第105話 ミノタウロス

 混迷するクレタ島は今も殺戮と炎の中だった。アンドロメダ騎士団やナタたちは怪物を排除すべく奮闘していた。


 夜になっても、火は消えてはいない。家を軒並み焼いていく火の影に映るのは異形の怪物たちで、灰と血のまざった異様な匂いはどこに逃げてもまとわりついてくる。街角を曲がった先は街角で、例え海に出たとしてもそこから先に道はない。

「どうしたんだ? パーン」

 ナタはガーゴイルの首を切り落としたところで、大勢の民を引き連れた戦士たちを振り返った。「ここは危険だぞ。アンドロメダ騎士団が保護した民を安全な場所へと連れて行く手筈だろ」そこは怪物の徘徊する領域。

 これにはパーンが渋い顔をする。

「まるで迷路だ。安全な場所を探して歩いていたが、結局ここへ戻って来てしまう」

 それが民を誘導していた戦士たちを悩ませる理由だった。


「安全な場所がないってことか?」

「あんたたちが居る場所が一番安全なんじゃないかって気がするんだ。どこに行っても怪物の唸り声が聞こえてくるような気がするし。もうアマリアの神殿騎士たちも見えなくなっている」

「だけどここは……」

 ナタは強く言い返した。

 言いたいことは、ミツハが次に言う通りだ。

「急いでここを離れたほうがいいと思う。次が来るわよ。ユッグ・ドーたちが怪物をここに引っ張って来ているわ」

 彼女の言うとおりで、この場所には次から次に怪物たちが集まってくる。

「わかっている。この場所に怪物たちを誘導する、あんたの作戦はわかっているんだ。だがどこに言っても火の手が道を遮ってくる。その向こう側には怪物たちの影もちらつく。あんたたちは民を連れて行けというが、どこに連れていけばいいのかわからないんだ」

 パーンは嘆いた。


「アマリアの神殿騎士が駄目なら、ラズライトアトリーズの奴らはどうだ?」

 ナタは周囲を見渡した。頼れる者は他にない。

「あいつらは貴族同盟軍だぞ」

 パーンはそもそもを否定した。

「あいつらなら、言えばわかってくれそうなもんだけど」

 これには、

「貴族同盟軍はみんな海の上だわ」とミツハの吐き捨てるような台詞がある。

「だったら、あのアキって奴はどうしてる? あいつ、喧嘩なら任せろとか言ってなかったか?」

 ナタはどこかに道はないかと探ってみる。


「頼れる奴がいるなら、頼りたいが……。そのアキって奴も今ではどこにいるかわからない」

「あいつが貴族同盟軍と仲良く船に乗るなんて考えられない。どこかに居るだろ」

「俺たちでは探しに行けないぞ」

「俺が行く。逃げ場がないなら、アマリアの奴らも、アキって奴もみんな集めてきたほうがいい」

「この現場はどうする?」

「シェズがやれるだろ」

 ナタは泥のぬかるみとなった溝を歩いた先で、足の裏でダンゴになる泥を鉄剣の腹で叩き落とした。その先にガーゴイルと戦っているシェズが見えてくる。


 シェズは鉄剣を振りかぶって、横に薙いでいた。ガーゴイルの腕を切り落としたところだ。

「もうわかってるって、腕を切り落としたぐらいじゃ、死なないんでしょうが」とばかりに、シェズはさらに剣を戻すと、ガーゴイルに飛びかかっていた。相変わらずの怪力による剣の一撃。

「首をねらったほうが早いぞ」

 思わずナタが呟くと、返ってくるのは生意気な口ぶりだけか。


「そんなの知ってるって。あたしは剣の切れ味試してただけだし。そんなの言われなくてもわかってたし」

「無駄に体力使うと、続かないぞ」

「全然余裕だし。それはそうと、お前んところはもう片づいたわけ?」

「俺はミツハと二人がかりでやってたからな」

 ナタは安全を確認してからシェズに近づいた。話をするにも焼け落ちる家屋から出てくる音は耳に触るほど大きい。


「何体くらい? あたしはここまで五体はやったぜ」

 煽る火にも負けじと、シェズは声を張り上げていた。

「八体くらいやったと思うが」

「じゃ、あたしの勝ちだな? 二人がかりで八ってことは、一人あたり四だろ。そうなるとあたしが一番怪物を倒している計算になる」

 したり顔だ。

「お前そんな計算できたんだな」

 ナタは感心するように頷いてみせた。


「む?」

 とは喧嘩を売られたシェズの表情だ。だが、ナタはそんな掛け合いをしに来たわけではない。

「それよりさ。戦える奴を探してこようと思うんだ。しばらくここはお前とユッグ・ドーとアンドロメダ騎士団でなんとかなりそうか? アキってやつとも合流したいし、神殿騎士団の連中がどうしているのかも気になる。他にも貴族同盟軍と敵対する騎士団がいたはずだよな。どこかでバリケードでも築いているのかもしれない」

