第4話 お祭り
秋のある日。地元のお祭りに一緒に行くことになった。現地集合の約束だったが、私はなんと寝坊してしまった。慌てて向かうと、なぜか彼はいない。
パニックに陥っていると、父から連絡が。「彼氏が来たけどどういうこと?」とのこと。そんな約束をしていなかった私は訳が分からず、頭はますます混乱した。友人に聞くと、私が遅かったためわざわざ迎えに行ってくれたのだと言う。とても申し訳なかった。
何とか合流し、2人で出店を回ると地元ということもあり、小学校時代の級友の姿が多く見られた。正直仲は良くなかったので気まずかったが、全員が全員同じような表情だったのには驚いた。
2人で色々まわり、お祭り終盤。彼が、とある所に惹かれた。射的だ。よく見ると、可愛いわんちゃんのぬいぐるみがそこにあった。どうやら、それを狙っているらしい。
よっぽど欲しいのか、何度も何度も並び直し挑戦していた。その姿はかっこよくも可愛くもあった。
何度も挑戦してると、お店の人も根負けしたのか、取りやすくしてくれて、何とかゲットできた。彼は嬉しそうだった。バックからひょっこり顔を出すわんちゃんは可愛かった………。
トラブルもあったが、幸せな時間だった。
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