第63話 正義対ヒーロー

学園~練習場~


学園には様々な場所がある

それは魔術、魔法、剣技、数多の職業や能力を使いこなす為にそれ専用の場所が存在する


今エイト達がいる場所はその中でも実戦に近い戦いが行えるいわば闘技場みたいな所だ


「では、審判は私が行います、質問は?」


「はい」


「何ですか?」


担任の先生が審判するのは別に良い、どうせ卑怯な手を使ってくると思うが、色々と言い訳出来る為、諦めている


「この戦いは実戦に近い戦いなんですよね?」


「ええ、ですがあくまでもこれは授業の一環です、やり過ぎないようにしてください。」


「アリアン」


「ああ、言質はとった。」


アリアンの魔術で今の会話を録音する

これによって言い訳出来ないようにする

これはこの後とても大事になるからだ


「ミュウ、アリアン、君達は洗脳されている、早く解いて君達を助けてあげるね?」


「………殺して良い?」


「駄目です、殺してはつまらないですよ…もっと痛ぶらないと。」


ミュウとアリアンは病弱な女の子と思い込んでいるカイトはミュウ達を心配して、勝利宣言をする


(ミュウとシルフィは黙っておく、負のオーラがとてつもなくやばい)


「エイト、君の様な屑は正義の勇者の名の下に僕達が成敗してあげるよ。」


「カイトお兄ちゃんを本当のお兄ちゃんにする為に、貴方は邪魔なの。」


「私達の汚点を早く消さないとね。」


「…覚悟して(ごめんなさい)」


「皆んなー!頑張って!」


「あんな奴殺しても良いのに。」


「先生ってば優しすぎるよ。」


相手は勇者のカイト、魔法使いのアイ、僧侶のメグミ、剣士のサユリの4人


取り巻き達も参加したがっていたが

「4対4で勝負してあげる」

と言うカイトの言葉でそうなった


対するエイト達は

英雄のエイト、魔王のミュウ、剣姫のシルフィ、魔術使いのアリアンの4人だ


側(はた)から見れば、結果は目に見えているが、勇者と言うのは世界を救う為に女神によって選ばれた者


その力は未知数なのだ

(英雄、魔王も未知数だが、勇者は別格)


そしてカイトはミュウとアリアンは病弱ゆえに戦えないと思い込んでいる


その為、エイトとアリアンさえ倒せば勝てると思っているし、彼女達もそう確信している

恐ろしい程の馬鹿だが、油断はしない


エイト「英雄として、ヒーローとして、お前の様な人の心を理解しない奴に負ける訳にはいかない。」


(魔王は私の過去の想いが詰まったもの…負ける訳にはいかない)


シルフィ「この命…主人様のエイトさんとミュウ様と共に」


「ま、あんたをボコせるなら何でも良いよ。」


4人も覚悟を決めて並ぶ

前世での因縁も含めて、初めて彼らは対峙する(物理で)


「勇者様が俺を痛ぶる為にわざわざ言い訳をするなんて…ダサいな。」


「…は?」


「字の如く、お前の様な奴が勇者とか…頭おかしいと思ってな?」


「…僕もだよ。」


「ん?」


「君の様な屑が英雄?ヒーロー?とか…モブは黙ってモブらしく暮らしてろよ…負け犬w」


「「ふ…ふふ…ふふふふふふふ……」」


2人は煽りながらゆっくりと近づき、距離を縮めていく

仲間達はその姿を黙った見ていた


周りもその異様な空気に飲まれて黙る

そして2人の距離が1mまで近づいて………


「「さっさとくたばれ、クソ野郎」」


その瞬間剣が交わる音と風圧によって

担任は吹き飛ばされる


ミュウ達、アイ達は吹き飛ばされない様に

エイトとカイトの戦いを見守っていた


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次回は戦闘描写をわかりやすく

書けるように頑張ります!

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