第12話

 「落ち着きましたか、ご主人様」


 「う、うん」


 しばらくの間俺はシルクの胸の中で泣いていた。そんな俺にシルクは頭を撫でながら髪に顔を付けて息を吸っていたがそんな事は気づくことなく俺はシルクの身体から離れる


 「ちょっとしゃがんでくれる?」


 「わかりました……こうですか?」


 シルクを上目遣いで見上げながらそう言うとすぐにシルクはしゃがみ込んだ。しゃがんだシルクに顔を近づけて俺から始めてシルクの唇にキスをする


 「ん……ちゅ……」


 触れるだけのキスをシルクの柔らかな唇にし直ぐに離れる


 「遅くなったけどご飯……食べよう、シルク」


 「はい!わかりました。!……ご主人様からしてくれるのは初めてでしたね、うへへ」


 ソファから離れ朝食が用意されたテーブルに向かうと後ろから変な笑い声を漏らしているシルクが俺を抱き上げ椅子に座り膝に俺を乗せる


 「私が朝食を食べさせてあげますからねぇー……良いですよね、ご主人様ぁ」


 「あーうん、いいよ」


 さっきの事もあり抵抗せずにそのままシルクの膝の上に座って朝食を食べる事になった


 「「いただきます」」


 「何から召し上がりますか?」


 「じゃあウインナーで」


 「わかりました」


 それからシルクに朝食を食べさせて貰いながら俺が咀嚼している間にシルクも朝食を食べていき二人ともゆっくりと食べながら朝食を食べ終わった


 「ごちそうさま」


 「お粗末さまでした」


 シルクの膝から降りて食べた朝食の食器を二人で下げシルクが洗い物を洗う間ソファに座り食休みをしながら自分の事を考える


 俺の今の身体は小さくなった影響か涙がすぐに出たりなどの影響がある気がする。それ以外にも何か影響があるのではと思うけど思考にも影響が出ているのかよくわからない


 うん、うんと唸りながら考え事をしていると洗い物が終わったシルクが隣に座ってきた


 「洗い物、終わったの?」


 「はい、終わりましたよ」


 「ならボーナスポイントを割り振ったら迷宮に行こうか」


 「わかりました。それでは失礼しますね」


 シルクに抱き上げられ膝の上に移動させられる。シルクの豊満な胸を枕にメニューからステータスを表示してボーナスポイントを使っていく



ステータス

名前:水瀬ミコト

種族:人間

レベル:2 次のレベルアップまで183/300

職業:【召喚師(特殊)】

能力

HP:100

MP:154(140+14)

SP:100

力:10

耐久:10

器用:10

敏捷:10

魔力:10

精神:10

ボーナスポイント:1

スキルスロット

【特殊契約レベル1】【召喚レベル1】【性交強化レベル1】【好感度上昇】【インベントリ】【近接戦闘技能レベル1】【無属性魔法レベル1】【MP増加レベル 1】【】【】

予備スキル

武技

強斬撃

魔法陣

魔弾

装備

武器 メイン木の剣 サブ

防具 頭 皮の帽子 胴 皮の鎧 腕 皮の手袋 足 皮のブーツ

アクセサリー その1 その2 その3

召喚一覧

シルク


MP増加

・スキルレベルによりMP量が増える

レベル1 一割増加



ステータス

名前:シルク

種族:シルキー

レベル:2 次のレベルアップまで183/300

職業:【メイド】

能力

HP:100

MP:100

SP:100

力:10

耐久:10

器用:10

敏捷:10

魔力:10

精神:10

ボーナスポイント:3

スキルスロット

【家妖精レベル1】【メイドの心得レベル1】【短剣術レベル1】【暗殺術レベル1】【鑑定】【】【】【】【】【】

予備スキル

武技

急所突き

魔法陣

軽清掃 洗濯 乾燥

装備

武器 メイン 鉄の短剣 サブ

防具 頭 ホワイトブリム 胴 メイド服 腕 足 皮のブーツ

アクセサリー その1 その2 その3



 俺もシルクも能力を10まで上げて俺は新しくMP増加のスキルを取得した。ワイルドホークに遭遇した時のために出来るだけ多く魔弾を放てる様にする為だ


 ボーナスポイントを振り終わり俺は迷宮に行く用意をしていく。その間シルクは朝食が遅くなった為昼食用の簡単に食べる事ができるサンドイッチを作り弁当箱に入れて渡されたそれをインベントリに入れていく


