十話―幸せな夢の世界は、



 ……ここはどこだっただろう……。

 見覚えがあるような、無いような……。


「ルカ……起きて?いつまで寝ているの?」


 体を揺らされてボーっとしてたアタシは目を覚ます。

 そして視界に入ってきたのはアタシとは正反対の真面目そうな女の子。ベッドの横に立つその子が誰なのか、アタシはよく知っていて、また来た……とうんざりしてため息をついた。


「……まだ朝なんだけど」

「もう10時よ?」

「ふぁ…………ねるから」


 前髪をかき上げてくるその手をアタシは振り払った。そしてまた布団の中に逃げようとしたけど剥ぎ取られてしまう。


「っ、さむっ!…………っていうか、何であんたがいんの?今日学校無いけど」

「……おば様に頼んで家に上がらせてもらったわ。……あなたの勉強をみてあげたいからって」

「……は?聞いてない」

「うん、……だって言ってないもの」

「…………あんたってやつはぁ~~~~~~!!!」


 みんなに好かれる幼なじみは、アタシの前だとちょっと違う。

 あんなにみんなの前じゃいい子ちゃん面してんのに、アタシの前だと好き勝手言うし、こうしてお構いなしに人の部屋に入ってくるし。


「……それより私がプレゼントしたぬいぐるみが床に落ちてたんだけど」

「……っ!!」


 彼女の腕に抱かれてたそのぬいぐるみをとっさに掴んで、机の上に放り投げる。


「……こっ……こうしてあんたからのストレス、発散してんの!」


 ……ほんとは枕元に置いてるなんて言えなかった。寝相が悪かったせいで、床に落ちてて助かった。……もし見られてたらと思うと、顔が熱くて仕方ない。


「…………む……。そんなにストレスが溜まってるなら、私に発散してくれたらいいじゃない」

「…………意味わかんないんだけど。あんたに言うとアタシが悪い者扱いされるわ、逆に文句が倍になって返ってくるわ、良いことないし」

「…………私はあなたと話せて嬉しいわ」

「……はぁ……?アタシが疲れるんだよっ!…………ほんと変なやつ」


 ……昔からこんなアタシに懲りずに構ってくる変な奴だと思ってたけど、それは疎遠になった今でも変わってない。もう高校生だっていうのに、怜は違うクラスのアタシを覗きにきては母親面しにくる。

 学校にいれば嫌でも耳に入ってくるいい子ちゃんぶり、……その反対にアタシの素行の悪さだってこいつの耳には入ってるはずなのに。関わらないようにする所か、何故かアタシを庇おうとしてくる。そのせいで変な噂を立てられたのは一度や二度じゃない。


「…………友達いないの?暇なの?」

「っ…………」

「……どっちもかよ」


 アタシの言葉に肩を落として落ち込む。ぼそぼそと言い訳みたいな声が聞こえてきたけど、小さすぎて聞こえない。

 そんな時だった、やけにクリアに声が聞こえた。



『……ボクを投げるなんてひどいじゃないか、瑠華』

「…………え?」


 目の前にいる彼女が喋ってるのに声が聞こえない。でもその声はすぐ近くで聞こえた。……脳に響くその声の主を探していたら、机の上に放り投げた人形が座ってこっちを見ていた。


『やあ、元の世界の我が主』

「…………ウサギ?」


 ……っていうか、元の世界って何?


