第29話:オペ終了
チャプタ―1
ここは、病院である。
「気は、もう居ないのね。」
「ああ。あいつのおかげで勝てたけどな。」
「空。私、そろそろ、行くね。」
「宇宙か。しばらく会えないな。」
「何年後かな? じゃあね。」
鈴は、去って行った。
「また、一人って事か。」
チャプタ―2
ここは、地球の近くである。
「バイブレイク様。ここからなら、気付かれません。」
「そうか。いくぞ、病幻衝。」
バイブレイクは、特殊な幻衝力を放った。
チャプタ―3
ここは、病原体研究室である。
「博士。これを見て下さい。」
「こ、これは・・・・・。」
病原体は、全て、ウィルサーに変化した。
「キエーッ。」
そして、そこは、一夜にして、クレーターと化した。
チャプタ―4
私は、一人でかつ丼を食べていた。
そこへ、コールが入った。
そして、驚いた。
「何っ? 世界中の病原体がウィルサーに変化して、街を破壊している?」
私は、急いで病院の外へ出た。
外は、ウィルサーだらけになっていた。
「キエーッ。」
「嘘じゃなさそうだな。メディカルチェンジ。」
私は、烈風医師 空に変身した。
チャプタ―5
ここは、永田町である。
そこには、キエーレキラーの人達が居て、ウィルサーを倒しまくっていた。
「はーっ。おりゃーっ。でやーっ。」
「キエーッ。」
「隊長。百人では、人数が足りません。」
「それでも、今は、戦うしかない。」
そこへ、私は、ヒールサンダーに乗って、辿り着いた。
「ここもか。クリニックブラスター。狙幻衝。メディカルシュート。」
私は、ウィルサーの大群を一掃したが、ウィルサーは、いくらでも湧いて来るのであった。
チャプタ―6
「きりが無いぜ。全く。」
そこへ、レイドがやって来て、キエーレキラーの人達を幻衝光線で吹き飛ばした。
「クククッ。バイブレイク様の邪魔はさせん。」
「お前は、一体、誰だ?」
「レイドへリッド。幻衝師さ。」
「何を企んでいる?」
「教えるまでも無いか。召幻衝。御出で下さい。バイブレイク様。」
レイドは、バイブレイクを召喚した。
チャプタ―7
「クククッ。貴様が空か。はーっ。」
バイブレイクは、私を念力で空中へ上げた。
「ウワーッ。くっ。何をする気だ?」
「邪幻衝。」
バイブレイクは、邪気を想像して術を放った。
「ウワーッ。」
「クククッ。さてと、どう料理するか?」
「ペインモード。」
私は、ペインモードになった。
チャプタ―8
「ん? パワーアップしたのか?」
「クリニックアーム。痺幻衝。メディカルバッテリィー。」
私は、バイブレイクに無属性の電流を浴びせたが、吸収されてしまった。
「何っ? 吸収した。そんなバカな。」
「このバイブレイク様に、そんな子供騙しは、通用しないぞ。全幻衝。はーっ。」
バイブレイクは、大宇宙を想像して術を放った。
「ウワーッ。ペインモードがもたないな。」
「喰らえ。インペリアルRNA。」
バイブレイクは、紫色の光線を放った。
「ウワーッ。」
私は、変身が解けてから、気絶した。
チャプタ―9
「バイブレイク様。遂にやりましたな。」
「こんな事くらい、朝飯前だ。次の作戦にうつるぞ。」
「本当に、あの作戦を?」
「ああ。私自身が、この惑星に感染する。」
「理解りました。」
レイドは、呪文を唱え始めた。
チャプタ―10
その頃、鈴は、雷と一緒に、私を救急車で運んでいた。
「空。死なないで。助けてみせるから。」
「ウィルサーの大群か。一気に突き進め。」
「は、はい。えーい。どうにでもなれ。」
救急車は、一瞬で、病院へ辿り着いた。
鈴は、私の治療を始めた。
チャプタ―11
しばらくすると、院内へレイドが侵入して来た。
「ここに居るのは、理解っている。空。出て来い。」
「おあいにく、空に会わせる訳には、いかないな。」
「雷 鳴改か。良いだろう。いけーっ。」
すると、ウィルサーの大群が、雷を囲んだ。
「キエーッ。」
「俺をなめるなよ。はーっ。」
雷は、拳や蹴りやチョップで次々とウィルサー達を倒していった。
「キエーッ。」
「ちっ。この次は、必ず。」
レイドは、消えるように去って行った。
チャプタ―12
「ん、ここは、何処だ?」
「空。何で、お前がこの世界に居る?」
話し掛けて来たのは、気であった。
「バイブレイクに倒された。」
「バイブレイク? 誰だ、そいつは?」
「病壊獣達の神的存在らしい。」
「早く戻れよ。じゃあな。」
気は、去って行った。
私は、出口を探し始めた。
「それにしても、ここは、一体何処なんだ?」
