第69話 邪魔者の退場
「邪魔をしたければいつでもどうぞ?…先生?」
「な…いきなり何を言うのよ?」
エイトがカイトに歩み寄って行く時に担任の顔を見て言う
ついでに周りにいる女子達にもエイトは声をかける
「お前達が魔法や武器などで俺の邪魔をする事は知ってるし、あんたがこっそりとカイトに回復魔法をかけているのも知ってる…その上で言うぞ?」
何もかも知っている状態で、エイトは皆んなを見て言う
「卑怯な手を使うなら、こちらもそれ相応の事もして良いと考えてもいいんだな?」
「私達が不正をしていると、なんでそう思い込んでいるのかわかりませんが、何をするつもりですか?」
バレバレの嘘をつきながら、担任の先生は
エイトに質問する
エイトは担任の顔を見ながら答える
「………こうします。」
そう言ってエイトは担任の後ろに回り込み
担任の腕の骨を砕く
「ギャアアアアア!!!!!!!!!」
「その薬品を誰に使おうとしてたんですか?」
しかも、その薬品は人体に悪影響を及ぼす
危険な薬品で、使用する時は専門の人に許可が必要な代物だ
「そ…それは…ァァァァァァァァァ!!!」
「…彼奴をカイトを心配し過ぎて注意が散漫になっていましたね、普通の教師なら私程度の速さなどすぐに見抜けますよ?」
この担任もカイトの事が好きなのだろう
気に入られたいと言う欲が出過ぎた結果
自業自得な目に遭っている
「酷い…先生の腕を…」
「あ…悪魔だ…」
「カイト君!そんな奴早くやっつけてよ!」
カイトを応援していた女子達がエイトを批判する…しかしエイトはギロッと睨みつけて
黙らせる
「…別にいいぜ?かかってこいよ?…ただし…やったらわかってるな?」
そう言って彼女達が手を出させない様にする
カイトとの戦いは正直に言って、1対1でなければ危ない
担任の様に卑怯な手を使われて仕舞えば、こちらは確実に不利になる
だからこそ、ここで釘を刺しておく
「あ…貴方…こ…こんな事をして…ただで済むと思ってるの?…農民風情が…ぐぅ…」
本性を表したのか、エイトを見下しながら
脅しをかける
「…ええ、済みますよ?」
「…何?」
「貴女こそ忘れたのですか?ここはカルデア学園、貴女の様な人もいる為嘘を見抜く道具だってあるんですよ?」
もちろん担任が裏で金を渡せばどうにでもなるが、忘れてはならないのは
エイトの仲間の事だ
「それにミュウは他国の貴族…貴女とミュウ…一体どちらの味方をしますかね?」
1教師の担任と他国の貴族のミュウ…学園に利益があるのは見るも明らかだ
エイトは勿論そんな事はしたくないが、相手は欲しい物の為なら人の命すら平気で奪う
サイコパスメンヘラ男だ
己の身を守る為、これくらいの脅しは必要だろう
「この…悪魔め…何が…英雄よ…!」
「…織田信長に比べたらマシな方だと思いますよ?」
「…は?」
「すいません、知らない人物でしたね。」
織田信長
第六天魔王とも英雄とも言われている人物
戦国時代において革命を起こし
もし生きていたら10年(100年)は今よりも進んでいたと言われていた
比叡山焼き討ちなどの非道な事をする一方
楽市楽座を開くなど、天下統一の為
新しい事に挑戦していった人物でもある
エイト自身も担任の腕を砕く事に罪悪感がないわけではないし、己が昔描いた英雄はヒーローはその様な事はしない
でも、大切な人を守る為なら
エイトは悪魔にもなろう
それが彼の覚悟だ
「さぁカイト…担任の回復魔法でもう十分動けるだろ?」
「……..卑怯者め、先生にあんな事をするなんて。」
人の事を全く言えないが、カイトにとっては
自分が正義な為、関係ない
「勇者である僕は正義だ、正義は必ず勝つ!」
「当たり前だ、正義が勝つんじゃない…勝った者が正義だからな。」
そう言うと、2人は地面を蹴り
再び剣を交えた
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担任 エイトに腕を砕かれて再起不能(リタイア)
カイトの取り巻き達 担任の二の舞を恐れて行動不能
批評ばっかりだし、投稿するのやめようかな、
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