第8話 行動開始

「え?バーボンさんはお留守番?」と

リアスは言うと内容を聞く。

バーボン様は、


コルンと美香、ポムロールは青の国へ。

「唯ちゃんに会うのも久しぶりだな。」

と嬉しそうに美香。


続けて黄の国へは

ジェニ、テージョ、ボルドーとマルチネ。

「ジェニ様が行くの?マルチネ様も?」

とリアスが言う。


「俺が一番暇だからね」とジェニ様が笑う。

「私も暇だからね」とマルチネ様も笑う。


俺とリアスはここで情報を集める。

というよりも、国を強くする。

「強くするって?」と聞くと


人を集める。まぁ人口を増やすってことだ。

「あ、そう言えば」とリアスは言うと

冒険者ギルドで貰った

依頼書をバーボンさんに渡す。


そろそろそっち行っていいかな?


と書いてある依頼書。

「いっていいかな?じゃなくて

 向かってるんだろうなぁ」と

バーボンさんは笑った。


「一人で大丈夫ですかね?」と

リアスが言うと

「問題ないだろう。あの時働いていた

 執事と数名の仲間とくるだろうし」


そういえば、お前の両親を護衛してきた

冒険者たちもこの国に居てくれるみたいだ。

ともバーボンさん。


政治に、国政に通じた人材が欲しいなぁ。

とも言った。


「じゃ、そう言う事で!」と

バーボンさんは言うと解散する。



私、コルンと美香さんは門の所で

ポムロールを待っている。


「待たせたな、何気に重いんだよ、

金貨って。」と言いながらやってきた。


何枚入っているの?と美香さんが聞くと

「200枚」とポムロール。


そして馬車は青の国の首都へ向かう。



ジェニ様はバイクを準備している。

美香さんのバイクも使うらしい。

どうやらボルドーはずっと

練習をしていたらしく

バイクに乗れるようになっていた。


実際、精霊を使い動かしているので

難しい事はバランスを取る事くらいで

馬よりも扱いは楽らしい。



ジェニは美香のバイクにマルチネと乗り

ボルドーとテージョはジェニのバイクに乗る。


「しっかりつかまっててね!」

とジェニは言うと

2台のバイクは走り出し黄の国へ向かう。


走り出して3時間ほどして小休憩を取る。

そしてテージョとマルチネ様が言う。

二人して言う。


「運転してみたい!」と。


ジェニは笑いながら「いいよ」と言うと

こっちの方がいいかな?と

自分のバイクで色々と説明する。


「面白いわね。」とまずはマルチネ

が練習する。


「そうそう。曲がるときはそうやって

 体を傾けるんだ」と

マルチネの背中からジェニ。

なんと30分ほどで乗れるようになり

今度はテージョである。


同じ様に練習をして、問題なく乗れる

様になった。

「馬より楽ね。言葉で言ったとおりに

 精霊が聞く分。」と。


そして黄の国へ向かう。

何故か運転しているのが

テージョとマルチネで野郎二人が

後ろにしがみ付いている。



「俺達はハジメ様に接触して行動を

 共にするでいいんだよな?」とボルドー。

ジェニは「そうだ」と言うと


大雑把すぎるんじゃね?とボルドー。


「そんな事はないよ。そもそも

 会えるかどうかすらわからないし」と。


「選挙っていつなの?」とテージョが聞くと

「多分、10日後ね」とマルチネ。


流石元皇女。他国の行事等は

把握済みである。


一方、私と美香さんは魔獣と戦闘を

していた。

「なにやってるの!コルン!」と

怒りながら魔獣を討伐する美香さん。


「外に出るの久し振りなんですよ!」と

言い訳をしながら魔法を使う私。


「低級だけど数が多いわね」と美香が言う。

その時、一閃の魔法攻撃が

私の前の魔獣を貫通する。そして


連続して青い閃光が魔獣を貫き

魔獣共は煙となり灰となった。


「遅くなりました、美香様」と。

ユキツーはブンブンと美香さんの

周りを飛び回っている。


「直ったのね!」と嬉しそうに美香さん。

ユキツーの体を隅々まで見て

「なんかすごい!」とも言う。


流石です。美香様。アスティ様は

一旦私を全解体して、再度

丁寧に組み立ててくださいました。

何気に稼働領域も広くなっていてます。


と凄く嬉しそうにユキツーは言う。

明らかに体を気に入っている

フシャスラであった・・・。


場所は紫の国に戻る


「今人口ってどれくらいなんですか?」

とリアスは聞くと

「8000人くらいかな」とバーボン。


多分、今回のゴタゴタで一気に

増えるだろう。とも言った。


「お前の親父と話をしたい。」と

バーボンはリアスに言うと、

一緒に宿屋へ向かった。


「バイシャスさん。この街に

 骨をうずめませんか?」と

バーボンさんは親父に言った。


「ここはいい街です。作り立てですが

 そう思います。そして、向かう方向も

 なんとなくわかります。」

と言うと親父は続ける。


「人手不足ですね。特に政務的な。

 息子が世話になっているんだ。

 勿論、私でよければ協力しよう」と。


今回、黄の国では平民派は負けるでしょう。

ならば、いっそのこといい人材を

こっちで貰いましょう。と

笑いながら親父は言う。


バーボンさんと親父はガッチリと

握手をした。

「そう言えば。

 お母さんは元冒険者ですよね?」と

バーボンさんは言うと


「結構、稼業からは離れているわ。

 わたしは何をすればいいのかしら?」

と母さんは言う。



黄の国でやっていた事をここでも

やってほしい。とバーボンさんは

母さんに言った。


え?母さんは只の主婦じゃなかったのか?


とリアスは少し驚き母を見た。

























  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る