第21話

 あれから数度の戦闘があったが七階への階段に着く。階段を降りて茜色に染まる空がある七階層に到着した


 夕方の草原をシルクを先頭にして進んでいく。前回の様にならない様に油断をしないで探索を進めていくととうとうウルフが同士に現れた


 「シルク、とりあえず一匹ずつ討伐をしよう!」


 「分かりました。ご主人様、倒し終わったら援護に向かいますので焦らず戦ってください」


 ウルフはそれぞれ別々に俺とシルクに襲い掛かった。俺はとにかくウルフからの攻撃を避けるのを重視して戦闘をする事に決めウルフの攻撃を避けていく


 時々あるウルフの隙を突いて武技を使わずに鉄の剣を振るいウルフにダメージを与えていく


 ウルフの噛みつきを避けながら足を狙って噛み付いてこようとしたウルフの頭に蹴りを入れて怯ませると武技を使いダメージを与えようとする


 「強斬撃」


 怯んだウルフに向かい強斬撃を使用した斬撃をウルフは食らう。肩から胸部に掛けて切られたウルフは大きくダメージを受けた様でヨタヨタと下がる


 下がったウルフに油断しない様に剣を構えながら警戒しているともう一体のウルフを倒し終わったシルクがウルフに走り接近して持っている鉄の短剣で攻撃をしてウルフにトドメを刺した


 「ご苦労さま、シルク」


 「いえ、あのままでもご主人様がウルフを倒せていたでしょうから」


 「これからもっと七階層を探索するんだから気にしなくていいよ。探索を続けよう」


 七階層の端の場所に着いた時そこには木製の箱が置かれていた

 

 「シルク、これさっきまでなかったよな」


 「はい、私たちが近づいたらいきなり現れましたね、ご主人様」


 「ちょっとヘルプで調べてみるから警戒を頼むよ、シルク」


 「分かりました」


 メニューからヘルプで調べると宝箱の様だ。さまざまなアイテムが入っているが罠が仕掛けられている事もあるみたいだ


 「どうする、開ける?罠があるかもしれないけど」


 「開けてみましょう。罠も私が開ければご主人様には危険はありませんしね」


 「そうか、初めて見つけたから俺が開けたかったんだけど」


 「罠があるかもしれないですから開けて欲しくはないのですけどご主人様、この宝箱を開けたいですか?」


 宝箱を見つめているとシルクがそう聞いてきた。シルクの方に顔を向けてこの宝箱を俺が開けていいのか聞くとシルクも渋々うなずいた


 「じゃあ、開けるね!」


 「はい」


 木製の宝箱を開けると宝箱の中には薄い青い色の液体の入った瓶が一本入っていた。それをシルクに見せて鑑定して貰うと魔力を回復させる下級のポーションだった


 「そっかこれが魔力回復ポーションなのか」


 ポーションの中に入っている薄い青い色のポーションを見ながらインベントリに仕舞う。仕舞うとまた七階層の探索を始めた


 七階層の白紙の地図が全部埋まるとレベル上げやポイントを集める為に敵を探して歩いていく


 シルクはスキルを強化したりレベルが上がったからか俺よりも早く敵を余裕を持って倒していくので七階層でも大丈夫そうだった


 「シルク、これから八階層で少し探索してそれから今日は迷宮を出ようか」


 「八階で戦えるの確認も出来ますか」


 「うん、明日八階を探索するかを決める為にも探索するよ」


 八階層への階段まで敵を倒しながら進むと階段に着き階段を降りていく。八階に降りると八階の空も茜色に染まっていた


 「シルク、行こうか。先頭をお願い」


 「分かりました」


 シルクを先頭に八階を探索するとすぐにラージラビット二匹、ウルフ一匹の群れが現れた


 「シルク、魔弾を右にいるラージラビットに放ってからウルフを頼むよ。俺はラージラビットたちの相手をしてみるから」


 「分かりました」


 まだ距離が離れているラージラビットたちの群れに向かい取り出した木の杖を使用しての魔弾の魔法陣を展開する。シルクも魔弾の魔法陣を展開して二人で魔弾を右から迫ってくるラージラビットに放った


