反逆のオーガ魔導士~エルフ大好きな俺、オーガに転生して脳筋無双となったがチソチソがデカすぎてエルフとできねえの何なん? だからチソチソを小さくする禁術を探しに変態ロリ闇エルフと旅に出る
第25話 俺ちゃん、カマキリと戯れる(性的な意味でなく)
第25話 俺ちゃん、カマキリと戯れる(性的な意味でなく)
あっれえ?
なんだか久しぶり!
最近、話せてなかったよなあ?
めんごめんご!
なんか急に忙しいっていうか不意のお客様がいっぱい来ちゃってさあ。
俺の方は、とりあえずチソチソを小さくする手がかりを求めて、闇エルフのデスメソスと一緒に近くの町まで行こうと思ってたとこなのよ。
そしたら今、森で急にカマキリの大群に襲われてるってわけ!
カマキリったってジャイアントカマキリだかんね?
人の背丈ほどあったり、怪獣みたいにデカかったりするタイプのカマキリだからね?
で、久しぶりの会話でこんなこと聞くのも悪いんだけど……なんか俺に言うことない?
神ちゃん?
『ああ、それな』
……なんで俺、急にカマキリに襲われるようになったか、神ちゃん、心当たりあんじゃねえの……?
『お前に、特殊スキル【カマキリ魅了】つけといてやったから。スキルアップよ、スキルアップ。その影響じゃね? よかったな、モテモテやん』
モテモテ!?
カマキリたちから!?
めちゃくちゃ殺意しか感じんが!?
『そりゃあ、メスカマキリは交尾相手を殺して食うし。好感度高い相手は殺したいんだろ。交尾したれよ。知らんけど』
こんなスキル要らねえええ!
巨大カマキリ、剣士カマキリ、師匠カマキリ──これはこれは、お久しぶりです師匠──、
なんでこんなスキルつけたぁぁぁ!?
『いや、面白いかなって……あと、お前、カマキリに優しくしたじゃん』
身に覚えねえんだが!?
『いやいや、ハリガネムシに襲われそうになってたメスカマキリを助けてやってただろ、2話で』
2話?
なんの話だよ⁉
ていうか、ハリガネムシってなに!? そんなの見た覚えもねえが!?
『ハリガネムシしらねぇの? 寄生虫だが? カマキリとかバッタの腹の中にいる紐みたいなやつ。お前が2話で、ずしん、て歩き出したとき、ちょうどハリガネムシ踏みつぶしてたんよ』
そんなん知るか!
『ハリガネムシが、ぐへへ、今からてめえのケツの穴に潜り込んで中をぐちゃぐちゃにしてやるぜ! とか言ってて。で、あーれー誰か助けて―ってメスカマキリが助けを呼んでるときに、ちょうどお前が踏んだの。それでカマキリの好感度バク上がりよ? だからカマキリ魅了の特殊スキルもつけてやったんだわ』
知らねえぇぇぇ!
てか、ハリガネムシって絶対そういう寄生方法じゃねえよなぁあ!? そんな直接的に入り込んだりしねえだろ!?
普通、エサの中に卵の形で入ってて、体内で孵化するとか……。
『この世界ではそういうやり方なんだよ。じゃなかったら、ハリガネムシもたまにはちょっとアグレッシブ寄生してみたくなったんじゃね? 奇行種だったんだわ』
今適当に言ってんだろおめえ!
もういいから、この【カマキリ魅了】って無しにしてくんない!?
歩くたびにカマキリ型モンスターにエンカウントしてうっぜえんだわ!
『ちっ、うっせーな』
ガラの悪ぃ神ちゃんだなぁ、おい。
こんなんチンピラやで。
『せっかくサービスでつけてやったのに文句言ってんじゃねーよ。ほら、取り消してやったぞ』
お、さんきゅー!
これでようやく普通に歩いて町へ行けるわ。
俺は神ちゃんとの対話を終える。
と、俺の傍らで黒ローブ姿の闇エルフが溜息を吐いていた。
「……ここまでの力とは……下賤なオーガとはいえその力だけは認めざるをえんな」
「もうカマキリに絡まれることねーから、先を急ごうぜ」
俺達の前には潰れ、ひしゃげた巨大カマキリたちの死骸がゴロゴロ。
全部、俺がやりました。
「ヒュージタイプでさえ手玉にとるか」
「まあ、カマキリたちを相手にボカスカやってたら新しい技も身についたしな。フルバーストの進化系! 経験値稼ぎにはよかったぜ!」
「……そんな力を持つチソチソをわざわざ小さくする必要はないのではないか? それだけのチソチソがあればなんでも可能だろうに……神になることだって……それを、本当にいいのか?」
名残惜しそうに、そして物欲しそうにデスメソスは俺の股間を見る。
「いいんだよ。俺はチソチソに強さを求めてるわけじゃねえ。たとえ、俺のチソチソに世界を支配する力が備わったとしても、それでチソチソ使ってエロいことできなくなるくらいなら……俺は世界を捨てる……!」
「世界より……エロを選ぶというのか?」
「そうさ。だって俺はただ……エロいことさえできれば、それこそが本当の幸せなんだと知っているんだから……」
きまった……。
名言出ちゃったなぁ、これ。
そう思ってデスメソスの感動した面を拝もうとしたら真顔。
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