからも応援させて頂きます。
軽い文体で軽い文章、軽い人生観に飽きた方へ。久しぶりにごってりとした愛憎群像劇が楽しめます。