あとがき
いつか君を想う季節について、設定とかストーリーとかについて言い訳をしていきたいと思います。
まずは作品名について。
「いつか君を想う季節」は当初、「百合①」という保存名で書いており、タイトルは考えておりませんでした。
書き始めた頃はカクヨムの存在も知らず、ただ暇潰しに書いていたのですけど、どうせなら発表したいなと思い調べてみたらカクヨムさんに辿り着きました。
投稿するなら作品名を考えねばと、投稿前日に色々考える羽目になりました。
片思いからの両想いでしばらくの間江月のやきもきするシーンが多いため、私から江月に対する「いつか両思いにしてあげるから待っててくれぇ」という慰めのような感じでこんなタイトルに。
多分このタイトルをつけてなかったら、江月の片想いで作品が終わってたかもしれないです。悲恋物も私は大好物ですから笑
次にストーリーについて。
なんとなく、最初は互いに共通点が多いけど、深く知っていくうちに、不幸度というか立場というか、そういうもののギャップが浮き彫りになっていって、その溝をなんやかんやで飛び越えて交流していく。
みたいな曖昧なストーリーで出発した本作。キャラクターの性格に理由付けをしていくうちに、椎本は現実的になかなかあり得ないレベルで不幸な子になっちゃいました。ごめんよ椎本。
逆に江月はそんな椎本を支えるために当初の予定よりあまり境遇的にはそこまで不幸じゃない感じに。
あと、数少ない友人の一人として登場させた塚本が話づくりの上であまりにも便利な性格に設定してしまったので酷使し過ぎました。おかげで、当初予定していた矢嶋と須磨さんの役割を半分位持っていってしまいました。今後は便利なキャラクターにも気をつけねば。
登場人物について
椎本楓
主人公ですが、個人的にはヒロイン役。江月にはゴリゴリに椎本を引っ張っていくヒーロー的な役をやってもらいたかったので、こちらは卑屈で後ろ向きな性格に。
意外と勉強が出来ない設定は最後まで活かせず。世の中を達観して見ているからこそ、同年代の女子からは大人っぽく感じられる、そんな描写をもっと上手く出来ればよかったなぁ。
ちなみに、本来はもっと明るい子になる予定でした。
江月若菜
初期設定は寂しがり屋なくせに、世の中に対して斜に構えてる痛い子だったり。本当は椎本と同じく、人間関係が煩わしく感じる理由に悲しき過去的なのを挿入する予定だったけど、主人公二人とも性格が似たり寄ったりなのに過去まで二人とも暗いとくどすぎるという理由で却下。その分、江月には片想いでヤキモキしてもらうことになりました。
実は不器用に見えて一番要領よく社会を渡っていけそう。
塚本と矢嶋
書いていく内にべらんめえ口調の江戸っ子っぽくなってしまった塚本。矢嶋とセットで江月の友人枠で考えていたのですけど、気付けばその枠を飛び出して江月よりも椎本の方が友人っぽくなってました。男勝りな性格なのでストーリーを進める役割ばかり押し付けてしまった感もあります。
矢嶋は当初通り影薄めだけどポイントポイントで役立つ存在になってくれました。
須磨さん
江月が、嫉妬したり不安になったりして欲しくて、恋敵として登場させたのですが、江月が嫉妬する暇なく椎本と結ばれてしまったので宙ぶらりんになったしまった人物。結果的には良い人になりました。本当は男好きなギャルが同性愛に目覚めちゃうみたいなエピソードも書きたかった。
叶柊
今作の悪役ポジ。だけど、ハッピーエンドにしてあげたくて、その為に急遽ナンテンを登場させました。髪色が白銀なのは、最初は今の設定に加えて不治の病設定もあった名残。流石に設定マシマシだったので健康体になってもらいました。
個人的には今作の登場人物の中で二番目に美人さん。一番はナンテンだったり。
南山天梨
ナンテンの相方。名前は難転という植物から。柊という植物とセットで昔から縁起物として家の庭に植えられていた植物なので、無理矢理略してナンテンになる名前になりました。
後輩キャラって書いてて楽しくて好きです。いいよね、体育会系後輩キャラ。
最後に
椎本と江月の話は一旦終わりますが、この二人はお気に入りのキャラなので、そのうち短編とか書いて見たいなと思います。
大学生編?もなんとなく書いてたんですけど、まぁ予想通り粗方の問題は今作で解決してしまい、山も谷もない平坦なストーリーになっているので、今のところ投稿予定はありません。
でも大学生ならではの爛れた百合物語もいいよね(小声)
という訳で、こんな誰得なあとがきまで読んでくださった方がいるのなら、最後の最後までお付き合いありがとうございました。
百合系作品の次回作「優しい夜の果て」はもう投稿し始めているので、そちらもお時間が許しましたら一読頂けると幸いです。
他にも、百合系ではありませんが、「狂人時代」という作者もよく分かってないジャンルの小説も投稿しておりますので、そちらも是非。
ではまた別の作品で。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます