第24話 動き出す敵

「くーくー」

あーねみぃ

俺は寝ている。


どぉぉぉぉぉぉぉぉん!


「うぇぇ!?」

はっと目を覚ました俺だが、なにが起きたかさっぱりわからない。


「大魔皇...?」

魔界の古い服を身に着けている、それも貴族の服だ。


ヴーヴー


『全員、戦闘隊形に入れ、戦闘隊形に入れ。』

!?

相当なやつ、やばいな...

とりま身動きを封じるか?

いや、向こうからしたら驚異丸出しのやつだな...辞めとこう。


シュンッ


そこにはフードを被った女がいた。

「とうとう姿を表したか...大魔皇、ベレット・ラーナ。」

!?

ラーナを知ってる!?

人間は知らないはず...


「...フッ私は大魔王ではない。」

じゃぁ、これより大魔皇は魔力を持っているのか。


「私は...」

女はフードを取った。


「!」

魔王はその時気づいた、

そいつは、大魔皇を警告したものである。


「ガーツ・ラーナ。ラーナの姉である。」

血のようなものがついている?

魔物のだ...


「...っ!」

がっ!

ガーツが俺の腹を殴った。


「おえ...いきなり殴るなんてどうかしたのか?」


「これは警告である。私達は1ヶ月後、この世界を滅ぼす。」

うわ...新魔王の欲が出たか?


「私達は魔界を今滅ぼしてきた。」

魔界...故郷を憎むなんてな...


「お前も憎んでいた世界が壊れてラッキーだろ。大魔皇に感謝しろ。」


「はぁ?敵に感謝するやつがいるかよ。」


「フッ、怒っているのも今のうちだぞ。」


シュッ


「はぁ、だいぶやばいな...これ...」


1時間後...ライトの部屋


「ねー、にーちゃん。あーそーぼ!」


「ふぇ?いま大魔皇についての資料まとめてるから、ちょっとまって。」

今日は休日というのに、全く遊んでくれない。

朱莉は不快感を感じた。


「むすー。お風呂入ってスッキリする。」


「汚すなよー。」

この前教えたばかりなので、大丈夫だとは思うが、少し心配だ。


「うぬぬぬぬーゔーゔーゔーうがー!」

意味不明な言葉が、風呂場に響き渡った。


バシャッ


朱莉が風呂を出た。

冬なのに寒いだろうと言わんばかりの服装でライトの方へ走った。


「ふぅ...終了...」


ダダダダダダダダダ


「ん?」


「にいちゃーん!」


ギュッ


「フォェ!?」

朱莉がライトに飛びついた。


バタッ


「にーちゃん!あーそーぼ!!」


「あ、あぁ」


5時間後...


「くーくーくー」

朱莉は遊び疲れ、寝てしまった。


「はぁ...しゃーない。」


バサッ


ライトは朱莉に布団をかけた。


ブオォン


「!?」

ブラックホールのようなものからガーツが出てきた。


「さて、まずは。


貴方達からやりますか。」

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