「それなら、ヘルメスに探しに行かせりゃいいじゃん。あいつ足早いしさ」

「あいつはアリアドネと一緒にいるから動けないだろ」

「じゃあユッグ・ドーは?」

「怪物を誘導しに行って、まだ戻って来ていないみたいだ」

「まあ、あたしはどっちでもいいけど。あたし一人でも十分だし。もうあいつらの行動パターンわかったし」

「そういう時が一番危険だぞ。だからユッグ・ドーが戻って来たタイミングで、俺がちょっとその辺見てくるよ」


 ナタはそう言って、しばらく火の迷路のような夜の下を歩いた。

 もう一人挨拶しておかなければならない人間がいるとすれば、それは怪物の亡骸を調べているリッリだ。


「なにか気になることでも見つかったか?」

 最初は挨拶がてらに、リッリの背中に声をかけてみた。

「キマイラと言えり」

 リッリは腕を組んで怪物とにらめっこしているところだ。

「キマイラ?」

「蛇や熊、ライオンに羊、いろんな動物たちが繋ぎ合わさってり。皮膚が石のようになってりが、これはどこかで見たことがあるような気配でありん」

「キマイラって言えば、ヒルデダイトの国旗にあるあれか?」

「それもありゃが、最近ワレはこれと似たようなものを間近で見てりや」

「キマイラの話、ちょっと前に一度聞いたな。確か、ミツライムで人攫いの罠に引っかかった時だ。あいつらが切り札にしてきた獣がキマイラだった気がする」

「それよ」


 そこでナタも怪物を凝視してみた。

「同じか?」

 とは単純な疑問。

「そんな技術、他にないなり。このセイズの流れもなんか見た覚えがありゃ」

 言われてみれば、次のことがナタにも言える。

「ミツライムの時の犯人は、ヒルデダイトの奴らだった。あいつらが歴史の裏で暗躍していた。今回も同じってことか?」

「ゆうりぃ。考えてみりゃれ。近頃ヒルデダイトを見たことがありゃや?」

「先日まで貴族同盟軍が集まっていたが、イーリアと仲の良いヒルデダイトが来ているのを見ていないな。あれだけの規模なのに、ヒルデダイトの要人が来ていないのは不思議な気もする」

「うみゅ。ミツライムではオプト祭にわざわざ大船団で来たりて、あれほど見栄を張る者もいないであろうに」

「見栄か。言われてみりゃ、ますますおかしいな」

 ナタはまだ半信半疑だった。


 だがそこにユッグ・ドーの言葉があれば、もう疑う余地はない。

「ナタはいるか? ここに怪物の大群が来るぞ。全員戦う用意をしろ」

 颯爽と戻って来た商売人兼剣士である彼は、ナタの前でしゃがみこんでいた。息を切らすのは、ここまで走り続けていたからだ。焼けただれた道は悪路。これを踏んで走っていたユッグ・ドーの靴からはまだ煙が出ていた。

「あんたが戻ってくるのを待っていたんだ。しかし今度は、そんなにたくさんの怪物を引っ張って来たのか?」

「引っ張って来たっていうか、逃げて来た。向こうが勝手に追いかけてくるんだ」

「結構強そうな奴か?」

「それもあるが、少し違うな」

 ユッグ・ドーは簡単な成り行きを吐露していた。「もともと何体か誘導していたが、どうにも不思議な気がしてな。あいつら人間を識別して追いかけてくるし、食べるために殺しているのとはわけが違う。怪物同志で戦わないかどうか気になって、そういう状況も作ってみたんだが、あいつらはまるで人間以外には反応しない。その秘密を探ろうと思って、怪物の周囲を探索していたんだ。そうしたらビンゴだ」とユッグ・ドーは顔をあげていた。


「何があった?」

「怪物どもを操っている奴がいる。少なくとも俺にはそう見えた。怪物どもを監視していて、俺が怪物で遊んでいることにも気付いたらしい。そういうわけで、俺はそいつに追われている」

「どんな奴だ?」

「俺が教えるまでもない。もう来る」

 ユッグ・ドーは彼が逃げて来た方角を指さした。

 

 崩落する家屋の向こうで櫓が倒壊した。火の勢いに押されるように倒壊していく街並みは、火の粉を空に巻き上げてより一層世界を赤くいていく。そんな家屋の残骸を足蹴りにして、ここに怪物たちが顔を出していた。