『そうだよ。君にウサギって呼ばれてた、君が大嫌いな彼女から贈られたぬいぐるみさ。……いつも大事に枕元に置かれていたけどね?』

「っ!?!?!?!?!」


 声にならない声がもれる。ハッとして周りを見ると、彼女がきょとんとアタシを見つめてた。

 ……そのことはアタシしか知らないはずのに……。


『……大丈夫、彼女にはボクたちの声は聞こえていないし、君がボーっとしてるようにしか見えてないよ』

「……なんだ?これ……夢か」


 ホッと一息。アタシはまた寝ることにして、ベッドに入って布団に包まる。


『……夢なら醒めてほしい、そう思う?それがどんなに辛い現実でも?……夢の方が自分の思い通りになるし幸せなのに』

「……はぁ?夢は夢でしょ?……夢に逃げたって現実は何にも変わらないし。……チートで何とかしてくれるんなら夢に逃げるけど」

『……あははっ。それはいい。……でもさすが君は強い人だ』

「ウサギ、さすがあいつが作っただけあって、なんか難しいこと喋ってんのウケる。その顔で」

『……これはぶさかわっていうんだっ!!』

「あははっ……!まぁ、さすが変わってるだけあるよね」

『……ねぇ、ボクから一つお願いがあるんだ』

「…………ウサギの願い事?もっと可愛い顔にしろとか?」

『……この顔にする呪いを君にあげよう』

「わー!バカッ!やめろって、聞く聞く」


 ……呪いなんてものは信じないけど、ウサギの場合はあいつの念もこもってそうだからな……。


『……お願い、怜と一度でいいからデートしてあげて』



「……瑠華っ!……聞いてるの?瑠華っ」


 ウサギの声が聞こえなくなった後、急に怜の声がハッキリと聞こえた。呆然と机の上を見ているアタシの肩を揺すってくる。


「…………あれ?ウサギは?」

「……ウサギ?……ぬいぐるみなら瑠華がさっき投げたままでしょ?」


 さっきそこで座って話してたはずのウサギは机の上にだらんと投げた後の状態のまま置かれていた。

 じゃあ……今のって……?

 アタシの顔を覗き込む怜を見つめる。……そう、なんか記憶がぼんやりとしてたけど、こいつは幼なじみの笠松怜だ。やけにお節介してくる、アタシの大嫌いな幼なじみ。


「うん…………」

「…………瑠華?どうしたの?熱でもある?……顔も赤いわ」

「えっ!?……べっ、別に。……なんでもないから、離れて」


 こいつの顔なんてうんざりする程見慣れてるはずなのに……。なのに、何でこんなにドキドキするんだ……?顔が赤いって言われるまで、気付かなかった。怜を見てるだけで、熱くなってること。


『……お願い、怜と一度でいいからデートしてあげて』


 ……そうだ。やけにその言葉が頭に残ってた。

 あれは寝ぼけて聞いてたわけじゃないって何となくわかる。


「…………瑠華、私……」


 手を振り払われた怜が、少し離れた所から心配そうに見ていた。

 いつも冷たくあしらってるのに、今日は胸が痛い……あぁーなんだこの罪悪感。はぁ……そんな顔されたら、アタシがひどいことしてる気分になるじゃん。アタシは少し考えた後、ベッドから立ち上がった。


「……怜、暇なんでしょ?映画観に行くけど、あんたも来なよ」

「………………え?」


 いつも淡々とした怜の顔が動揺した。今まで長い付き合いだけど、こんな顔見たの初めてっていうぐらいに見たことない顔してた。


「……それと着替えたいから出てって。……それとも、着替え見たいの?」

「っ!……み、見た……い、けど、出てくわ」

「…………見たいってなんだよ、変態」


 妙に慌てた怜を部屋の中から追い出し着替え始める。チラッと机の上を見るけど、ウサギは動き出さなかった。


+++


「……うわー……こんな寒い中映画行くとかありえないんだけど」


 分かってたけど、家の外は寒かった。ヒートテック着てコートを羽織っても、風が冷たくて震える。


「大丈夫よ。映画館に入れば暖かいわ。……瑠華、寒いなら私のマフラー使って?」


 家を出るなり文句を言えば、やけに良い匂いのするマフラーを怜がアタシの首に掛けた。……普段ならすぐ突き返すけど、その香りが気に入ったアタシはそのままグルグルと首に巻く。


「…………しゃーない。映画館まで我慢してやるよ」

「もぉ、観たいって言ったの瑠華でしょ?」

「……怜は寒くないの?……マフラー貰ったから、これあげる」


 念の為コートのポケットに入れてた携帯カイロ。専用のケースに入れたそれを怜の手に握らせた。


「っ…………う、うん。ありがと」


 ……ただのカイロなのに、すごく嬉しそうに怜は受け取った後も、ジッと見ていた。……こんなので喜ぶなんて、怜ってそんなに世間知らずでもなかったと思うけど……。その横顔を見てたら、怜と目が合う。