 「準備も終わったし行こうか、シルク」


 「はい、行きましょう」


 無限迷宮の鍵を取り出して門を開け無限迷宮に続く門を通り抜けて転移する。青い光で作られた門を通り抜けると微風吹く草原に着く。すぐにシルクは警戒を始め辺りを見るがラージラビットは出現していなかった


 「階段を探そう」


 「はい」


 微風吹く草原を探索していくと収納から出した白紙の地図に新しく地図が描きこなれて探索していなかった場所がわかる様になっていく


 前回は階段を探すのに行ったり来たりを繰り返して探したがこの白紙の地図のお陰でより早く階段を見つけることができた


 「この地図のお陰で早く見つけられたな」


 「そうですね、前回は同じ場所を探したりしていましたから」


 「じゃあ二階層に行こうか」


 前回よりも早く二階層に到達した俺たちはそのまま三階層に行ける階段を探し出し見つける事が出来た


 「三階層に向かう前に昼食を食べませんか。朝食は遅かったですから軽く食べられるものですけど」


 「そこまでお腹は減っていないけど食べようか」


 昼食用にシルクが作っていたサンドイッチを二人で辺りを警戒しながら食べていく。ハムとレタスが挟んでいるサンドイッチを食べていると遠くの方からラージラビットがこちらに向かってきた


 「ご主人様、ラージラビットが来ました」


 「まだ遠いから魔弾で俺が倒すよ」


 魔弾の魔法陣を展開して魔力を注いで魔弾を放てる様にする。魔力が貯まった魔法陣から魔弾を放ちラージラビットに向かっていく


 ラージラビットは放たれた魔弾に当たり吹き飛び一撃で動かなくなり倒される。そんな事が何回かあったが昼食を食べ終わり三階層に向かう


 三階層に着きシルクはすぐにワイルドホークを警戒して空を見上げて確認する


 「この近くには居ませんね」


 「じゃあ行こう」


 時折後ろの空を確認したりしながら探索をしているとラージラビットには会うがワイルドホークには会わなかった


 「居ないな、ワイルドホーク」


 「そうですね……話していたから出てきたんですかね」


 後方の空にワイルドホークが現れこちらに向かって飛んでいる


 「どうしますか、昨日決めた作戦通りにやりますか?」


 「あの時よりステータスの能力が高くなっているしな……うーん、作戦通りに一回やってみよう」


 「わかりました」


 しゃがんだシルクの背中におぶさるとシルクから甘い様な匂いがしていた。そんな匂いには昨日から少しは慣れてきたがやっぱり気にはなって意識の一部はそっちに向かう


 それでも魔弾の魔法陣を展開して魔力を注いでワイルドホークを待ち構える。いつでも放つ事が出来る様にしていると周りを飛んでいたワイルドホークが背後に回って襲いかかってきた


 「ご主人様、来ます!」


 急降下してくるワイルドホークに向かい魔法陣から魔弾を放つ。ワイルドホークに向かい放たれた魔弾は真っ直ぐに向かい飛んでいく。ワイルドホークはそれを回避して体勢を崩してしまい別の離れた場所に突っ込んいった


 「ごめん、外した。次の魔弾を用意するからお願い、シルク」


 「わかりました。魔弾の用意をお願いしますね、ご主人様」


 すぐに空に飛んだワイルドホークはまたすぐに突っ込んでくる。突っ込んできたワイルドホークの攻撃をシルクは余裕を持って回避する。その間に魔法陣の用意が終わり魔弾を放てる様にする


 飛び上がり空に向かおうとしているワイルドホークに魔弾を放つと放たれた魔弾は翼に当たりワイルドホークはよろめき地面に不時着する


 「下ろしますね、ご主人様」


 しゃがんだシルクから急いで下りるとシルクは走りワイルドホークに向かう。能力が上がったシルクは今までよりも早く走れすぐにワイルドホークに近寄り強斬撃を使いワイルドホークを短剣で斬り倒す

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る