「みんな、下がってろ」

 ナタはこの新しい敵に剣を構えた。

「へぇ。今度は随分たくさんいるじゃん。まとめてぶっつぶす好機ってやつ?」

 シェズが同じ鉄剣を肩に担いで横に並ぶ。

 この二人の戦士が並べば、怪物たちの足が止まっていた。

 いや、怪物たちの足を止めた者は別に居ただろう。


「おのれ、わしの可愛いキマイラたちがいなくなったと思ったら、低俗な人間ども風情がわしに喧嘩をうっておったとは」

 それがガーゴイルの上に乗った小さな縫いぐるみからの声だ。王冠をかぶるつぎはぎの縫いぐるみは周囲を見渡して解体されたガーゴイルの死骸を見たことだろう。だが、次には「はひゃあ」という叫び声になる。

 とは、

「お前は?」

 ナタが声をかけたところで、王冠の縫いぐるみも思いだしたはずだ。

「お前らはっ」

 お互い因縁の相手だ。縫いぐるみの王様はシェズに自慢のキマイラを殺された過去がある。さらには縛られて、人攫いの犯人として晒されたことを忘れるはずもない。ナタを罠にかけようとしてエキドナを呼び寄せ、ナタたちを取り囲んだまでは良かったが、まんまと逃げられて地団駄を踏んだのも彼。

「ムルムルとか言ったりや」


 リッリが指摘する名前は、「ヒルデダイトの使いっ走り」とミツハが言う男のものだった。

 

 否、

「ヒルデダイトの使いっ走りと言ったか。それはまさかわしのことではあるまいな。この大賢者ムルムル様を捕まえて使いっ走りとはよう言うたわ」

 そんな返事があった。


「どこが大賢者なりや、怪物を造り出しておりゃ、それは賢者にあるまじきや、ただの馬鹿ものやり」

「馬鹿は貴様らじゃ。こやつらは兵器よ。量産化したあかつきには、人間の戦争など遊びも同じものじゃ。どのような国もわしの意のまま。逆らうことなどできぬ世界になるじゃろうて。この価値ある研究を成し遂げたのがこのわし」

「おおかたゴーレムの秘術でもパクったりや」

「パクったのではない、リスペクト、オマージュと言え。馬鹿者どもが」

 ムルムルはそこで武者震いしていた。「おかげで思いだしたわ。この大賢者ムルムル様を辱めた貴様らのことをな。どのような死に様を与えてやろうか——」と。


 ナタにとって確認しておきたいことはひとつ。

「これは、お前がやったのか?」

 そうだとすれば、理由を聞いておきたい。そうしてナタが踏み込めば、

 ムルムルは縫いぐるみのまんまるの目を曇らせた。

 ナタの怒りの籠もった声には、ムルムルも口を閉ざすしかなかっただろう。足元に転がるのは焼けた人々の死体だ。この上に立って笑った以上、否定する術もない。何度も殺し掛けておいて、冗談ですと言えるはずもなく、ここからはムルムルも必死だった。

「だとしたらどうするのじゃ?」


 ムルムルは笛をくわえて、吹き始めていた。「相手がわしならば、余裕で殺させるとでも思ったか。その勘違いをまずは正してやろうではないか。ここはわしの兵器工場よ。こんなところに迷い込んだ貴様らの負けは決まっておる。そうじゃ、わしの最高傑作を見せてやろう」というのがムルムルの強気な根拠か。

「最高傑作?」

「近接肉弾兵器ミノタウロスじゃ。今までのキマイラと同じと思うなよ」

 ムルムルがそう紹介した直後には、地面を引きずる鉄の鎖の音が地響きのようにナタに近づいていた。


 ミノタウロス、それは煽られる火を眼下に見ながらガーゴイルの死体を踏みつぶして歩く猛獣のようだった。身体は人間のように見えるが、腕周りは丸太のように分厚く、膨れあがった筋肉は鉄と同じ硬度で火のゆらめきをにぶく照り返していた。引きちぎられた鎖を手足にぶら下げたまま、歩く姿は牛のようにも見える。牛だ。顔を見ればそれが牛であることがわかった。

 巨大な角を空に向けて、匂いを嗅ぐようにしてミノタウロスは鼻の穴を大きく広げていた。

「ぶぉぉぉ」

 その叫びは、顎周りの筋肉と首筋の骨格を共鳴させて重い音になる。


 それを見た瞬間、ナタは走り出していた。一刻一秒でも処理するのが遅ければ、それだけ死人が増えるだろう。

 猶予はなかった。

「シェズ」

 彼女にも頼りたい。なぜなら背後にはパーンや怪我をした民がいるからだ。

「やべえのが来た」

 そう口をあんぐりと開けるシェズは、一瞬だけ対応が遅れたか。

 ナタは引きちぎられた鎖を飛び越えて、ミノタウロスの背後に周り込んでいた。振り返る仕草はそのまま怪物の足の裏に剣を叩きつける所作になる。普通ならそれで怪物は足の腱が切断されて歩けなくなるはずだが……。

 同時に剣が跳ね返ってきて、ナタは剣を持ち替えていた。数歩後ずさるのは、剣が暴れたからだ。

「——っ」

 もう一回いけるか?