「っ…………そんなにおかしい?私、」

「……うん。今日はずっとおかしいし、変」

「…………ひどいなぁ、もぉ。……でも、今日は瑠華も変よ?……だって私に優しいもの」

「なっ……!?や、優しくなんかっ……きょっ……今日は気まぐれっていうか……その、」


 やけにウサギの言葉が耳に残ったから、じゃない。ただの息抜きとか気まぐれとか、……そう、うるさい怜の思考を逸らす為だ。


「……っていうか、優しいから変とか、失礼なんだけど」


 熱くなった顔を見られたくなくて、数歩先を歩き出すと怜がアタシのコートを掴んで隣を歩いた。


+++


 ほんとは見たい映画ってわけでもなかったんだけど、友達が観たいって言ってた恋愛映画のポスターを指さす。


「……これ、今人気なんだって」

「……そう、……瑠華って恋愛もの好きなの?」

「……ん~?……アタシはどっちかって言えば、あっちかな」


 そしてアタシが指さしたのは、むしろ子供が喜ぶようなアニメだった。上演時間間近のその映画を見ようと、子供たちが中に入る為に列を作ってる。


「……じゃあ、それにしましょ?チケット、買ってくるわね」

「え?怜は?……観たいやつないの?」

「……私、そんなに詳しくないし。……それに瑠華が好きなもの、私も一緒に観たいもの」

「…………な……」


 何を返せばいいのかわからなくなって、それ以上何も言えなかった。その間にチケットを買いに行こうとする怜に追い付いて、一緒にチケット買う。


「……私が奢るからいいのに」

「ダメ!絶対ダメ。……これはアタシが観たいんだから。……それより飲み物とか買おうよ。ねぇ、ポップコーン買う?怜は何味が好き?」

「ふふっ、良いわね。……えっと、何味があるのかしら……塩とか?だっけ」

「……怜ってほんと遊びを知らないよね……じゃあ塩キャラメルにしよ?」

「ぅ…………どうせ私には友達がいないもの」


 映画館っていう場所がそうさせるのか、ワクワクしながら二人分の飲み物とポップコーンを持って、怜と一緒にシアターの中へと入る。

 始まる前に買ったパンフを手に、怜にアニメの内容を話してると、周りには子どもがたくさん座ってた。興奮気味に話してたせいか、それ違うよ!と隣に座ってた子に言われたりして、怜にまで笑われてしまう。その後、上映が始まり没入するように声を上げて笑って泣いて、あっという間にエンディングロールが流れていた。


「…………うぅっ……ぐすっ」

「……瑠華」


 差し出されたタオルにアタシは思い切り顔を埋めてた。ズビズビと鼻を鳴らして、涙を拭く。


「…………あぁ~……観て良かったぁ……」

「……えぇ、とても感動的な映画だったわね。瑠華の話を聞いていたら、もっと見てみたくなったわ。……アニメ、と漫画だったかしら?」

「……え?それなら漫画貸してあげるよ」

「…………いい、の?」

「は?何、今更。……まぁ、怜が読みたくないなら……」

「読む!読みたいっ!」

「!……そ、そう?」


 ガシッと手を両手で包まれて、アタシは頷いた。


「じゃあ、帰ったら漫画貸すよ」

「……うん」

「……さて、映画観終わったし……」


 そう言って立ち上がろうとすると、目を輝かせてた怜が言いにくそうに顔を伏せる。どうしたのかと手を差し出せば、怜が先に立ち上がったアタシを見上げた。


「ねぇ、瑠華……もう帰るの?その……良かったら、お茶でも、どう?かな」

「ぷっ!ふふっ。……なにそれ。ナンパじゃないんだからさ。……普通にご飯食べて帰ろ?でいいじゃん。……ファミレスでいい?」

「……!……うん」


 嬉しそうに顔を赤く染めた怜の肩を叩いて席を離れると、シアターの中はいつの間にかアタシたちしかいなくなっていた。


+++


「……うぐぁ~寒いぃ~」


 ご飯を食べた後外に出れば、あまりの寒さに固まった。


「瑠華、早く帰ろう?」


 手を擦り合わせていると、怜が手を握ってきてその手を自分のコートの中に入れる。


「……ちょっ……怜」


 まだ時間は夕方ぐらいなのに空は暗い。こんなに暗かったら、他の人には見えないし、外を歩くみんな街灯のイルミネーションに目を奪われてる。……それならまぁいっかとアタシは怜の好きにさせた。

 早足で先を歩く怜の後ろを歩く。ポケットの中の手はカイロをお互いの手のひらに包んで。


「…………怜」


 名前を呼ぶと、怜が足を止めて振り返る。ポケットの中の手を少し強く握って、反対側に見えた人混みを指さした。


「……あれ、綺麗じゃない?見ていこうよ」


 カップルだらけのスポット。普段なら、またカップルだらけかよ、と悪態つくのに、今日はそれを見ても何とも思わなかった。むしろ……なんていうか、いいなって思ったりして。

 大きなイルミネーションのツリー、怜はそれを見た後、頷いた。

 今度はアタシが先導して歩く。歩きづらいかなと思って手を離そうとしたらギュッと強く握られてしまった。……だから仕方なく今度はアタシのコートのポケットに繋いだままの手を入れる。


