凪
18:00
時折空が点滅している。
歩いて守衛に向かう。
守衛のお兄さんとはもう顔なじみになり,ちょっとした世間話をしてやっと一日が終わった気がする。
今日一日,集中の波は訪れず,僕の中の海は不気味なほど凪だった。
こうなると手が付けられなくなるのは昔の傾向からなんとなく予期していたものの,感情とか状況に起伏を付けるのはあまりよくないことも分かっていたのでこの状況から一時でも早く抜け出さなければならないと思った。平静を保たなければ。
昨日まともに食らったボディブローはじわじわと体の芯へ,確実に,持続的なダメージをもたらしていた。
気づかないふりとか気合とかではどうにもならないステージまで到達してしまった。
ヘッドライトがハイビームのままだったのを前のトラックがライトで教えてくれた。
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