第5話 クリスマス。そして……

 周りは近づいてくるクリスマス、冬休みに浮き足立っていた。

もちろん私もその1人だ。彼氏が出来て初めてのクリスマス。何を渡そうか、色々と思案していた。

手編みでマフラーを渡そうかとも考えたが、間に合いそうにない。そこでポーチを作ることにした。今思えば、よくあんな不格好なものを渡せたな、と思うが。

 彼からはぬいぐるみを貰った。祭りで取った、あのぬいぐるみ。あれをくれたのだ。当時の彼がどんな気持ちでくれたのか、私は知る由もないが最初はあんなに頑張ってたのに良いのかなと思っていた。

しかし何度も見ていると、まるのでその子が彼の分身かのように思えた。すると不思議とどんどん愛着が湧いてくるのだった…。



次はカップルにとって、もうひとつのビックイベントバレンタイン。

私はどんなチョコを渡そうか、どんなラッピングにしようか。そんなことを呑気に考えていた。

そこで何が起こるかなど露も知らずに……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る