「…………綺麗ね」

「うん。毎年ここのイルミネーションって綺麗だけど、今日は一段と……」


 そこまで言って、ハッと気づく。……今日は一段と綺麗に見える、なんて、……何か今日が特別だって思ってるみたいで恥ずかしくなる。


「…………?今日は一段と……?」

「…………えっ、あ、いや、一段と賑やかだなーって……週末だから?」

「あぁ……確かにそうね。それにイルミネーションが始まったのもつい最近だし」

「あぁ~……それでか」


 指がぴくッと動くだけで意識してしまう。それに意識したと思われたくなくて、ほんとはドキドキしてるけど平静装って怜と一緒にツリーを見上げた。


「……瑠華、今日はありがとう。……私、今日の思い出、一生忘れないわ」

「……は?大げさだし。……一生って、また遊ぶでしょ?」

「…………え」

「漫画貸すって言ったじゃん」

「……うん」

「それに……今度あのアニメのコラボカフェあるし、行く?」

「……行く!行くわ。……ふふっ、じゃあそれまでに漫画を読んでお勉強しなきゃ」

「……や、勉強って……まぁ、漫画読むのも勉強だけど」

「……だって瑠華と好きなものについて話したいもの」

「ふ~ん?……ま、アタシに合わせようとするなら相当読み込まないとダメだけどね」

「えぇ、頑張るわね」

「…………いや、そんなとこまで頑張らなくてもいいんだけど……」


 何でもかんでも勉強すればいいと思ってるし。

 アタシは真剣な顔して闘志を燃やす怜のおでこを叩いた。


「……そういうのさ、知らないからいいんだよ」

「……え?でも……」

「せっかく怜が知らないこと教えられるのに。……そんなに勉強されたら、アタシが怜に教えられることなくなるじゃん」

「っ…………瑠華」

「アタシが怜に教えてあげられるのって、……何の役にも立たない、そんなくだらないことだけだけどさ」

「……くだらなくなんてない。……役に立たないことなんて無いわ。……だって瑠華のことあんなに感動させられるのよ?……私には出来ないわ」

「…………怜」


 ……怜に初めて認められた気がした。

 ……それがこんなに嬉しいと思わなかった。どれだけ今まで怜のこと、違う人種なんだと理解しないで嫌な目で見てきたのか、今になってハッと気づく。


「……じゃあ、私に教えてくれる?その……最初から」

「いいよ。……しょうがないから教えてあげるよ」

「ふふっ。……じゃあ漫画は借りないで瑠華の部屋に読みに行くわ」

「……え!それはダメだって!……部屋汚いし」

「……そうかしら。普通だったわよ?……寝相は悪かったけど」

「やっぱ、だめだめだめ!!!怜はアタシの部屋勝手に入るなって!」


+++


『……ルルカ!!……あんた今日からお嬢様の家に泊まりに行くんだろ!?アイカちゃんが迎えに来てるよ!?』

「ーー!うわぁっ!!」


 耳元で聞こえた大きな声にびっくりして飛び起きる。


「……あ、あれ……?」


 きょろきょろと部屋の中を見渡すと、そこは見慣れた自分の部屋…………なんだと、思う。……なんだ?妙な違和感が……。

 さっき夢の中でキラキラした場所にいたから……?


「……ルルカ、起きたならさっさと支度しな!」

「わ、わかった!!アイラー!!ちょっと待ってて!」

「わかってるー」


 部屋の中から一階に声を掛けると、下に居るアイラの声が返ってきた。

 さっきの夢のせいまだボーっとしてる。自分の部屋のはずなのに、別の家にいるような気がした。

 所々覚えてるけど、鮮明な記憶ではなくて、まだ寝ぼけてるみたい。


「……泊まりに行くからって、昨日眠れなかったせいかな……」


 レイチェルに気持ちを伝えるって決めたのはアタシだ。今更不安に思ったって仕方ない。午前中レイチェルがいないのは逆に良かったと思う。もし出迎えられたら、きっと緊張でガチガチになってたと思うし。

 ……アタシはレイチェルの何になれるんだろう。それにレイチェルがアタシを見て苦しそうな顔をする理由を知りたい。


 アタシは夢の中の二人を思い出していた。

 自分のようで自分じゃないけど、……あの子のこと好きなんだろうな、って今のアタシならわかる。

 あんな風に二人で出掛けたりしたいし、……今まで傍目に見てバカにしてたカップルみたいなこと、……してみたいなって思ってる自分がいる。

 ……って、何恥ずかしいこと考えてんの、アタシ……!!


「………………ちょっと、一人で頭抱えてなにしてんの?」

「ーーうわぁっ!!」

「……顔真っ赤だし。……告白の予行練習は終わったのかな~?ルルカちゃん」

「ちっ、違う違う違うっ!!……す、すぐ出るからっ!」


 ドアから部屋の中を覗いてたアイラを締め出して、アタシは大きく息を吐いた。


「……やばい……これ、おじょーの顔見れなくなるやつだ……」



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