第18話《三》赤絲再逅(えにし ふたたび)-4-
彼らの手によって、
そして、そこに
にもかかわらず、残り数名と、彼らの最大の標的であった
「何としても生きのびて、いつの日か、必ずや
そう言い放った時の、おぞましいほどに美しい
「よいか!?草の根分けても奴を探し出し、
彼は配下の者たちに向かって、再三再四、しつこく念を押した。見つけ次第に殺してくれたりなどしたのでは、自分の中に
〈
彼の命令に従って、付近一帯の
「何ということだ!
しかしながら、
「まあまあ。よいではないか、
例の底知れぬ落ち着き振りで、
「
「
そう言っておいて、後は
「しかし、じゃ。余りに
—
中でも、他の親族とは行動を分かち、ひたすら
一度ならずも二度、三度と
そればかりか、当主・
これらはすべてが、
その当然の結果として、
老いの身の
『不届きにも
「これも皆、父上のせいですぞ!父上が、
そんな状況の中、
残ったのは、ただ泣きさざめくしか能の無い女たちと、一番末の息子・
結局のところ、彼が家に残った理由はただ一つ、見知らぬ世間に出て行って『世の荒波』というものに
これぞ、裏なりの
彼はますます
月は
そのうち、誰言うとなく、こんな噂が立ち始めた。
・・二月ほど前、
〈奴か!?〉
探索開始直後に
役人たちは、村に到着するなり、すぐに
全く、
やっとのことで、少しはましな耳の遠い老人を見つけ出し、頭痛がしそうなほどに割れ鐘のような声を、その
今にもヒステリーを起こしそうな
ところが・・・である。
どう見ても半ボケ
若者の様子から、
無論、何の目印も残さなかったため、若者が葬られた場所を正確に知っている者は一人もいない。
そればかりか次々と、ひょっとしたら
いくら何でも、そこら中に盛り上がっている
「えええいっ!この、この、こォの役立たずめらがっ!!何故、
しかし、右胸にくっきりと
拳法の
それと並行する形で、ある大きな変化が、
いつ頃からそうなったのか、彼自身にも定かではないのだが、ふと気づいた時には、彼の感性はひとりの女性に対して
亡き姉・
〈何て、
〈あっ、可愛い!〉
・・・
〈姉さま、何とかして下さい!
彼は
『そういうものなのよ、
姉の声が、聞こえて来るようだ。
〈そうあっさりと言われたって!・・・一体、どうすればいいんです!?〉
彼は自分自身に
そんなある日、
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