「性同一性障害」の診断書を貰うまで②
初診は現状説明と心理テスト(木を描くタイプ)を受けて終わり、Aクリニック2回目以降は、初診時の先生とは違う先生と「自分史」を綿密にしていったそうです。例のメモ書きを補足していく+先生からの質問に答えるスタイルで、進捗はその日によって異なったと聞きました。時間は約1時間。その進み具合に焦ったこともあったといいます。しかし、当時未成年のS君は、しっかり自分自身と向き合いたかったのときちんと受診したと言いたかったということで気を紛らわして次の受診日を待っていたそうです。何回目かの受診で検査(遺伝子上の問題で性別違和が起きていないか、といったことを調べる)を受け、自分史を作り続け、S君のスケジュール帳が正しければ初診から6ヶ月後に診断書が出ました。
ちなみに。検査結果は「異常無し」だったのですが、遺伝子が上下逆さになっていたこと(しっかり情報は書き込まれている&これが原因で特定の病気に弱くなるとかは無い)が判明したり注射していないのに男性ホルモンの量が多くて先生から「すでに注射してる?」と聞かれたりなど、色々エピソードが生まれたそうです。本日曰く、「自分の捻くれた性格は遺伝子単位で来てるのかw」。家族にカミングアウトした後には笑い話となったとか。
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