不思議詩集10

第5話 きれた線

「せかいにたくさんの線」

「あるならきろう」

「だって邪魔だし」

　きれた

　そう

　きれちゃった

　ハサミを

　もって

　うろうろ

　いろいろ

　おそとこわい？

　みんなに　たずねる

　どうしてこんなに

　想像おいつかない

「アイスを食べながら」

　にっこり　にこにこ

　気分がいいわ

　今日は晴れ

　夏の空

　雲　大きい

「きってしまおう」

「ぜんぶね」

　まるでカラフル

　色がついてる

　どうしてこんなに

　分からなくても

　困らない

　ハサミ　で　はさんで

　ちょっきり

　ちょき

　ちょき

「これでもう安心」

「線はきっておいたからね？」

　にっこり笑える