第27話 オ⚪︎ニーから始まる性教育

 有川さんが浅上に堕ち、何故だか目の前で公開オ○ニーをすることになった。


「それじゃあ早速、パンツを脱ぎ脱ぎしましょうか」


「え、でもここだと松原くんいるし……」


 そう言い、俺に視線を送る有川さんだが、

 それを予め察していた俺はイヤホンをし少年ジャ○プで顔を隠し、音楽を聴きながら漫画に集中しているフリをした。

 これがのちに"無関心の極み"と呼ばれ、話に入れない、気を遣われたくない陰キャ達に広まっていったのは言うまでもない。


「ほら漫画読んでてこっちのこと気にしてないから大丈夫よ」


 流石、空気が読める女子ナンバーワンの浅上だ。この場で俺を追い出さないのは英断でしかない。まあ恐らく俺の反応を見たいからだろうが、もう何でもいい。

 乗るしかねぇーんだ! このビッグウェーブに!

 

「確かに……こっちに全然見向きもしないね、でも……」


「いいから、いいからはやくはやく!」


「ちょ、リンカちゃん、そんな強引に!」


 漫画で顔を隠しているが、セリフから容易に何が行われてるのか想像はできる。

 いいぞ、浅上。


「よし、脱げた」


「うう……恥ずかしいよ……」


「スカートのノーパン……おお、悪くないわ」


 わかりみが深い。

 

「そ、それで……どうするの?」


「このディ○ドをぶちこむ! んだけどまずはある程度ならす必要があるから、ちょいと失礼」


「キャッ!!! リンカちゃん、どこ触ってるの!?」


「いいから、いいから私のテクに任せて!」


 おっとっと!!!

 え、浅上は有川さんのアソコを今触ってるのか?

 アソコに手を触れて……その……愛でているのか。

 見てぇー。リアルの女の子がやってるところ超みてぇー!

 

「う……うう」


「どう? ナルちゃん?」


「わ、わかんない………んん」


「でもナルちゃん、本当はイイでしょ?」


「うう……」


 イイのか?

 あれ……?


 気づいたら俺は巻末コメントのページを開いていた。

 さっきまで呪術回線を読んでいたはず!!

 巻末コメントのなんて、ハ○ターハ○ターの連載再開して、作者が休載期間何してたか見るためにしか開かないのに。

 

 しかし、その先に男の……いや俺の夢が広がってるなら仕方ないよな。


 うっすらだが、紙越しに情景が見える。

 よし、これなら!!

 俺はまっすぐと裏表紙を見つめた。


「お、上の口は無口でも下の口は素直みたいだね、ナルちゃん」


「わ、わかんない……わかんないよ」


「ふふふ、これが私が数年の性の勉強と自己の練習で培ったテクニックよ!」


「んあっ!!///」


 突然、有川さんの喘ぎ声が響く。

 イヤホン越しでも聞こえた。

 やっべ、リアル喘ぎ興奮する。


「うわ、ナルちゃんエッロ」


 浅上のおっさんみたいな感想と同じことを思ってしまった。

 本当にガチでやってるらしい。


「よし、ナルちゃんもほぐれたことだし、さてこれをナルちゃんのゴールにシューして超エキサイティングしよう!!」


 浅上が有川さんに大人のおもちゃを向ける。

 すると、有川さんは荒い息を立てながら……。


「リンカちゃん……ちょ、ちょっと待って……はぁはぁ……」


 と潤んだ瞳で浅上を見る。

 それを面白がって浅上は悪魔的な笑みを浮かべて


「ふふふ、ダメだよナルちゃん、本当に気持ちいいのはここからなんだから……」


 ゆっくり肉棒状のおもちゃを有川さんのアソコに近づける。


「ハァハァハァ……リンカちゃん……私もう……」


「ふふふ、蕩けたナルちゃんの表情素敵だよ、でももっと蕩けさせてあげる……」


 とうとうやるのか……。有川さんに……。


「…………!」


 ゴクリと唾を飲んだ。

 これから俺はこの目で目撃するんだ……女性が"イク"瞬間を!!


 興奮が最高潮を迎える。


 それと同時に"ある感情"が俺の中から溢れ出そうとしていた。


「……待って……」


 思わず小さく言葉が溢れた。

 

 完全なる無意識で出た言葉。

 あまりの無意識自分でも驚いている。


 今の自分の感情とは真逆の感情。

 

 なんだこれ……。

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