そこへ、偶がやって来た。
「空。一刻を争う事態だ。蘇幻衝。」
チャプタ―13
私は、病院で目を覚ました。
「何で、ここに?」
「気が付いたのね。良かった。」
「空。バイブレイクの元へ向かってくれ。」
「ああ。それで、何処に居る?」
「マリアナ海溝の中だ」
「かつ丼あるけど?」
「何っ? 食べてから行く。」
私は、かつ丼を食べてから、病院を後にした。
チャプタ―14
ここは、マリアナ海溝である。
「バイブレイク様。もう、準備は、出来ております。」
「レイド。お前は、地上に戻れ。」
「仰せのままに。」
レイドは、去って行った。
「いよいよ、私の野望が実現する。」
チャプタ―15
私は、ヒールサンダーに乗って、九十九里浜へ辿り着いた。
「ここからなら、行けそうだ。」
そこへ、レイドがやって来た。
「空。もう手遅れだ。もうすぐ、バイブレイク様が感染する。」
「メディカルチェンジ。」
私は、烈風医師 空に変身した。
「破壊を治療する神秘の医師。烈風医師 空。オペ開始。」
チャプタ―16
「そう来るか。邪幻衝。はーっ。」
レイドは、邪気を想像して術を放ったが、私は、びくともしなかった。
「え、あ、あれ、嘘だろう?」
「クリニックソード。斬幻衝。メディカルブレイク。」
私は、レイドを一刀両断した。
「オペ終了。」
「ヌオワーッ。で、でも、これで・・・。」
レイドは、爆発して消え去った?
チャプタ―17
その頃、雷と鈴は、ウィルサー退治をしていた。
「きりがないな。」
「でも、倒さないと。」
「癒着やテンもこんな感じだったな。」
「駆除するのみ。はーっ。」
「キエーッ。」
チャプタ―18
私は、マリアナ海溝へ辿り着いた。
「クククッ。ここまで来るとは。愚かな奴め。私に感染させて進ぜよう。」
「それだけは、御免だ。」
「ならば、消去するまでだ。RNAレーザー。」
バイブレイクは、赤色の光線を放った。
「ウワーッ。ペインモード。」
私は、ペインモードになった。
「フハハハーッ。無駄だ。無駄だ。無駄だ。」
バイブレイクは、赤色の光線を放ちまくったが、私は、どうにか避け切った。
「それんら、ブレードギラーを使うまでだ。」
「そんな事をしなくても、今の君になら、摘出出来る。」
話し掛けて来たのは、薬師如来であった。
チャプタ―19
「この力を君に渡そう。この力は、治療の神々達の力の集合体だ。」
私は、その力を受け取った。
すると、私は、光に包まれて、神の領域モードになった。
薬師如来は、既に去っていた。
チャプタ―20
「ん、何だ、その姿は?」
「さあな。お前を今から、摘出させてもらうぜ。」
「ほざけ。そんな事は、出来ぬ。」
「これより、病壊獣摘出術を始める。」
私は、クリニックソードとクリニックカッターを使って、地球からバイブレイクを摘出した。
「ウワーッ。」
バイブレイクは、地上へ向かった。
私は、ヒールサンダーに乗って後を追った。
チャプタ―21
バイブレイクは、墨田区へ辿り着いた。
「こうなったら、ウィルサーどもを。」
私は、そこへ辿り着いた。
「バイブレイク。この星は、お前の思い通りにはならないさ。」
「な、何者だ?」
「破壊を治療する神秘の医師。烈風医師 空。オペ開始。」
チャプタ―22
「ウィルサーども、やってしまえ。」
バイブレイクは、十体ものウィルサー達を召喚した。
「キエーッ。」
「はーっ。おりゃーっ。せーのっ。」
私は、拳や蹴りで次々とウィルサー達を倒していった。
「キエーッ。」
「クククッ。喰らえ、インペリアルRNA。」
バイブレイクは、紫色の光線を放った。
「今なら防げる。ブレードギラー。」
私は、ブレードギラーで防いだ。
「そんなバカな。これならどうだ。RNAレーザー。」
バイブレイクは、赤色の光線を放ちまくった。
チャプタ―23
「クリニックブラスター。乱幻衝。狙幻衝。メディカルシュートフルパワー。」
私は、バイブレイクを狙撃しまくった。
「私のRNAが通じない? ウワーッ。」
「ブレードギラーメディカルフェニックス。」
私は、不死鳥に姿を変えて、バイブレイクを貫通し突破した。
「ヌオワーッ。」
私は、クリニックバズーカを構えた。
「クリニックバズーカ。」
「お、おのれ。ヌオオーッ。」
「メディカルクエーサー。」
私は、バイブレイクを狙撃した。
「オペ終了。」
「な、何故、この私が人間ごときにーーーっ。」
バイブレイクは、大爆発して消え去った。
チャプタ―24
しばらくすると、大声が聞こえた。
「病壊獣の神が、そう簡単に消えてたまるか。巨幻衝。はーっ。」
