「紫煙」

秋乃楓

「紫煙」

ん?

後輩くんどうしたんだい?

あぁ君タバコ嫌いだったねごめん

「どうして先輩はタバコが好きなんだ」って?

うーん長い話になるけど良いかな?


私ね昔は超絶良い子ちゃんだったんだ

今はこんなにタバコばっか吸って

酒もガブガブ飲んでるだけど、昔は品行方正な親の言うことも聞く良い子ちゃんだったんだけど、ある日疲れちゃってね。

ちょっと悪さをしてやろうと思って、

親のタバコとライターを盗んだんだ。

親はヘビースモーカーだったから盗みやすかった。

持ったタバコとライターを持って自分の部屋に早足で帰って、ドキドキしながらタバコを吸うそりゃはじめて吸うタバコだ

上手く吸えるわけもなく咳が止まらなかったよ

だけど気分は晴れやかだったんだ。

毎日同じように無知で無垢な私って仮面を被って過ごしていく日々に疲れてたんだ。

けどタバコを吸ってるとね

馬鹿らしくなっちゃって、毎日嘘をついていてまで綺麗で居ようって、しんどくなってまでする事かよ!ってね。

それから自分に正直に生きてみる事にしたんだ

あぁごめんちょっと話が逸れたね

まぁ簡単に言うとタバコを吸ってる間は自由な気分になれるから好きなんだ。

君も吸ってみたら?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「紫煙」 秋乃楓 @a19880527

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