第50話 お泊り! ④

別荘地の入口の駐車場に車を止めて、管理人棟へ。


「鈴木さん、また宜しくお願いしますね!」


慣れた様子で、声掛けする綾乃。


「お〜?今日は家族連れじゃぁ無いのかい?」


「そうなの!婚約者のジンさんです。宜しくね!」


「え〜?よくご両親がお泊りOKしたね?」


「勿論、公認だよ!」


軽く?挨拶を済ませて別荘まで移動。

荷物を降ろしてやっと落ち着きます。


「管理人さんと親しそうだね?」


「うん!うちで管理会社作って任せてあるからね。因みにこの別荘地の半分以上は管理会社の所有だよ。」


「へぇ〜?何でまた?」


「周りが管理放置されて荒れ果ててたからうちの物件の資産価値が落ちると思って、売出し物件買いまくってたらドンドン増えてったの。競売物件も有ったから原価は安いの。改修して貸別荘にしてるんだ。」


「え〜っ?そうなの?」


「そっ!実は管理会社、今の社長は、わ・た・し!」


「え〜っ!?」


「だって、アイデア出したの私だもん?儲かってるわよ。最初から黒字だったし。」


現役高校生社長ですか?

大学在学中に起業した僕の上を行ってますね?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る