 ラージラビットは二人の魔弾を食らい大きくダメージを受けた。魔弾を放ったあとシルクはウルフに向かい走っていき俺はまた魔弾の準備をしてウルフに迫るシルクを狙っていたもう一匹のラージラビットに向かい準備が終わった魔弾を放ち吹き飛ばした


 最初に魔弾を放ったラージラビットが俺に迫って来ていてそのラージラビットに杖を仕舞い鉄の剣を構えて向かう


 かなりのダメージを受けていたラージラビットはそれからすぐに武技も使い倒してもう一匹のラージラビットの元に向かう


 ラージラビットに向かっているとシルクはウルフとラージラビットの二匹と戦っていた。回避を主体にラージラビットを倒し終わるとウルフに攻撃をしていく。ちょうど着いた時にシルクがウルフを倒したところだった


 「大丈夫だった、シルク」


 「はい、大丈夫です。二匹同時でもいけましたね」


 「それならよかった」


 それから数度八階の敵の群れを倒しながら探索して鍵を使いマイルームに帰る。部屋に入ると装備を換装してから手洗いをする


 「ご主人様、お風呂沸かしておいてください」


 「うん、分かった」


 浴室のお湯を沸かしてリビングのソファに横になる。シルクが夕食の用意を始めるのを見てから今日の探索で得たアイテムを換金して新しく今日消費したアイテムを購入してインベントリに仕舞い購入のマイルーム創造を調べてトレーニング施設を調べみるとあった。どうやらこのトレーニング施設にはトレーニング道具も一緒に着いているみたいだ。トレーニング道具も調べてみるとトレーニング施設にあった分と施設と同じ大きさの部屋を作るポイントを考えるとトレーニング施設そのものをを購入するのが得な様だ。調べ物が終わりソファで寝そべりながら休む


 横になって休んでいるとしばらくして夕食ができた様でシルクがテーブルに皿を置いている


 「シルク、手伝う?」


 「ではお願いします、ご主人様」


 夕食の盛られた皿をテーブルに置いていき夕食の準備が終わると夕食を食べる


 「いただきます」


 「召し上がってください」


 今日の夕食のカレーとサラダを食べながら明日は八階層に向かうか話し合い八階でレベル上げをする事に決定した


 「やっぱりカレーはうまいな。まだカレーはあるのシルク」


 「まだありますよ」


 「なら明日はそれでカレーグラタンに夕食はしてよ」


 「分かりました。そうしますね」


 いつものデザートの葡萄を食べて使った食器をシルクが洗うと二人でソファに座りゆっくりと食休みをする


 ソファに座りながらゆっくりとしているとシルクがしなだれ掛かりイチャイチャと手を合わせたりお互いの身体を触ったりしながらお風呂に入りにいく


 お風呂に入る前に歯磨きなどの寝支度をして洗面所で服を脱ぎ浴室に二人で入る。もうタオルで身体を隠していないシルクにも少し慣れて身体をお互いに洗いながら浴槽のお湯に浸かる


 いつもの様にシルクの膝に座り後ろにある柔らかな胸の感触を楽しみながら時々キスをしたりなどイチャイチャしながらお湯で身体を温めていく


 イチャイチャしていると我慢できずに一回浴室でしてからシャワーを浴びてお風呂を上がる。お互いの身体をバスタオルで拭いていく


 「ご主人様ぁ……んむ……」


 「んっ……ちゅ、ん……れろ……」


 シルクから舌を絡めながらキスをしていると唇を離しお互いの口から橋が出来て離れていくと途切れる


 「ご主人様、先にベットで待っていてくださいね」


 「あっ、うん。分かった、シルク」


 先に洗面所からタオル一枚で出るとベットに座りシルクを待っているとシルクが迷宮での探索の時に着ているメイド服を着てこちらにやって来た


 「お待たせしました、ご主人様。これからいっぱいご奉仕させてもらいますね」


 ベットの近くまで来たシルクが妖艶な仕草をしながら来た

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