 見たことない堅さの筋肉がミノタウロスの全身を覆っている。これをどうするべきが考える。

 弱い部分を狙う。人間なら首は鍛えるのが難しいところだろう。ミノタウロスも人間の形をしているなら同じ場所を狙うのも有効だと思いたい。


 ミノタウロスの首。ナタはすぐに顔をあげて、剣を素早く急所に突き入れていた。

 それは、

「だから言ったであろうが、無駄なことじゃ」

 そんなふうにムルムルを喜ばせる声になっただけ。


 これは、

「あたしに任せろ」

 そう意気込んでシェズが剣を振っても同じ結果だ。


 ならばどうするか。

 ナタは白い布で刃を覆った杖のようなものを握る。それこそ天剣と呼ばれる世界にふたつとない剣だった。

 ミノタウロスは一歩、また一歩と前に進む。進めば進むほど、怪我人たちに近づくのだから迷っている時間はなかった。

「シェズ、退いてくれ」

 それが天剣を抜く合図だ。柄を握りしめて軽く振れば、あとは封を解くだけ——。

 しかし、その瞬間にナタは手を止めていた。

 

 ヘルメスの声があったからだ。

「待ってよ、ナタ」

 大声で助けを求めるようにヘルメスが叫んでいた。ナタがミノタウロスに注意を払っている隙に、ガーゴイルたちがヘルメスを狙って動き出したのかと思えば、そうではない。振り返ってみて判るのは、アリアドネの様子がおかしいことくらいだ。

 蒼白になって肩を震わせるアリアドネがいた。

「なんだ?」

 彼女が何に怯えているのかがわからなかった。


「ナタ、その牛の顔の人と戦っちゃ駄目だ」

「どういうことだ?」

「だって」

 ヘルメスが言うには、「それがアリアドネの探していた人なんだ」これが彼女が顔を真っ青にする理由だからだ。


 ナタは咄嗟に動けなかった。

「ずっと探していた人なんだ」

 ヘルメスはアリアドネに代わって叫んでいた。だが、そのミノタウロスと呼ばれた怪物はナタの目の前で踊るように突進して逃げ惑う民に巨大な斧を振り浴びせている。

 巨大な石の斧はその重量で人間をたちまち叩きつぶしてしまう。それを見せられて、なお「やめてよ」と叫ぶヘルメスの気持ちを尊重することなどできるだろうか。


「あれを野放しにはできないぞ」

 それが最後通告だとナタはヘルメスに言った。

 だがヘルメスも引き下がらなかった。

「アリアドネとあの人で少し話をさせてあげようよ。殺しちゃうにしてもそれくらいしてあげなきゃ、彼女も僕も納得できないんだ」

「話し合えるような状況じゃない。あの怪物は人間を殺しているんだぞ」

「だから話してみたいんだ」

「話が通じるかもわからないぞ」

「やってみなきゃわからないじゃないか」

「やるって言ってもどうやる? 近づくのは危険だぞ」

「それは……」

 ヘルメスはそこで無言になった。鎖さえも引きちぎって暴れる怪物相手に、安全に近づく方法はない。

「無茶苦茶いいやがって」

 それをヘルメスはナタにも考えろと言うのだろうが、こればかりはナタもお手上げだった。

 思いつくのはムルムルが持っていた笛だ。あれが怪物を操るのなら、怪物を大人しくさせる方法もあるのかもしれない。だがそのムルムルはもうどこかへ逃げてしまった後。

 他に方法はあっただろうか。


「怪物を檻に入れりや。もしくはアリアドネが檻に入りや」

 とはリッリの言葉。彼女はミノタウロスの前を横切ると素早くアリアドネの傍まで走っていた。思わぬ賢者の言葉だが……。

「檻なんかあったか?」

 それが問題だ。

「檻でなければ壁でも何でも良き。お互いに手が出せないようにすりゃ」

「そんな都合のいい壁も檻もこんなところにはないって」

「モノリスの塔なら、石で出来てり。使えりやら?」


 これを聞いたとき、ナタはヘルメスにモノリスの塔へ向かうように合図していた。「聞いた通りだ。俺たちは怪物をモノリスの塔まで引っ張る」そうするしかないと思った。

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