第87話 矛盾の弱点

「女神アダマスはカイトをハーレム主人公にするべく、好感度の上げ方を足すではなく掛けるにしたのです。」


「成る程、それにより本来起こるはずのない、いわばイレギュラーが起きている…と言う事ですか?」


ミュウとシルフィは前世の関係かカイトへの好感度はマイナス

アリアンはわからないが、取り敢えず

好感度はゼロ


そしてそれは変わる事はなく、ずっと好感度は掛け算形式になるから

ミュウ達はアイ達の様にいきなり好きになる事はない……と言う事だろう


「はい、本来であれば前世の記憶も貴方達の職業もその様な事にならなかった筈です。」


「私達の職業は本来は別のものだった、と言う事ですか?」


エイトの英雄

ミュウの魔王

シルフィの剣姫

アリアンの魔術使い


アリアンは兎も角、特にエイトとミュウはあり得ない事は本人達もよく理解している


「はい、特にエイトさんとミュウさんの職業は前世の関係で更に変わっているので、この世界の能力とはまた違う筈です。」


「それについてはわかってる、カイトと戦った時にそれは確信しているから。」


「うん、能力も大体は予想ついてる。」


エイトとミュウは向き合いながら頷く

シルフィは不思議そうに見つめながら

エイト達に聞く


「それってどの様な能力なのですか?」


「ん?…まぁ簡単に言えば、超万能型かな?」


「超万能型?」


「そう、全ての能力を引き継げる能力かな?」


「引き継ぐ?」


「うーん…説明が難しいな。」


「…その能力を理解していれば、特性、職業、魔力関係なく使える、だから引き継ぎ。」


エイトが説明に悩んでいると、ミュウが説明してくれた


「ありがとう、ミュウ。」


「ううん、気にしてない。」


エイトがミュウの頭を撫でると

嬉しそうに目を細める

シルフィは「チッ」と とてもデカい舌打ちをして、ミュウに視線を向ける


「それで、ミュウ様はどんな能力なのですか?」


「私の能力はダウンロード、既に知っている技を無条件で使える…ダウンロード中は時間かかるけど。」


「だうんろうど?」


アリアンが困っているので、今度はエイトが教える


「魔術や特定の条件がある技や力をすぐに使える様になる…て覚えておけばいいよ。」


「ありがとう、けどそれ狡くね?つまり予め魔法陣を描かなくても術式を展開しなくてもいいって事だよな?」


「そう言う事。」


勿論弱点もあるが、それは今は置いておく

今は簡単な説明が終わったのでメグミ(アマス)に、視線を向き直す


「エイトさんとミュウさんが話た能力は前世の記憶が大きく関係しています、その為英雄と魔王は本来の能力のを失っており、逆に本来なかった力が使えようになっています。」


基礎能力が低いエイトがカイトに勝てたのも

これが理由の1つだったりする

(カイトが弱いのもあるが)


「予想外の展開にイレギュラーな力、最早この世界の厄災がどうなっているかもわかりません。」


メグミ(アマス)は立ち上がり頭を下げる


「え!?あ…頭を上げてください!」


ミュウが説得するが、メグミ(アマス)はそれでも下げ続ける


「今の私に出来るのは貴方達に助けて欲しいと、頭を下げるしか出来ません。」


「だからお願いします、この世界の為に…いえ、貴方達が平和に暮らせる為に力を貸してください。」


そう言ってエイト達に助けを求める

普通なら断りたいところだが

そんな事を言える程、サイコパスな人間ではない


「わかりました、力を貸しましょう…いいよね、エイト?」


「お前がいいなら俺は何も言わないよ。」


「私はお2人について行くだけですから。」


「この流れであたいだけ嫌だとか言えないじゃん。」


4人の意見は一致して

メグミ(アマス)の為に協力する事になった

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エイトとミュウの能力説明は

キャラ紹介の時にやります

(結構細かいので)









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