第4話 ゆみさん

篠川 美友 28歳独身。

専門学校を卒業後、無念にもブラック企業に入社するも一年半でリタイア。その後入社した中小企業に勤め続けているOLだ。

趣味は休日前日夜に晩酌(ハイボール)しながら

サブスクでドラマを見つつ寝落ちすること。

休日は、それなりにOLっぽいことをして過ごすこともあれば、時間が許す限り寝る時もある。


彼女は最近、会社で明太郎とよく話す。

朝一に元気に挨拶してくれる明太郎を素直にすごいと思うし、係長に怒られても打たれ強く仕事に取り組む姿は尊敬している。

この間、たわいの無い会話の中で連絡先を交換した。明太郎はいつも以上に笑ってたのが印象的だった。美友は、笑っている明太郎を見て、筋肉質なあの俳優に似てるなぁと思った。

そんなことがあった最近、会社に明太郎が襲われたと連絡が入った。少し社内がざわつく。佐々木さん、力ありそうなのに、とか、強盗に襲われたのか?とか、最近ヤンキーが多くなったよね。もしかして佐々木さん…、とかみんな好き勝手言っている。その中で、あの係長がボソッと呟いた。

「ただでさえ人少なねーのに、何してんだよ…」

それを聞いて、美友は、ああはなりたくないなぁと思った。

そして。美友は、周りの話の中で明太郎が入院していると聞こえたので、明太郎のお見舞いに行く事にした。


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