第6話 青碧と浅葱色

「おはようございまー。」


「おはよう。」


今日は普段の気温からは想像がつかないくらいに涼しく、過ごしやすい天気だった。


彼はブルベのようで、寒色系を日常的に着ている。

見ると綺麗な色をしているパーカーを着ていて彼の白い肌をより綺麗にしているように感じた。


「今日のパーカーかわいいじゃん。」


「ほんとですか?」


「似合ってるよ。」


彼は照れながら机にうつ伏せた。


「耳赤くなってるよ。」


私が少しだけ揶揄うと、彼はわたあめのような言葉をくれた。


「なぎささん、今日のワンピース俺と似てる色じゃん。可愛い。」


気づいていたのか、と驚くと彼は微笑んだ。


「なぎささん、いつも可愛い服着てるからね。」


ああまただ、また私の中にとろとろと残る複雑な気持ち。


払拭しようと、私は彼のパーカーの紐をリボン結びにした。


彼は笑いながら、私の行動を受け入れた。

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