第7話 初めての魔物倒し
イケメンに囲まれたシェアハウス生活が始まった。
朝レオがわたしを起こしに来てくれる。
「まい、朝だよ」
目を覚ますとレオの顔が近くにある。
「おはよう、レオ」
いつも、朝いちはレオの顔だ。
可愛すぎる。
今日もいちにち頑張ろうと思えるほどだよ。
「さあ、朝食ができたにゃん」
「うん、行こう」
わたしはリビングに降りていく。
すると、テーブルの上には光り輝く朝食が並べられている。
そして、前とは比べ物にならないくらい美味しい。
見た目も味も最高だ。
テーブルを囲って、ルーカスとジェース、ディアムとレオそしてリエルが座って朝食をとっている。
わたしはイケメンたちと美味しい朝食をとっている。
なんという幸せものなんだ。
「まいちゃん」
「なんですか?」
「あとで、まいちゃんの部屋遊びにいってもいい?」
一気にみんなの食べている手がとまった。
「おい! ジェースなんでいくんだ」
「ルーカス、遊びにいくんだよいいじゃん」
「だめだ、用がないならむやみにまいの部屋へはいってはいけない」
「なんでだよー」
ふぅ。
なにしにくるのかとあせったわ。
【妄想中】
♪~「まい、遊びにきたよ」
「ジェースさん、遊ぶものなんてないんですけど……」
「わかっているだろ」
ジェースはわたしの髪の毛をかきあげ、頭の後ろに手をまわしキスをする。
そのままベッドに横になり首元にキスをする。
そのまま……♪
きゃー
なんてことになるかと思った。
顔がにやけてしまった。
「まい? 顔がにやけてるよ」
「あっ、そんなことないよ」
もう、レオはすぐ気づくんだから。
朝食がおわり部屋に入ろうとしたら、ジェースが部屋にはいってきた。
「まいちゃん、やっぱり部屋がまだ殺風景だね」
「はい、まだなにも考えてなくて」
「やっぱりね」
「お~い、ディアム」
ジェースさんはディアムをよんだ。
「なんですか?」
「おまえ、まいちゃんの家具作ってやれよ」
「はぁ? おれがですか?」
「うん」
えっ?
ディアム家具つくれるの?
もしかして、ジェースさん部屋の中を確認したのって家具を作ってくれようとしてたんじゃないの?
「おまえ、なにか構想はあるのか?」
「いや、まだ」
「おまえが好きそうな部屋がわかれば作れるけどな」
もしかして、ディアムって特技は家具を作ることなの?
これは家具スキルってことじゃないの?
これはスキル追加するべきじゃない?
「ディアムさん、ちょっとまってください」
「なんだ?」
「目覚め!」
ピカッ!!
『木工職人スキル追加-レベル100』
あ~やっぱり、職人だー
「なんだ、今のは」
「スキルを追加しました」
「はぁ?」
「木工職人スキルを追加しました」
「えっ? すごいなーそんなことできるのか」
「えっまあ」
「よし、やる気がでてきた。おれに任せろ」
「あ、はい」
「まいに合う家具をつくってやるよ」
「ありがとうございます」
「よかったな、まいちゃん」
ジェースさんのおかげでディアムに家具を作ってもらえることになった。
スキルも追加されたし、どんな家具ができるのかたのしみだな~
「まい、よかったな」
ルーカスさんがやってきた。
「はい、楽しみです」
「まい、今から魔物倒しの訓練でもしようか」
「はい」
「おれもいこっかな」
「ジェースはこなくていい」
「ルーカス、なんでだよ」
「まいちゃんは魔物倒したことあるの?」
「まだ一度もありません」
「そうなんだーじゃあ、ちょうどいいじゃん!」
「なにがちょうどいいんだよ」
「まいちゃんの初めてに付き合えるなんて光栄だー」
「なんだそれ」
わたしは腰に短剣をセットしていくことにした。
「まい、最初はスライムやゴブリンあたりで練習をしよう」
「はい、がんばります」
近くの山道を歩いた。
すると、スライムが草むらから飛び出してきた。
「まい、短剣を用意して」
「はい」
スライムが襲いかかってきた。
わたしは夢中でスライムに短剣で切りつけた。
スライムをやっつけた。
「やったー」
「まい、よくやった」
「その調子だ」
わたしはルーカスさんとジェースさんに囲まれながら、魔物をやっつける練習をした。
スライムを何体かやっつけた。
ゴブリンが草むらからとびかかってきた。
きゃー
ルーカスさんとジェースさんがわたしの前に立ちはだかり守ってくれた。
ゴブリンはふたりの威圧感に圧倒され、ひるんでいる。
「まい、いまだ」
「はい」
わたしは短剣でゴブリンに切りかかった。
あたった。
でもまだやっつけられてはいない。
「まい、もう一度だ」
「はい」
わたしはもう一度切りつけた。
ゴブリンをやっつけた。
「やったー」
ピピッ!
『戦闘レベルー2』
あ~ わたし戦闘レベル2になってる~
「まい、がんばったな」
「はい」
「いいじゃん! がんがん倒して危ないときはおれが助けてあげるよ」
ん~素敵!
も~ジェースさん、いうことがかっこよすぎるわ。
【妄想中】
♪~たくさんの魔物が襲ってきた。
「まい、あぶない」
「きゃー」
ジェースに抱きかかえられ魔物の攻撃をかわす。
まるでダンスでも踊っているかのような華麗なよけ方。
「まい、大丈夫か? けがはないか?」
「はい」
魔物がまた襲ってきた。
今度はルーカスがわたしを抱きかかえ、くるくるっとよけた。
「けがはないかい?」
「はい」
素敵~……♪
我にかえる。
「まい、今日はそろそろ帰ろうか」
「はい」
初めての短剣は少し怖かったけど、慣れてきた。
練習してよかった。
これでひとりで買い物くらいはいけるようになっただろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます