第6話 モンスターハンター
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そりゃもうドバドバと(^^;;
敬愛するエ◯ヴィン団長も仰っております。「心臓(♡)と☆を捧げよ!」
では、本編をお楽しみ下さい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ゴブリンか?うわー、醜い!ここまで匂ってきそうだ。」
M157複合スコープに映ったその緑色の生物に強い嫌悪感を覚えた。
「もし、この世界に人間が俺一人しかいなくて、ゴブリン中心の世界だったら・・どうする・・・。
そうなると俺がモンスター?なのか??
・・・いや、その時はその時!
俺はゴブリンとは到底共存なんて出来ない!
だったら俺はゴブリンの敵、このゴブリン世界の魔王となろう!
たった一人であろうとも!」
6倍のスコープでゴブリンを凝視してると、何故かネガティブな思考で一杯になり、いつの間にかゴブリン界に死と恐怖を振り撒く悪の大魔王にジョブチェンしてた。
俺は兵士だっつーの!
「ピッ!ピキュー、ピピ!」
ゴンが何か真剣に語りかけてくるんだが・・・さっぱり分からん。
ゴンは米国ボストン・ダイナミック社製の軍用AIボットだし・・
「ピー!」
あっ、怒った?
それよりも、ゴブリンだ。
M157スコープのレーザー測距ボタンを押す。
“217m”の文字がスコープ内に表示された。
同時にM157のFCS(火器管制コンピュータ)が距離と大気の状態から弾道計算して、スコープ内のレイティクルを自動で調整最適化する。
静かにセーフティを解除し、コッキングハンドを左手で起こした時、
「ピー!」
ゴンがものすごい勢いでゴブリンに接近してくるナニカを捉え警告した。
M157スコープを新たなターゲットに向けると、その大きな黒っぽいナニカが一気に距離を詰めてゴブリンに飛びかかった。
そいつは大きな口一杯に生やした鋭い凶悪な牙で、ゴブリンの首に噛みついた!
「えっ–––、ヴェロキラプトル!?」
げっ!映画ジュラシックな公園で有名な最強のハンターじゃないか!
マジでヤバい!なんでファンタジーな世界で白亜紀のハンターがモンスターをハントしてやがるんだ!
「ヤバイ!ヤバイ!接近されたらマジでヤられるゾ!」
確か、奴はパックハンター。群れで狩をするんだったな。
俺は一旦スコープから顔を逸らして、IVASで周囲の索敵情報を確認した。
「どうやらヤツはソロで狩をしてる様だな。それならば先手必勝!
“顕在化した脅威は全力で先制攻撃&排除!”が日本国国防軍のモットーだからな!」
ちなみに米軍は“排除”の後に“殲滅”が付く・・・。勿論オーバーキルがデフォ。
再びM157スコープを覗き込んで、ラプトルまでの距離を測定しレイティクルを奴の眉間に合わせた。
だが、ヤツはゴブリンを食べるのに夢中なので、頭が激しく動いて狙いにくい。
ゆっくり行儀よう食べんかーい!
それで照準を頭から心臓の辺りに変更した。
ラプトルの正確な心臓の位置なんて知らんのだが・・・。
右手でガンクリップを握ったまま、セレクターレバーを再びセーフティからセミオートに切り替えた。
そしてM5の折り畳み式のコッキングハンドルを起こして、ゆっくりとだがしっかりとハンドルを引いて6.8×51mm弾をチャンバーに送った。
ダンダンダン
「ギャッ!」
上手く心臓に当たった様だ。
「ふ~。こんなに緊張したのはいつ以来だ!」
♪テケテテッテテッテー♪
【レベル差2以上上位の敵の単独撃破を確認しました。
レベルアップの条件が満たされました。
八神 大地はレベル2になりました。】
レトロな某国民的RPGのレベルアップの音楽と共に、目の前に青白く光る半透明のウィンドウが開いて、レベルアップの表示が日本語で映し出された。
「あっ、やっぱりあったんだ、レベル。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
□ ヴェロキラプトル
皆んな大好き恐竜です。
ラプトルかっけー(((o(*゚▽゚*)o)))
ご多分に漏れず、小学生の頃は恐竜が大好きでした。
なので、大きくなって初めてジュラシックパークを見た時の感動は忘れられません。
だから、ファンタジーに恐竜が登場しても良いよね?ね??
さて、御大T-Rexは本作に登場できるのか?
でも、どうやって倒すの?
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