第4話 森の第一住人発見!緑の妖精さん?でした
本日2本目の投稿です。
みんな大好き緑の妖精さんの登場です。
お楽しみ頂けたら、幸いです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「沖縄の八重山諸島に上陸して、部下とC国基地に凸。
恐らくC国の燃料気化爆弾で吹っ飛ばされて死亡。
何故か異世界に跳ばされた(おそらく)・・・今ここな。」
よし現状把握はばっちりダ!
次はこの世界で生き残らなければならない!
その為の”物資”なんだが・・・・
「なあゴンさんよ。それなのに俺の装備はどしたの?」
俺がスマートドッグにそう語り掛けるのも無理はナイ!
なんてったって5日分もの装備弾薬一式を収納していたゴンのコンテナは空っぽで、真っ黒な空間があるだけなのだからな!
「ゴン・・俺のメシは・・・」
そう言いかけるとゴンは返事でもするように「ピッ!」電子音を出して、徐にコンテナハッチ脇に折りたたまれていたマニピュレーターを伸ばして、それをコンテナ内の真っ黒な空間に突っ込んだ。
「うおっ、おいおい!」
真っ黒な空間に突っ込んだマニピュレーターは、その境界面で切断された様に見えなくなったが、一瞬で我が国防陸軍戦闘糧食III型を掴んで取り出した。
「えっ?なんでそんなお宝持ってるの?確かグアムを出航前に装備チェックした時には、米軍の不味いレーションだけだったんだが・・・」
そう言ったら、ゴンは国防陸軍の戦闘糧食を俺に手渡して、また自分のマニピュレーターを真っ黒な空間に突っ込んだ。
すると今度は米軍のレーションを取り出した。
「も、もしかしておまえさんのそれは、で、伝説の四次元ポ〇ットなのか?」
俺は思わぬ期待に胸を膨らませて命令した。
「ねぇ、ゴンヱモン。M5ライフルなんとかしてよ~♡」
するとゴンは怒ったようにマニピュレーターを振り回してから、再び真っ黒な空間にマニピュレーターを突っ込んでM5ライフルを取り出した。
たぶん“ゴンヱモン”と呼んだのが気に入らなかったらしい・・・。
「うおー!あったよ!ありがてー!」
見た感じ新品のSIG SAUER M5ライフルを受け取ると、一通り作動を確認した。
「じゃ、ゴンさん。M5のマガジンちょうだい?」
「ピッ」と返事をして、ゴンはコンテナの真っ黒な空間・・・(いい加減言いにくいから『インベントリ』と命名する)からマガジンを取り出した。
「マガジン」 「ピッ」
「マガジン」 「ピッ」
「マガジン」 「ピッ」
「マガジン」 「ピッ」
「マガジン」 「ピッ」
「マガジン」 「ピッ」
「マガジン」 「ピッ」
「M157 FCS(複合火器管制装置)」 「ピッ」
「フォアグリップ」 「ピッ」
「M26グレネード」 「ピッ」
「M26グレネード」 「ピッ」
後はサブウェポンが欲しいな。
「SFP9ハンドガン」 「ピッ」
あったよ!陸上自衛隊時代(後に国防陸軍になったが)から愛用してたSFP9が新品で出て来たよ。拳銃はやっぱこれだよ、コレ!
「SFP9のマガジン」 「ピッ」
「SFP9のマガジン」 「ピッ」
「最後はRECON SCOUT SK-5ナイフ」 「ピッ」
ゴンが次々と取り出した装備をそれぞれ弾納やホルスターに収めた。
「ふ~、満足満足!これで大体の状況に対応できるぞ!よくやったゴン!」
ゴンの前部にある複合センサーユニットを撫でてやると、ゴンは嬉しそうに体をモジモジ動かしていた・・・
「なあ、ゴンさんよ。お前さん何時から”感情表現”なんて高度なプログラムを実装したんだ・・・?」
スマートドッグにニマニマ笑いながら語りかけて、ボディーを撫でてる姿なんて、隊員たちには見せられないな・・・
などと考えていたら、ゴンが生物の接近を最新鋭の複合センサーユニットで捕らえ、俺のIVASゴーグルのHUDに表示した。
「ゴン、コンテナハッチを閉じて伏せろ。」
ゴンの炭素繊維複合素材製ボディーの上でM5を構えて、IVASのHUDが示す方角に銃口を向けてM157スコープを覗き込んだ。
すると、6倍にしたスコープに“それ”を捉えた。
「緑色の肌をした小人?いや、あの醜い外見は・・ゴブリンか!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
□M157スコープ
まだ現時点ではXM157かな。
一体米軍は歩兵一人にどれ程(いくら)の装備を持たせるつもりなんだだろ?($_$)
参考サイト:
https://www.guntalk.com/post/vortex-xm157-selected-by-army
□明日からは1話ずつの投稿となります。
毎日18:00の投稿予定です。
明日はいよいよヒロインの登場です。
楽しみにしていて下さいね(^-^)
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