第18話 主要登場人物
さて、それでは次に夢野久作著『ドグラ・マグラ』の主要登場人物について。
◆私………一人称小説『ドグラ・マグラ』の主人公。典型的な〝信頼できない語り手(悪意なき語り手)〟である「
「私」は何者で、なぜ狂人として九州帝大の病室に隔離収容されているのか。記憶喪失者としての「私」の苦悩と謎の殺人事件の真相とが絡みあいながら、やがて物語は信じがたい驚愕の真実へと
◆
◆呉モヨ子………呪われた狂人の家系・呉家に生を
◆六号室の少女………本作品の主人公である「私」の隣室・六号室に隔離収容された謎の少女。「私」のことを「お兄さま」と呼び、呉一郎であると信じて疑わない美少女である。彼女は「私」に、自分が呉一郎の
若林鏡太郎の説明では、彼女は祖先からの呪わしい「心理遺伝」のために、人格が唐の玄宗皇帝の時代の楊貴妃の侍女であった
◆
三件の殺人事件は精神に異常をきたした狂人・呉一郎による犯行と思われているが、若林はその背後に隠れたる真犯人「怪魔人」がいて糸を
◆
明治40(1907)年に帝大第一期生中首席で卒業を果たすが、卒業式の二日前に蒸発して世界放浪の旅に出る。10年後の大正6(1917)年に帰国後、自作の「キチガイ地獄外道祭文」をチョンガレ節の節回しにのせて唄って回り日本各地を放浪するも、大正14(1925)年10月19日の恩師・斎藤
新学説「胎児の夢」や「脳髄論」、「狂人の解放治療」の提唱者で、精神病患者の治療場と称して同年7月、九州帝大構内に「解放治療場」を私費で創設する。その後、4ヶ月間の学術実験の後に、自らの研究が
◆呉
勝気な娘時代であったらしく、17歳で県立女学校を首席で卒業。
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