「何をするつもりだ?」
すると、巨大化したバイブレイクが出現した。
「グオーッ。フハハハーッ。」
「召幻衝。カイザーノア。」
私は、召喚したカイザーノアに飛び乗った。
「カイザーモード。」
私は、カイザーノアを人型に変形させた。
「アンビュカイザー。」
チャプタ―25
「そんな力で、この私に勝てるものか?」
バイブレイクは、アンビュカイザーを鋭い爪で斬りまくった。
「ウワーッ。」
「速過ぎる。くっ。」
「喰らえ。フォトンRNA。」
バイブレイクは、全身から白い光を放った。
「ウワーッ。空。大丈夫か?」
「ウワーッ。ああ、でも、次は。」
「止めだ。タイダルRNAシェイク。」
バイブレイクは、両手から、青色の波動を放った。
「ウワーッ。もう、持ちそうにない。」
「アンビュカイザー。一気に行けるか?」
「ああ。でも、一回だけなら。」
「いくらでもほざけ。幻衝光線。」
バイブレイクは、幻衝光線を放った。
チャプタ―26
その時、私は、神の領域の力を解放した。
すると、アンビュカイザーと私は、白い光に包まれた。
「俺達は、諦めない。お前のような奴と何度戦う事になってもな。」
「いくぞ、空。」
「世迷言を。フォトンRNA。」
バイブレイクは、全身から白い光を放ったが、私達には、全く通じなかった。
チャプタ―27
「狙幻衝。アンビュメディカルストライクフルパワー。」
アンビュカイザーは、フルパワーでバイブレイクを狙撃しつつ、大自然の力で浄化した。
「ヌオワーッ。な、何だ、この力は? 私の力が消えてゆく。」
「バイブレイク。お前の悪事もここまでだ。」
「アンビュフェンダー。斬幻衝。アンビュランスライザー。」
アンビュカイザーは、バイブレイクを一刀両断した。
「ヌオワーッ。こ、このバイブレイクが、何故、貴様らごときに敗れるのだーーーっ。」
バイブレイクは、大爆発して、完全に消滅した。
それと同時に、世界中に出現したウィルサー達も消え去った。
チャプタ―28
そこへ、鈴と雷がやって来た。
「真犯人は、首領という謎の人物だ。」
「幕張メッセに居るらしいって情報よ。」
「理解った。行って来る。」
私は、アンビュカイザーを降りてから、ヒールサンダーに乗って、幕張メッセへ向かった。
チャプタ―29
その頃、首領は、コーヒーを飲んでいた。
「バイブレイクが敗れるとは。」
そこへ、私は、辿り着いた。
「お前が、首領?」
「ああ。いかにも。私が正義の味方全員の敵。首領だ。」
「何の為に、こんな事件を?」
「単なるデータ収集さ。炎幻衝。」
首領は、炎を想像して術を放った。
「ウワーッ。でも、これくらいなら。」
「そろそろ行くとしよう。ガルバニウム放電。」
首領は、ガルバニウム放電を放った。
説明しよう。ガルバニウム放電とは、自分の体内で電力を発生させて、自分にダメージを与える
必殺技なのだ。
「ヌオワーッ。」
「今だ。脚幻衝。」
私は、飛び上がってから一回転し、フルパワーの蹴りを決めた。
「ギャーッ。だ、だが、私は、首領の複製人間だ。残念だが、ハズレという事だ。
フハハハーッ。」
首領は、爆発して消え去った。
「それじゃ、本物は、何処に?」
私は、一面を見渡した。
チャプタ―30
すると、エスカレーターの上に、首領が居た。
「待てーっ。」
私は、首領の元へ辿り着いた。
「烈風医師 空。へへへっ。じゃあな。」
首領は、二等辺三角形の飛行物体に乗って、空の彼方へ飛び去った。
「あーっ。もう。何なんだ、あいつは?」
私は、ヒールサンダーに乗って去って行った。
エピローグ
チャプタ―1
ここは、成田空港である。
「鈴。雷。もう行くのか?」
「うん。もう、時間が無いから。」
「この街は、任せた。」
「ああ。頑張ってみるさ。」
「空。かつ丼だけで毎日は、危険だよ。」
「そのつらだと、無理って事か?」
「その通りさ。今さら、止められるかって。」
鈴は、アメリカへ、雷は、よく理解らない国へ向かって出国した。
チャプタ―2
「二人とも行ったみたいだな。かつ丼でも食べてから、帰るとしよう。」
私は、かつ丼で昼食を済ませてから、ヒールサンダーに乗って去って行った。
チャプタ―3
ここは、病院である。
私は、相変わらず、手術ばかりしている。
もちろん、毎食、かつ丼という事は、はずせないけどな。
それにしても、長い一年だったぜ。またな。
―烈風医師 空 完―
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